揃いの器はこれから整理していきますが、膳なども同じ運命をたどっています。日本の文化のひとつが着実に衰退しています。料亭などでも品の良い器にお目にかかることは少なくなりました。現代の京焼や備前、信楽といったありきたりのも・・、目の肥えた人が少なくなったのでしょう。
揃いの膳や器を少しでも遺してゆきたいと願うのは私だけでしょうか? 少子高齢化、居住空間・収納スペースの狭少化などにより我々が代々引き継ぐべきものが消えてゆきます。
価値観の変化もありましょうが、とりもなおさず東京一極集中に象徴されるように地方の衰退も大きく関わっています。TPPなどでさらに加速化される可能性が高く、「国家の基本は農に在り」が過去のものとなり、貧困化・相続税増税などの我々を取り巻く経済環境の変化が大きく影響しています。「守れ、守れ、古きよきものを」、門脇の松に負けないように・・。
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