・・・最近、政治家やNHKの会長などの問題発言や右翼化した言動が気になる。 これらをどう考えればよいかと云う事の一つの考え方として、「反知性主義」と云う言葉があるらしい。 50年前の米国歴史学者の著書に「アメリカの半知性主義」と云う本がそのはじめらしい。 その本の引用によると、戦後のアメリカで起ったマツカシーズムに直面した時に、この著者は「反知性主義」の分析をしたと書いてある。 つまりその時も、アメリカの右翼化と関係してた。
「反知性主義」の定義は新聞記事によると、「実証性や客観性を軽んじ、自分が理解したいように世界を理解する態度」としてある。 全く今の安倍首相、橋本大阪市長、石原慎太郎議員などの政治姿勢がこれに当てはまる。 この人たちの政治姿勢の問題点は「自分に都合の良い物語に閉じこもる」そして、「他者へ何らかの行動を強要する」。
こういう政治姿勢が「反知性主義」とするなら、まさしく今の日本の政治の大きな問題点を表した言葉である。
ならば、政治は本来どうあるべきか。 「反知性主義」に対抗する価値観は「自由」であるとある。 「誰かが、反知性主義を唱えることは認めるが、それを他者に求めるような行為には反対するこれが大事な姿勢である。」 と書いてある、私は勉強になった。 しかし、本来、政治とは大衆に政治家の思想を押し付けるものではないのかと考えてしまう。