夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

ペルシャ古碗

2011-11-19 09:15:31 | 陶磁器
昨日の日本経済新聞に取り上げた画家が福田豊四郎氏の作品でした。
故郷をこよなく愛した画家であり、その絵には暖かさがあります。政治、経営というものは大をとらば小を切り捨てるものですが、そうことにこれでいいのか・・という問いかけをする絵が掲載されています。

本ブログではすでに20作品以上投稿しまいしたが、また取り上げてみたいと思います。

本日の作品は、購入先の説明によると「産地はイラン東部から中央アジアのトランスオクシアナ地方とのことです。時代は幅を持たせて、9~13世紀が妥当のように思えるとの見解を得ています。」とのこと。

海外在住のペルシャ古美術品コレクターからの依頼品というふれこみです。

単色の鮮明な水色で鳥が描かれています。口にはハートの葉をくわえて、ずいぶんと長い鶏冠を持っている鳥で面白いデザインです。

口縁部の割れをそのままつなぎ補修しています。口縁部に釉の剥離個所あります。

発掘品と思われます。土はいくらでもこびりつけることは可能ですが、付き具合から発掘品と推定しまいした。時代は9~13世紀というほど古くはないと思います。焼成の土の硬さ、釉薬の溶け具合がわりと高温と思われるからです。

ペルシャ古碗
口径120*高さ49



割れたものを石膏のような材料で継ぎ合わせた作品であり、補修跡が痛々しいものです。



使えるに耐えないものでしたが、そこは漆と金粉で小生が補修しました。



補修によってそれなりに水漏れもなく使用に耐えられそうです。



厚いお湯にもオーケーです。



文様がとても楽しい鳥文様です。




以前に下記の作品を投稿しました。


波斯 青釉彫文小鉢鑑定箱入
口径約150*高さ68*高台径52

比較をすると良く時代がわかるように思われます。

正月に帰省したときに、お茶室の水屋の扉を開けてみたところ、このお茶碗がありました。どうもお稽古用に使用していたようです。

懐かしくなって社宅に持参し、最近なってお茶菓子にて一服・・。
菓子用のお皿にペルシャ風??? のお皿を使ってみました。


さらに時代が近代になると


波斯古陶碧釉双魚文皿直径180*高さ40

のような作品になるようになるのでしょうか。



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