小樽のパパの子育て日記

日々のできごとを徒然なるままに2006年から書いて19年目になりました。
ヤプログから2019年9月に引越し。

非正規雇用

2011-05-20 02:10:01 | インポート
ある職場では仕事をABCの3人に均等に分けて処理している。
AとBは、自分の与えられた仕事を勤務時間内に処理できるのだが、
Cは処理が遅く、いつも勤務時間内には終わらない。

これをみた上司は、自分の仕事をすでに終えているAとBに対して、Cの仕事を手伝うよう指示した。

最初のうちは快くCを手伝っていたAとBであったが、これが毎度のこととなると様相は一転、
「どうして仕事の遅い者のために休暇も取得できず、自分たちが犠牲にならなければならないのか。」
不公平ではないかと考え始めた。

AとBは、これ以外にも不公平感を感じていた。

AとBは非正規雇用で年収150万円。
一方、Cは正規雇用で勤続年数30年超のベテラン。年収750万円。

Cは、AとBが次第に自分を手伝ってくれなくなったので、
遅れを取り戻そうと夜遅くまで仕事をするようになった。
仕事をしているのだからと、適正な手続きにより超過勤務手当を請求するのだが、
労働基準法に基づいて算出されたCの手当額は、時給換算で4000円である。
AとBにしてみれば、自分たちが1日がかりで稼ぐ額をCはわずか1時間半で稼ぎ出すのだ。

この事実を知ったAとBは深い憤りを感じ、上司に対して不平を言うのだが、
上司は上司で、自分に言われても仕方のないことだと返答するばかりで、
AとBは、やり場のない憤りを自分の胸の中で消化するしかなかった。

これらはあくまでも仮定の話であるが、もしこれが現実だとしたら、
この不均衡は、早急に是正しなければいけないレベルに達しているのだと思う。
原資が決まっているとするならば、Cの分を取り崩してAとBにまわすしかないのだろう。

個人的な見解であるが、こうした問題はとかく女性の方が敏感であり、
女性職員をもっと登用することによって、様々な意味で問題が
改善されるのではないかと見ている。

小樽市生活環境部男女平等参画課がまとめている
「小樽の女性と男性(平成22年度版)」によると、
市職員の就業状況について、
全事務職員(正規職員)に対する女性の割合は24.9%であるのに対し、
管理職に対する女性の割合はわずか1.9%である。
非正規雇用問題と並んで女性登用問題も別の機会にしっかりと考えてみたいテーマである。


今年のサラリーマン川柳第2位
「クレームも社員じゃわからんパート出せ」

時代をよく反映していますね。



参考リンク(過去記事):若い人たち