・・・予測と云うのは、過去の時系列に対する対象事象の変化を整理し、モデル化したものを元に、次の変化を予測するのが一般的手法である。
今の日本経済は、膨大な借金で、財政が硬直化し、なにか、急激な変化があるとそれについていけず、経済が破たんすると云われてから久しい。 新聞報道によると、どうも、今の状況は財政の硬直化程度の表現では、すまない状況に陥っているらしい。
戦争前の1930年代、日本経済は、今と同じような状況に陥っていた。
1935年の高橋是清蔵相の時代に国債が円滑に民間銀行に売却され、民間の景気上昇もあり、通貨の量の膨張も抑えられ、今と同じように公債に依存し、財政の硬直化を心配しながらも、日本経済は上手く回転していた。
しかし、1937年日中戦争が勃発し、財政膨張は加速した、その結果、国債が民間で消化できなくなり、前年、インフレ率4パーセントから、21.4%のインフレに突入し、その結果、当時の政府は法律によって、民間資金の運用を統制し始め、その結果、終戦まで、あらゆる民間資産はすべて、国債に配分し、戦争追行につぎ込まれることになった。
今、日中で戦争がまた、起こるようなことが在れば、まったく同じ、インフレ状態に陥って、日本経済は政府統制下に置かれるような事態に陥ると考えられる。
どうすれば、自分の財産を守れるか、良く熟慮しなくてはいけない。