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「鐘馗図」についてはほんブログでも下記にある作品を投稿しましたが、源内焼にも「鐘馗図」の図柄があるとは知りませんでした。
「鍾馗之図 寺崎廣業筆」
「鍾馗図 伝横山大観筆」
横山大観の作品については真贋を別として両作品とも私のお気に入りです。厄払い、守り神などの信仰から縁起物して一作は所持しておきた図です。
源内焼にこの図があるのは写真では見たことはありましたが、ピンとはきませんでした。どうも鐘馗とは縁遠い・・「鐘馗図」というと古くは秋月等観(狩野芳崖旧蔵)、そして河鍋暁斎の作品が著名です。もちろんその他大勢が描いています。
源内焼その15 三彩鐘馗図皿
合箱入 口径280*高さ28
相変わらず源内焼は保存状態がよくありません。理由は軟質の土による焼成なので汚れが付きやすく、割れやすいことによるものと推察されます。思い切って漂白に漬け、金繕いしてみまいした。
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漂白剤に漬けておくと驚くほど汚れが落ちました。
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平賀源内のまなざし「源内焼」五島美術館出版 作品NO28 として掲載。
説明文には「邪鬼を小脇にかかえて雲に乗る鐘馗の姿を描く。全体に濃い緑釉を掛け、雲と鐘馗が浮き立つようにこうしえしている」とあります。
さらには「さぬきの源内焼」平賀源内背先生顕彰階出版 作品NO22,23として掲載
されております。
さて源内焼と平賀源内との関係ですが、最近は高橋克彦の小説にも記述されていますが、自らは製作、デザインをしたものではありません。契機は長崎にて中国からの輸入陶磁器が高値で日本が買わされている?ことへ疑問を持ち。それなら日本で作ろうと思い立ったところからのようです。NHKでも最近、平賀源内の番組を放映していましたが、思い立ったらすぐに実行に移すようです。ただ、長続きはしないようで、実業家としては借金だらけとなり成功しなかったようです。
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源内焼の醍醐味はその陽刻文様にあります。
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個人所蔵の作品の中で福田豊四郎作の「鐘馗図」を見せていただいたことがあります。未公開ですがいい作品です。男子の誕生祝いに書いて頂いたとか・・。
鐘馗図 福田豊四郎筆
紙本水墨淡彩軸装象牙軸共箱 612*1270
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ともかく、骨董というものはいろんなものと関わりあいになります。歴史、文化・・なるべくひとつのコレクションに留まることなくいろんなジャンルへの挑戦も必要です。入手は自分の経済範囲で留まるべきですが・・。
今はネットオークションで知識と経験さえあれば原価近くで購入できます。原価というのは業者仕入れ値のことです。前はネットオークションへの参加業者が少ないときには掘り出し物がたくさんありました。最近はいいものには業者が殺到し、業者の市のようなものです。はた師(店を持たない仕入れ業者)の参加が多いようです。やたら安いものは少なくなりましたが、仕入れ値以上には上がらないという面白い現象が起きています。そのうち骨董市や業者の市は消滅するでしょう。
「鍾馗之図 寺崎廣業筆」
「鍾馗図 伝横山大観筆」
横山大観の作品については真贋を別として両作品とも私のお気に入りです。厄払い、守り神などの信仰から縁起物して一作は所持しておきた図です。
源内焼にこの図があるのは写真では見たことはありましたが、ピンとはきませんでした。どうも鐘馗とは縁遠い・・「鐘馗図」というと古くは秋月等観(狩野芳崖旧蔵)、そして河鍋暁斎の作品が著名です。もちろんその他大勢が描いています。
源内焼その15 三彩鐘馗図皿
合箱入 口径280*高さ28
相変わらず源内焼は保存状態がよくありません。理由は軟質の土による焼成なので汚れが付きやすく、割れやすいことによるものと推察されます。思い切って漂白に漬け、金繕いしてみまいした。
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漂白剤に漬けておくと驚くほど汚れが落ちました。
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平賀源内のまなざし「源内焼」五島美術館出版 作品NO28 として掲載。
説明文には「邪鬼を小脇にかかえて雲に乗る鐘馗の姿を描く。全体に濃い緑釉を掛け、雲と鐘馗が浮き立つようにこうしえしている」とあります。
さらには「さぬきの源内焼」平賀源内背先生顕彰階出版 作品NO22,23として掲載
されております。
さて源内焼と平賀源内との関係ですが、最近は高橋克彦の小説にも記述されていますが、自らは製作、デザインをしたものではありません。契機は長崎にて中国からの輸入陶磁器が高値で日本が買わされている?ことへ疑問を持ち。それなら日本で作ろうと思い立ったところからのようです。NHKでも最近、平賀源内の番組を放映していましたが、思い立ったらすぐに実行に移すようです。ただ、長続きはしないようで、実業家としては借金だらけとなり成功しなかったようです。
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源内焼の醍醐味はその陽刻文様にあります。
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個人所蔵の作品の中で福田豊四郎作の「鐘馗図」を見せていただいたことがあります。未公開ですがいい作品です。男子の誕生祝いに書いて頂いたとか・・。
鐘馗図 福田豊四郎筆
紙本水墨淡彩軸装象牙軸共箱 612*1270
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ともかく、骨董というものはいろんなものと関わりあいになります。歴史、文化・・なるべくひとつのコレクションに留まることなくいろんなジャンルへの挑戦も必要です。入手は自分の経済範囲で留まるべきですが・・。
今はネットオークションで知識と経験さえあれば原価近くで購入できます。原価というのは業者仕入れ値のことです。前はネットオークションへの参加業者が少ないときには掘り出し物がたくさんありました。最近はいいものには業者が殺到し、業者の市のようなものです。はた師(店を持たない仕入れ業者)の参加が多いようです。やたら安いものは少なくなりましたが、仕入れ値以上には上がらないという面白い現象が起きています。そのうち骨董市や業者の市は消滅するでしょう。
他の鐘馗図から察するに、強面でも愛嬌のある
ことは間違いないのでしょう。
しかし、全体の配置や立ち姿を見るにつけ、なんとなく細面の若いころの?鐘馗様のように想像してなりません。
魔除けとすると、やはり厳つい強面なのでしょうね。
縁飾りが、これまた細かく作られていますが、もろい割にはしっかりと型残りしています。
三彩というのは、やはり三種類の彩色を示しているのでしょうか?
軟質胎土ゆえに型がしっかりしているのかもしれませんね。
鐘馗はもともと夢の中の想像の人物? 若い時というのはますます想像の領域