ワイシャツのボタン付けは息子が担当・・。
今回も快くお引き受けいただきました。
さて予算の少ない時は廉価な色紙の作品を購入して蒐集欲を和らげていますが、それも塵が積もればなんとかになっています・・・。
本日は加藤栄三の色紙の作品の紹介です。
色紙 茄子 加藤栄三筆
額装 黄袋+一部布タトウ
額サイズ:横450:縦480 画サイズ:横242*縦272
加藤栄三の画歴は下記のとおりです。
********************************
加藤栄三:(かとう えいぞう、1906年(明治39年)8月20日 ~ 1972年(昭和47年)5月24日)は日本画家。岐阜県岐阜市出身。弟は日本画家加藤東一。
画歴
1906年(明治39年) 岐阜市に漆器商加藤梅太郎、ための三男として生まれる。
1926年(大正15年) 東京美術学校日本画科に入学。(同学年に東山魁夷、橋本明治、山田申吾、若林景光らがいた)
1929年(昭和4年) 第10回帝展「夏日小景」初入選。
1931年(昭和6年) 東京美術学校卒業。結城素明に師事。
1936年(昭和11年) 文展に出品した「薄暮」で文部大臣賞を受賞。
1945年(昭和20年) 岐阜空襲により生家が全焼。「薄暮」などの代表作やこれまで描きためた写生等ほとんどを焼失。
1959年(昭和34年) 前年の日展出品作「空」で日本芸術院賞受賞。
1969年(昭和44年) 日展理事となる。
1971年(昭和46年) 第3回日展「流離の灯」出品。日展出品作としては絶筆となる。
1972年(昭和47年) 自宅にて死去。享年65。
加藤栄三・東一記念美術館は、岐阜公園内にある岐阜市歴史博物館の分館で、岐阜市出身の兄弟画家、加藤栄三・東一両氏の作品を収蔵、展示しています。
********************************
よく描けているきれいな作品ですね。加藤栄三の名を高めたのは、第12回日展に「篝火」を出品して、この年以降、長良川の鵜飼を本格的に取材、数多くの作品を描いたことでしょう。また哲学的とも言える色調の深い色調の作風が特徴的と評価されています。本作品も小品ながらその特徴が出ています。
状態や誂えがしっかりしているのがまたいい・・。
色紙の作品など一般的に額の作品は時として飾りっぱなしになりがちで、嫌煙変化で日に焼けていたり、シミがあると興ざめしますね。せいぜいひと月を限度として作品を交換していくのが良いのでしょう。
作品中の落款と印章は下記の写真のとおりです。
額もしっかりとして誂えのものがいい・・。
額の保存は最低でも段ボールタトウに黄袋。
色紙の作品は整理に嵩張るので極力簡略したいものです。
額の数はあまり増やさず、普段は色紙タトウに保管して色紙専用の箱に保管しております。