夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

(明末?)魚文染付茶入

2021-02-08 00:01:00 | 陶磁器
ガラスケースの収められていて共箱のない平野富山の作品があります。保存箱がないとガラスが壊れるので重ねての保存が難しいため、保存箱を用意しようと思うのですが、その前に布カバーを義母が作ってくれることになりました。



不要になった振袖であった着物の材料で作ってもらいました。



こちらは「桃太郎の鬼退治」・・、本ブログにて紹介していますが、平野富山の最高傑作のひとつだと思っています。



畑仕事や義母の高齢の体調もあり時間を要して、ほぼ半年がかりのひと仕事でした。



こちらは「弁天様」・・・、七福神として平野富山が幾つか作っているようです。



*蛇足ながら脇の水をあげているお猪口は当方のお気に入り・・。



さて本日は「茶入」らしき作品の紹介です。

茶道を本格的に嗜む御仁でない限り、茶道具で使う茶入というものはなかなか実際に使うこと、また使うのを見ることさえ少ないでしょう。茶道でのお薄は基本的に棗であり、お濃茶の時にのみ茶入を使うものです。当方もあまり茶入に対する思い入れはない方ですが、茶席で肩衝、大海という型にはまったような茶入のお道具ばかり見ていると、天邪鬼の気質が働いて、なにかそれではつまらないように思うこともしばしばです。どうもすべてのお道具がそうですが、日本の茶道は家元好みばかりが多く、このままでは茶道を真の風流人は振り向かかなくなるでしょう。本来の粋というものに近年の茶道は欠けているようです。



そこでというのではありませんが、今回は面白そうな茶入を見つけましたので紹介します。



(明末?)魚文染付茶入
合箱 仕覆付
作品サイズ:口径39*胴径55*高さ41*底径



メダカ? なにやや魚が描かれている作品です。

**蛇足ながら当方で近所から頂いてきたメダカは元気ですが、もうすぐ2年になります。長生きしてくれています。



明末の古染付というふれこみですが、さだかではありません。ま~、その辺はどうでもいいこと・・。



明末の染付や伊万里の染付の茶入は、一般的には他の茶入からは低くみなされ、正式な場ではおそらく用いられることはないでしょう。



保存箱は下記の写真のとおりです。



お仕覆は下記の写真のとおりです。



他にお気に入りの茶入は赤絵の作品もあります。



下卑た作品でしょうが、下記のような作品にもチャレンジしています。象牙の蓋を見繕うために茶道具屋さんを歩き回ったこともあります。

 

骨董の好きな人間は一般的に天邪鬼や偏屈者が多いようです。当方は粋とは程遠いのかもしれません。



箱の革紐がとれて無くなっていたのは、自分で直しておきました。こういう小物も何が中に入っているのか保存箱を開けないで解るように、一目瞭然にしておかないと不便ですね。



しばし展示室の茶室の棚の上に飾っておきましょう。


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