温泉クンの旅日記

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遠野ふるさと村(2)

2014-08-20 | ぶらり・フォト・エッセイ
  <曲り家(1)>

 遠野ふるさと村には江戸中期から明治中期にかけて造られた曲り家が移築されている。



 名もわからぬが、小さな花をまき散らすように咲かせて迎えてくれた。





 曲り家とは、母屋と馬屋が一体となっているL字型の住居である。
 最初の曲り家である、明治中期築の「大工どん」。



 大きな柿が実をつけていた。



 南側に突出した馬屋の屋根には破風があり、竈や炉で炊く煙を排出される。そのため屋根裏の干し草を乾かすことができるのだ。



 暗がりの奥にあった、巨大でユーモラスなわら人形にはちょっとびっくりさせられる。



 天衣無縫、東北地方にはあちこちにこういうあっけらかんとしたところがある。

 江戸末期に建てられた「川前別家」。



 川の前に建てられたことから名が付いたという。
 農機具の間に置かれた木像だが、じっとみると、きっと河童を模した彫りものだろう。



 明治初期の築である「大野どん」。



 入った瞬間、異様な気配を後頭部に感じてギョッとする。背中の毛がそそり立つ。すぐに振り向きたいができない。大型の温かな獣がひそかに息づいている。
 すこし歩いてから怖々振り向く。



 ポニーであった。
「ホンモノかよ。黙ってないで、ヒヒーンとかなんか言えよ」とほっとため息をつく。


  ― 続く ―


  →「遠野ふるさと村(1)」の記事はこちら
  →「マルカンデパート大食堂(1)」の記事はこちら
  →「マルカンデパート大食堂(2)」の記事はこちら

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