・・・一昨日の新聞社会面の記事の見出しです。 見出しの内容に目を引かれますが、大したことはありませんでした。 「卑弥呼の鏡」=「三角縁神獣鏡の反射により写る模様」と云うだけで、発想は大新聞の発想としてはお粗末です。 ただこの記事の面白いことは、京都国立博物館の学芸員が素人ならだれでも思いつくようなことを暇に任せて、最新技術の3Dプリンターを活用して、鏡の模型を作り、実際に実験してみたと云う事に在ります。
即ち、国立博物館に所蔵されている、古墳出土品の卑弥呼の時代に近い鏡を三次元計測機でデーターを計測し、それを元に、3Dプリンターで鏡と同じ成分の金属粉末を使い模型を成形し、それで、鏡に光を当てて、鏡の裏側の模様が浮かび上がったという内容です。 多分、そうなるのでは、と思うことを実験して確かめたと云うところに、この記事の価値はあります。