郷里で空港でレンタカーの手続きをして、まずは男の隠れ家へ・・・。
義妹が庭の手入れをしていて、だんだん洋風の庭? 家の中は過ごしやすいこの季節、襖を全部取り払い、座敷は広々としています。
これだけのスペースを自由に使えるのはとても贅沢なことです。このような空間はどんどん過疎化の進む田舎ではなくなっています。
さて仏壇を拝んで、まずは亡くなった人への帰郷の報告です。
休む間もなく復元された蔵の確認です。
庫の扉は隙間のないように手直ししました。既存の扉を直しています。いい感じに直っています。
窓は細かい防虫網を取り付けました。枯れ葉や虫の侵入を抑えるための処置です。
外装はクラックの処理、換気口からの虫の侵入防止をしてあります。
入り口にも防虫網をやり直しています。これもほぼ既存のまま・・・。なにしろ予算内ですべてまとめるように手配しましたので・・・。
クリーニング、不要なものの処分、一部塗装など新築当時のままを極力よみがえらせています。座敷に置いていた屏風類は蔵に収納しました。これから収納の準備をするか、今少し改修に手を加えるか熟慮が必要なようです。
2階も同様です。空調などの野暮な設置はもう少し考えてからにしています。
片付けは作業する方に指示して、あとはお任せしたのでまだ処分するものが多々残っているようです。処分するか否かの判断は古いものへの価値観が大切です。
さて、本日は近代絵画作品の修復です。
額の作品で下記の2作品がシミがひどいので染み抜きの補修を依頼しておりました。染み抜きをする前に手彩色の工芸品ではないかどうかを観てもらっています。
爽涼 伊東深水筆
絹本着色額装 浜田台児鑑定シール タトウ+誂黄袋
全体サイズ:横830*縦735 画サイズ:横600*縦500
この作品は以前にブログで紹介した作品です。
表具師さんでは工芸作品ではないとの判断でした、
下記の作品も染み抜きしようとしたのですが、下記の作品は手彩色の工芸品とのこと
山邨(すすき) 堂本印象筆
絹本着色額装 段ボールタトウ+黄袋
全体サイズ:縦655*横730 画サイズ:縦450*横530
こちらの作品も随分と前に本ブログで紹介した作品です。
肉筆画として紹介したように記憶していますが、当方では工芸品ではなく肉筆画という判断をまだ捨てきれていません。
工芸品ですと同じ作品が存在するはずなのですが、調べて同じ作品を突き止めるにはかなりの資料と時間が必要となりそうです。
以前から工藝作品ではと疑ってはいたのですが、あらためて手彩色の工芸品と言われても、素人目には判断のつかない作品ですね。この作品は染み抜きの依頼をとりあえず取りやめました。
最初の作品「爽涼 伊東深水筆」は染み抜きの処置を施しました。2か月ほどかかってようやく修復が完了しました。費用は二万円強です。
ものの見事にきれいにシミ、カビがとれました。
やはり美人画にはシミは禁物で、見違えるようにきれいになりました。
しばし展示室で鑑賞することとしました。人生のシミはどうあがいても消えないですが、日本画のシミは意外に消える・・・・。新しいものをとかく欲しがる都会の暮らしですが、人生はリセットはできないものです。
過去を踏まえてどう乗り越えていくかが肝要です。現在の隣の国との関係も同じで、歴史を踏まえて大人げない行動は互いに慎むべきですが、相手側にも今回はその必要が多いにあります。打開策はそこからすべてが始まるのでしょう。
蔵も近代絵画も修復の指示はすべてこちら側・・・、古いものを蘇らせるには、蘇えさせる側の鑑識眼と蘇えさせる技術を持つ人との連携が必要です。骨董蒐集や仕事で積み上げた経験、人との伝手は意外にも最終的にこのような局面で役に立っています。
義妹が庭の手入れをしていて、だんだん洋風の庭? 家の中は過ごしやすいこの季節、襖を全部取り払い、座敷は広々としています。
これだけのスペースを自由に使えるのはとても贅沢なことです。このような空間はどんどん過疎化の進む田舎ではなくなっています。
さて仏壇を拝んで、まずは亡くなった人への帰郷の報告です。
休む間もなく復元された蔵の確認です。
庫の扉は隙間のないように手直ししました。既存の扉を直しています。いい感じに直っています。
窓は細かい防虫網を取り付けました。枯れ葉や虫の侵入を抑えるための処置です。
外装はクラックの処理、換気口からの虫の侵入防止をしてあります。
入り口にも防虫網をやり直しています。これもほぼ既存のまま・・・。なにしろ予算内ですべてまとめるように手配しましたので・・・。
クリーニング、不要なものの処分、一部塗装など新築当時のままを極力よみがえらせています。座敷に置いていた屏風類は蔵に収納しました。これから収納の準備をするか、今少し改修に手を加えるか熟慮が必要なようです。
2階も同様です。空調などの野暮な設置はもう少し考えてからにしています。
片付けは作業する方に指示して、あとはお任せしたのでまだ処分するものが多々残っているようです。処分するか否かの判断は古いものへの価値観が大切です。
さて、本日は近代絵画作品の修復です。
額の作品で下記の2作品がシミがひどいので染み抜きの補修を依頼しておりました。染み抜きをする前に手彩色の工芸品ではないかどうかを観てもらっています。
爽涼 伊東深水筆
絹本着色額装 浜田台児鑑定シール タトウ+誂黄袋
全体サイズ:横830*縦735 画サイズ:横600*縦500
この作品は以前にブログで紹介した作品です。
表具師さんでは工芸作品ではないとの判断でした、
下記の作品も染み抜きしようとしたのですが、下記の作品は手彩色の工芸品とのこと
山邨(すすき) 堂本印象筆
絹本着色額装 段ボールタトウ+黄袋
全体サイズ:縦655*横730 画サイズ:縦450*横530
こちらの作品も随分と前に本ブログで紹介した作品です。
肉筆画として紹介したように記憶していますが、当方では工芸品ではなく肉筆画という判断をまだ捨てきれていません。
工芸品ですと同じ作品が存在するはずなのですが、調べて同じ作品を突き止めるにはかなりの資料と時間が必要となりそうです。
以前から工藝作品ではと疑ってはいたのですが、あらためて手彩色の工芸品と言われても、素人目には判断のつかない作品ですね。この作品は染み抜きの依頼をとりあえず取りやめました。
最初の作品「爽涼 伊東深水筆」は染み抜きの処置を施しました。2か月ほどかかってようやく修復が完了しました。費用は二万円強です。
ものの見事にきれいにシミ、カビがとれました。
やはり美人画にはシミは禁物で、見違えるようにきれいになりました。
しばし展示室で鑑賞することとしました。人生のシミはどうあがいても消えないですが、日本画のシミは意外に消える・・・・。新しいものをとかく欲しがる都会の暮らしですが、人生はリセットはできないものです。
過去を踏まえてどう乗り越えていくかが肝要です。現在の隣の国との関係も同じで、歴史を踏まえて大人げない行動は互いに慎むべきですが、相手側にも今回はその必要が多いにあります。打開策はそこからすべてが始まるのでしょう。
蔵も近代絵画も修復の指示はすべてこちら側・・・、古いものを蘇らせるには、蘇えさせる側の鑑識眼と蘇えさせる技術を持つ人との連携が必要です。骨董蒐集や仕事で積み上げた経験、人との伝手は意外にも最終的にこのような局面で役に立っています。
数年前に好きな近代日本画家ができて、シミ有りの日本画、掛軸なども集めているのですが、修復費用が高くて修復にだせません。
有名画家では無い為購入価格は安いのですが、修復費用が高く修復できず悲しい思いをしています。
このブログを拝見してから、もう2年は経つと思いますが、ずっと安く修復できないかネットで探しているのですが、最低でも5万円以上+額装(軸装)費用がかかります。
大変恐縮ですが、修復場所もしくは安く修復する方法などをご教授いただけないでしょうか。よろしくお願いします。
当方は仕事で赴任する先々で複数の表具師さんや額装の方、陶芸家、塗師と親しくなり、そこからいろんなことを教えて頂きました。ネットで探しているだけでなく、いろんな職人さんと直に話をすることをお勧めします。
美術品の収集をしていたわけでもないですので、勝手が全くわからず昔からの商習慣が残っているかもしれないとか、いろいろ考えてしまい、とっかかりがわからず右往左往してしまいます。
修復にしても、近隣の表具師さんにやってもらえるものか、洋画日本画とも修復しているようなところが良いのか、画材店経由でお願いした方が良いのかなど、わからない事だらけです。
また、修復技術のしても、重要文化財クラスの修復も行っている業者さんと表具屋さんの修復について、自分の持っている絵程度の修復に関して技術の差があるものなのか、などなど。お寺などは修復依頼する事も多いと想像しますので菩提寺に伺ってみようかとも考えています。
有難うございます。