…たまたま、本棚で見つけた「父・金正日と私」と云う新聞記者が書いた故金正男氏との対話を元に書いた本を読んだ。
2012年に書かれた本なので、金正日氏が死亡した時期までの内容しか書かれていないが、著者が書いている結論的な意見の幾つかの情報に、目が止まった。
以下に、その二つを紹介する。
一つは、金正男氏が暗殺される前ではあるが、北朝鮮政府が中国政府の意の通りに動かない時に、北朝鮮のトップに中国は金正男氏を、据え付ける計画があったらしい。
それを察知した金正恩氏は、彼が実権を握ってから、北朝鮮政権内の新中国派を一斉に静粛したらしい。
その一つが金正男氏の暗殺であった。
もう一つは、2011年3月にリビアで核武力を廃棄したカダフィー政権が米英仏の多国籍軍にの攻撃で全滅させられ、カダフィ氏は殺害された時、
北朝鮮の外務省の報道官は「カダフィー殺害は、アメリカ主導で行った[安全の保証]と[関係改善]なる甘言によって相手をだまし、武装解除したうえで軍事的に侵略する方式である」との声明を発表している。
まさに今、北朝鮮は、この二つの経験の元で、アメリカ相手に、取引に出ようとしている。
私が思うに、北朝鮮はアメリカ相手に、平和への希望を餌に、日本と韓国を人質に、核武装完成するまで、絶対に核放棄はしないと思う。
そして、いろんな取引をしながら、時間稼ぎをして、日本・アメリカ・韓国を北朝鮮の射程範囲の核武装を完成したうえで、次に、北朝鮮が捨てても良いと思う交渉カード(例えば、日本の拉致被害者問題など)との、経済取引に出てくるものと思われる。
どっちにしても、強硬な手段で、北朝鮮の現政権を滅ぼさない限り、国民が飢えても、三カ国の射程範囲の核武装配備を最優先で、完成するでしょう。