印籠に金工細工(彫金)の作品は思いのほか少ないように思います。本日紹介する横谷宗與は印籠というよりも刀剣類での作品のほうがはるかに多いと思います。
人物・山水彫金印籠 宗與作
縦48*横58*厚み19
根付:彫金細工 磁石桜型
横谷宗與:(1613-1691) 江戸時代前期の装剣金工。慶長18年生まれ。横谷派の祖。
京都で後藤殷乗(いんじょう)に師事。寛永年間江戸に出,のち幕府につかえ彫物役となる。元禄3年12月17日死去。78歳。京都出身。名は友周。通称は治(次)兵衛。
そして初祖横谷宗與の跡を受けて若干21歳で横谷派二代を継いだ横谷宗珉は後藤流の彫を発展させ、町彫と呼ばれる一分野を大胆な構図と精緻にして華麗な彫技を持って切り拓いた我が国金工史上に燦然たる名跡を遺した巨匠である。
柳川派・大森派・石黒派など後の町彫金工の興隆は宗珉無くしては語ること適わず、まさに町彫金工中の宗家と呼ぶに相応しいものがあるとされます。
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横谷 宗珉:(よこや そうみん) 寛文10年(1670年)~ 享保18年8月6日(1733年9月13日))。
江戸時代中期の装剣金工家である。通称は長二郎後に治兵衛。幼名は宗知。 京都にて生まれる。後藤殷乗の弟子である横谷宗与の実子ないしは養子とも言う。その後江戸に移り、後藤派の幕府御彫物役として「家彫り」を学んだ。 しかし、元禄3年(1690年)頃に後藤派の因襲にとらわれ独立し、宗珉と改名する。独立後は自由な題材や材質、構図といった新しい作風を展開し「町彫り」を創始して当時の金工家に一世を風靡した。作品には小柄、笄、目貫、縁頭等多岐に渡る。同技法以外にも狩野探幽、狩野安信、英一蝶等の作品の下絵を題材として「片切彫り」も創始した。門下に実子の二代目横谷宗与、横谷英精、柳川直政、大森英昌、古川元珍等がいた。 代表作に『赤銅牡丹獅子揃物』『二王二所物』等がある。
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本作品は「 宗珉」ではなく「宗與」と彫銘されておりますが、横谷家には何名か宗與と名をなした者がいるようです。
題材は狩野派の題材にはよくある猿使いの図と田舎家の図の片切彫です。
根付ともども同一人物の作品かと思われますが、本作品がいつの時代の「宗與」なる者の作品かは詳細は不明です。
このような金属製の作品は傷がつくことはないので、気軽に使いやすいのかもしれません。
人物・山水彫金印籠 宗與作
縦48*横58*厚み19
根付:彫金細工 磁石桜型
横谷宗與:(1613-1691) 江戸時代前期の装剣金工。慶長18年生まれ。横谷派の祖。
京都で後藤殷乗(いんじょう)に師事。寛永年間江戸に出,のち幕府につかえ彫物役となる。元禄3年12月17日死去。78歳。京都出身。名は友周。通称は治(次)兵衛。
そして初祖横谷宗與の跡を受けて若干21歳で横谷派二代を継いだ横谷宗珉は後藤流の彫を発展させ、町彫と呼ばれる一分野を大胆な構図と精緻にして華麗な彫技を持って切り拓いた我が国金工史上に燦然たる名跡を遺した巨匠である。
柳川派・大森派・石黒派など後の町彫金工の興隆は宗珉無くしては語ること適わず、まさに町彫金工中の宗家と呼ぶに相応しいものがあるとされます。
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横谷 宗珉:(よこや そうみん) 寛文10年(1670年)~ 享保18年8月6日(1733年9月13日))。
江戸時代中期の装剣金工家である。通称は長二郎後に治兵衛。幼名は宗知。 京都にて生まれる。後藤殷乗の弟子である横谷宗与の実子ないしは養子とも言う。その後江戸に移り、後藤派の幕府御彫物役として「家彫り」を学んだ。 しかし、元禄3年(1690年)頃に後藤派の因襲にとらわれ独立し、宗珉と改名する。独立後は自由な題材や材質、構図といった新しい作風を展開し「町彫り」を創始して当時の金工家に一世を風靡した。作品には小柄、笄、目貫、縁頭等多岐に渡る。同技法以外にも狩野探幽、狩野安信、英一蝶等の作品の下絵を題材として「片切彫り」も創始した。門下に実子の二代目横谷宗与、横谷英精、柳川直政、大森英昌、古川元珍等がいた。 代表作に『赤銅牡丹獅子揃物』『二王二所物』等がある。
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本作品は「 宗珉」ではなく「宗與」と彫銘されておりますが、横谷家には何名か宗與と名をなした者がいるようです。
題材は狩野派の題材にはよくある猿使いの図と田舎家の図の片切彫です。
根付ともども同一人物の作品かと思われますが、本作品がいつの時代の「宗與」なる者の作品かは詳細は不明です。
このような金属製の作品は傷がつくことはないので、気軽に使いやすいのかもしれません。