・・・故桂枝雀さんの上方落語を聞くことが好きです。 若いころにラジオで放送されていた枝雀さんの落語をカセットテープで録音したものが二百本程度持っています。 同じ落語でも、落語の「枕」が違っていたりして、落語の話の数以上にテープの本数は多い。
最近は、YOU TOUBEで動画として載せられているので、また動画として、楽しんでいる。
枝雀さんの上方落語は身振り手振りが面白いことが一番の魅力ですが、そのほかに、彼は兵庫県の伊丹の出身で、私の親の里と同じ言葉で、私が親しんでいた言葉と、良く似ているので、聞いていて懐かしい。
今は、名古屋に住んでいて、あまり聞かない言葉が落語では、ポンポンと出てきます。 おそらく、今は大阪でも、使っていないかもしれません。
例えば、「ちみたい(つめたい)」、「けったいな(おかしな)」、「さっぱりわえや(まったくダメ)」、「ゴンボウ(野菜のごぼう)」、「へんちきりん(おかしな)」、「ぬくい(あたたかい)」、「ぎょーさん(たくさん)」、「おひぃーさん(太陽)」など、枝雀さんの落語には、私の子供のころに使っていた言葉がたくさん出てきて、聞いていて楽しい。