・・・去年の九月に沖縄戦の集団自決の洞窟を荒らした少年四人が捕まったというニュースを聞いた。
その時は、私も、そのニュースを苦々しく聞いた。
先日の新聞に、その少年たちの、その後の保護観察処分による結果について、其の後の話が報道されていた。
このガマ(洞窟)では、荒らされる前は「世代を結ぶ平和の像」が置かれていた、また、その像については、長い戦後の、遺族の葛藤の歴史があった、と記事に載っていたが、それを知らない少年たちの犯行に、遺族たちは、とても、怒り、悲しんだと書かれていた。
しかし、遺族たちは、彼らが捕まった後、彼らと向き合って、更生のために、少年たちに課題を出した。
その内容は①チビチリガマを調べてレポートを書く
②野仏を作る。
遺族会の人は少年たちに、こう説いたと書いてあった。
「犯した罪は一生背負っていくしかない、でも、申し訳ないという気持ちで作った君たちの野仏は、君たちの一生により添ってくれる」と。
若い人達は、よく知らなくて、罪を犯すことが多い。
それを罰するのでなく、如何すれば、犯した罪の内容を知ることが出来て、今後の成長につながるか出会が大事である。
此の事を、こんな形で実行できた少年達は、今後の人生を過ごすうえで、幸せだったのではないかと云う気がした。