
家内が入院して2週間以上の経過。見舞いの後の毎夜は大忙しです。炊事、洗濯、掃除・・、ひとつひとつノルマを決めてこなしています。そこで家内と義父、義母の計らいで月曜、火曜は見舞いを交代してくれました。アフターファイブが自由時間?となり、月曜は麻雀、火曜は飲み会が接客と同期会でダブルブッキングです。逆に少し疲れ気味・・
それでもブログの原稿、作品整理も意外とはかどっています。
大橋翠石とえいば「虎」の作品ですね。明治期の虎の作品は本ブログでも取り上げました。
正面之虎 大橋翠石筆
絹本着色軸装収納箱二重箱 所蔵箱書 軸先本象牙
全体サイズ:横552*縦2070 画サイズ:横410*縦1205
虎の作品は数多く本ブログで取り上げましたが、「狸」の作品は少ないです。「狸」・・・、「他を抜く」という語呂合わせで出世の象徴とされますが、ちょっと他を抜くでは「せこい」ような気がします。
それでも何点か購入しましたが、それほど積極的に購入する画題ではありませんでした。
狸図 大橋翠石筆紙本淡彩軸装 合箱
全体サイズ:縦1900*横545 画サイズ:縦1045*横407

点石翠石 - 「石」字の第四画上部に点が付されている1910年(明治43年)夏まで用いたとされます。

大橋翠石は虎のほかにライオンや金魚でも名手として評価されています。

ススキの穂で秋の深さと秋の風を表現し、おそらくは頭上に月を想像させます。

席画にような筆遣いにしてはしっかりとした表現がされています。

「他を抜く」という「せこい」出世の吉兆図というより、どこか野生を感じさせるいい作品のように思えます。


それでもブログの原稿、作品整理も意外とはかどっています。
大橋翠石とえいば「虎」の作品ですね。明治期の虎の作品は本ブログでも取り上げました。
正面之虎 大橋翠石筆
絹本着色軸装収納箱二重箱 所蔵箱書 軸先本象牙
全体サイズ:横552*縦2070 画サイズ:横410*縦1205
虎の作品は数多く本ブログで取り上げましたが、「狸」の作品は少ないです。「狸」・・・、「他を抜く」という語呂合わせで出世の象徴とされますが、ちょっと他を抜くでは「せこい」ような気がします。
それでも何点か購入しましたが、それほど積極的に購入する画題ではありませんでした。
狸図 大橋翠石筆紙本淡彩軸装 合箱
全体サイズ:縦1900*横545 画サイズ:縦1045*横407

点石翠石 - 「石」字の第四画上部に点が付されている1910年(明治43年)夏まで用いたとされます。

大橋翠石は虎のほかにライオンや金魚でも名手として評価されています。

ススキの穂で秋の深さと秋の風を表現し、おそらくは頭上に月を想像させます。

席画にような筆遣いにしてはしっかりとした表現がされています。

「他を抜く」という「せこい」出世の吉兆図というより、どこか野生を感じさせるいい作品のように思えます。

この人の絵も初めてですが、なかなかいいですね。
「正面之虎」も見ましたが、少々アカデミックとはいえこの二点を見る限り、そこに共通する達者な筆遣いと擬人化表現の表出の妙味から、かってこの画家が大家として大観らと並び称されたということが何となく理解できそうです。
しかし現代は享楽の時代ですから、こうした一見遊び心や装飾性の少ないもの、あるいは南画といった男性原理型の絵は、次第に忘れ去られていくのは仕方ないことかも知れませんね。
なにせ大観ですら、「大げさ」とか言われ始めているのですから、この先どうなるのか知れたものではありません。(大観は今の内に早く売り捌いた方がいいかも! 冗談です。持っていません。笑)
大橋翠石、憶えておきたい画家です。ではまた。
それだから廉価で当方も入手できるので愉しいですが、ちょっともったいない気がします。投資としても将来性はきっとないでしょう。
ただ、良いものは良いという思いで蒐集しています。