第79期A級順位戦 2月26日の最終局を待たずに降級2名が決まってしまった。
降級2名は、三浦九段、稲葉八段。
羽生九段の降級もありえたのだし、誰が落ちてもおかしくない群雄割拠の様相を呈している。
挑戦者決定争いは、斎藤八段と広瀬八段に絞られている。
降級2名がすでに決まっているため、今年の将棋界の一番長い日の注目度は、残念ながら、いまいちだろう。
B1では最終局を待たずに、山崎八段が初のA級昇級を決めた。
39歳でのA級昇級は立派。
残る一つの昇級枠を、永瀬王座と木村九段が争う。
一方、B2への降級3名のうち、1名は丸山九段が確定。
残りの2名は、行方九段、深浦九段、阿久津八段のうち誰になるのか。
3月11日の最終局によって決まる。
こちらには俄然、注目が集まる。
棋界は実力主義で弱肉強食の世界。
A級経験者3名が、B1残留の1枠をかける。
この現実に、勝負の世界の厳しさと時の移ろいの早さを感じてしまう。