
幼稚園から帰ってきた息子は畑からキュウリを採ってきたらしい。

あっという間にキュウリを二本、食べてしまったとか・・・。好き嫌いがほとんどなく野菜が大好きなことはいいこと。家内が幼稚園の参観に行ってきたのですが、聞くところによると息子は優等生だったとか?? 小生の言うことは良く聞かないの・・・。

さて、本日は知る人ぞ知る、都路華香の四作品目の紹介です。
猛虎図 都路華香筆 その4
紙本水墨淡彩軸装 軸先鹿角 都路華明鑑定箱
全体サイズ:縦1895*横525 画サイズ:縦1235*横325

都路華香についての説明はインターネット上には乏しく下記の資料程度しか見当たりません。
ただ平成18年京都国立近代美術館にて大規模な回顧展が催され、そこで出版された画集は大いに参考になるものでした。

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都路華香(つじ・かこう、1871-1931):竹内栖鳳、菊池芳文、谷口香嶠とともに、「幸野楳嶺門下の四天王」と並び称された日本画家。

華香はさまざまな展覧会で活躍する一方、教育者としても近代京都画壇の隆盛を支えました。華香は京都を代表する作家の一人でありながら、今や知る人ぞ知る存在というほど知っている人が少なくなりました。その理由の一つには、主要な作品が散逸し各所に秘蔵されていたという事情があるようです。

幼い頃から学んだ四条派の画風に、建仁寺の黙雷禅師に参禅して得た精神性をまじえ、新技法を積極的に取り入れた華香の画風は、現代の我々から見ても新鮮な魅力に満ちています。
最近では、その画風が海外で愛され、アメリカにて多くの作品が所蔵されています。
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鑑定箱書は都路華香の子息の「都路華明」によるものです。

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都路華明:日本画家。京都生。都路華香の子。本名辻宇佐雄。父華香に学び、のち金島桂華に師事、衣笠会に属する。京美工・京都絵専卒。帝展・新文展・日展等に入選を重ねる。山水・花鳥を能くした。昭和40年(1965)歿、62才。

*箱のあつらえ、表具から大切にされてきたことが窺い知れます。

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落款から明治36年頃(1903年)の作と推察され、押印されている印章はこの頃も含めて長い間押印している印章です。

参考までに文献資料からの落款と印章は下記のとおりです。

なお虎の作品で著名なのは「嘯虎図」(京都市美術館 明治34年(1901年)作)がありますが、その作品は細密に描かれ、岸駒や近代の大橋翆石に似通った描き方であり、都路華香の面目躍如たる描法は本作品のほうが良く現われていると思われます。

都路華香の作品は本ブログにてすでに三作品紹介されています。意外に人気もあり、作品が少ないので入手しずらい画家の一人です。
寿老人 都路華香筆 その1
絹本着色小色紙額装
画サイズ:210*180

波千鳥 都路華香筆 その2
絹本着色小色紙額装
画サイズ:縦210*横180

*その1とその2の印章は共通であり、資料NO31と同一印章です。
番尾長鶏図 都路華香筆 その3
紙本淡彩軸装 軸先塗 合箱
全体サイズ:縦1895*横525 画サイズ:縦1235*横325

*この作品は落款から明治36年頃の作と推定されますが、資料にこの印章は掲載されていません。この当時の印章の資料は完全とは言えないこともあり、画風や落款から真作と判断されます。
幸野楳嶺亡き後に川合玉堂は橋本雅邦への入門に際し、都路華香を誘っていますが、都路華香は京都との関わりなどからかこれを断っています。そのような経緯から都路華香の作品は東京ではなく関西にその作品のほとんどが遺っています。
現代でもあまり知られていない画家かもしれませんが、もっともっと評価されるべき画家の一人でしょう。
*本ブログでは「もっと評価されるべき画家」(もっと知られるべき画家)として、渡辺省亭、都路華香、天龍道人、釧雲泉らを取り上げています。
ところで展示室において本作品の前に置かれている甕・・。

これもまたもっと評価され、知られるべき弓野焼です。

あっという間にキュウリを二本、食べてしまったとか・・・。好き嫌いがほとんどなく野菜が大好きなことはいいこと。家内が幼稚園の参観に行ってきたのですが、聞くところによると息子は優等生だったとか?? 小生の言うことは良く聞かないの・・・。

さて、本日は知る人ぞ知る、都路華香の四作品目の紹介です。
猛虎図 都路華香筆 その4
紙本水墨淡彩軸装 軸先鹿角 都路華明鑑定箱
全体サイズ:縦1895*横525 画サイズ:縦1235*横325

都路華香についての説明はインターネット上には乏しく下記の資料程度しか見当たりません。
ただ平成18年京都国立近代美術館にて大規模な回顧展が催され、そこで出版された画集は大いに参考になるものでした。


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都路華香(つじ・かこう、1871-1931):竹内栖鳳、菊池芳文、谷口香嶠とともに、「幸野楳嶺門下の四天王」と並び称された日本画家。

華香はさまざまな展覧会で活躍する一方、教育者としても近代京都画壇の隆盛を支えました。華香は京都を代表する作家の一人でありながら、今や知る人ぞ知る存在というほど知っている人が少なくなりました。その理由の一つには、主要な作品が散逸し各所に秘蔵されていたという事情があるようです。

幼い頃から学んだ四条派の画風に、建仁寺の黙雷禅師に参禅して得た精神性をまじえ、新技法を積極的に取り入れた華香の画風は、現代の我々から見ても新鮮な魅力に満ちています。
最近では、その画風が海外で愛され、アメリカにて多くの作品が所蔵されています。
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鑑定箱書は都路華香の子息の「都路華明」によるものです。



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都路華明:日本画家。京都生。都路華香の子。本名辻宇佐雄。父華香に学び、のち金島桂華に師事、衣笠会に属する。京美工・京都絵専卒。帝展・新文展・日展等に入選を重ねる。山水・花鳥を能くした。昭和40年(1965)歿、62才。

*箱のあつらえ、表具から大切にされてきたことが窺い知れます。

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落款から明治36年頃(1903年)の作と推察され、押印されている印章はこの頃も含めて長い間押印している印章です。


参考までに文献資料からの落款と印章は下記のとおりです。


なお虎の作品で著名なのは「嘯虎図」(京都市美術館 明治34年(1901年)作)がありますが、その作品は細密に描かれ、岸駒や近代の大橋翆石に似通った描き方であり、都路華香の面目躍如たる描法は本作品のほうが良く現われていると思われます。

都路華香の作品は本ブログにてすでに三作品紹介されています。意外に人気もあり、作品が少ないので入手しずらい画家の一人です。
寿老人 都路華香筆 その1
絹本着色小色紙額装
画サイズ:210*180

波千鳥 都路華香筆 その2
絹本着色小色紙額装
画サイズ:縦210*横180

*その1とその2の印章は共通であり、資料NO31と同一印章です。
番尾長鶏図 都路華香筆 その3
紙本淡彩軸装 軸先塗 合箱
全体サイズ:縦1895*横525 画サイズ:縦1235*横325

*この作品は落款から明治36年頃の作と推定されますが、資料にこの印章は掲載されていません。この当時の印章の資料は完全とは言えないこともあり、画風や落款から真作と判断されます。
幸野楳嶺亡き後に川合玉堂は橋本雅邦への入門に際し、都路華香を誘っていますが、都路華香は京都との関わりなどからかこれを断っています。そのような経緯から都路華香の作品は東京ではなく関西にその作品のほとんどが遺っています。
現代でもあまり知られていない画家かもしれませんが、もっともっと評価されるべき画家の一人でしょう。
*本ブログでは「もっと評価されるべき画家」(もっと知られるべき画家)として、渡辺省亭、都路華香、天龍道人、釧雲泉らを取り上げています。
ところで展示室において本作品の前に置かれている甕・・。

これもまたもっと評価され、知られるべき弓野焼です。