夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

真贋のはざまで・・横山大観の箱書

2011-10-28 06:15:24 | 掛け軸
競争時代になればなるほど人を騙す輩が多くなるのは世の常です。毅然としたものの見方、考え方が必要になります。

今回は著名な横山大観の箱書についてです。



ある作品を安く手に入れましたが、むろん真作ではないだろうと思ってのことです。本ブログにも掲載したことある作品です。その箱書きが面白いのです。

軸はおそらく古くなって状態が悪いので改装したのでしょうか、それとも中身をすり替えたのでしょうか、軸が箱には収まらない状態になっていました。表具も横山大観の上等な表具材を使ってはいません。何度か横山大観の作品は直に触れていますのでその程度は私にもわかります。

さてこの箱書き・・、良くできている。

下の写真のように本には贋作と並べて掲載されていますが、左の贋作ではなく本作品の箱書きの落款は右の本物と瓜二つです。印章までそっくりなら思わずという出来です。



下の写真の左は箱書に押印された印章です。このような縦長の印章は私はみたことがありません。

右の写真は作品に押印された印章と落款です。



くれぐれも大家の作品には気をつけましょう。欲、油断をついて偽物が入り込んできます


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2 コメント

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毅然とした考え方 (金太郎さん)
2011-10-31 18:26:31
欲と油断と騙そうとする贋物。そういったことの方が多い世界で真贋を見極めようという姿勢は、人間的に深いものを育むでしょうね。
すばらしいことと思います。
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真贋の森 (夜噺骨董談義)
2011-10-31 22:58:09
真贋の森という松本清張の小説がありますが、森に入って迷わないようにしないといけません。
私は未だに迷っていてばかり
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