本日は平櫛田中作でお馴染みの「福聚大黒天尊像」ですが、通常知られている「福聚大黒天尊像」とは違い、俵の上に乗っている像の姿です。平櫛田中作として通常知られているのは下記の作品のような円台に乗った「福聚大黒天尊像」です。昭和20年代から最晩年まで彫り続けたようです。
円台に乗ったこの手の「福聚大黒天尊像」は当方には6作品あります。下記の作品は本日の作品を同じく昭和27年に作られた作品です。
福聚大黒天尊像 その3 平櫛田中作 80歳
昭和27年 共箱
高さ150*幅155*奥行150
本日の作品ような俵に乗った形状の「福聚大黒天尊像」はこちらもかなりの数が製作されているようですが、通常の「福聚大黒天尊像」よりかなり数は少ないと思われます。この俵に乗って立っている大黒天の作品は平櫛田中の作品に極彩を描いた平野富山(敬吉)の作品の方が多いかもしれません。
当方所蔵作品から平野富山の作品を振り返ってみました。
桃太郎の鬼退治 平野富山作 その1
ガラスケース入 誂ひとみ蓋保存箱
ケース:幅590*奥行550*高さ550 本体:幅340*奥行280*高さ255
この作品は本作品以外に観たことがありません。
弁財天 平野富山作 その2
ガラスケース入 誂ひとみ蓋保存箱
ケース:幅400*奥行365*高さ450 本体:幅175*奥行155*高さ230
この作品はよく見かけ、複数の作品があるようです。ただし息女の平野千里の作品のほうが多いようですが、やはり平野富山作の方が数段出来は上ですね。
翁舞 平野富山作 その3
平野千里識・共箱二重箱・布保護ケース付
本体:幅370*奥行185*高さ450
この作品「翁舞」は複数ありますが、この大きさの作品はかなり数が少ないと思われます。
当方にはありませんが、「(俵上)福聚大黒天尊像」を平野富山が作った作品は自分で彫って彩色している作品です。この平野富山が作った、「(俵上)福聚大黒天尊像」は数が多く、逆に平櫛田中が作った俵に乗った形状の「(俵上)福聚大黒天尊像」の作品のほうが数が少なく稀有と言っていいでしょう。
昭和30年に完成した「鏡獅子」を完成させるための資金集めのために「福聚大黒天尊像」を多数作って売ったようですし、中にはそのために「鏡獅子」の小型の試作品も売られたようです。おそらくとても高価で売られたために倣った贋作も横行しているようです。
試作 鏡獅子(かがみじし) 伝平櫛田中作
誂箱
高さ320*台座:幅382*奥行219
この「試作 鏡獅子(かがみじし)」は贋作の可能性が高いと判断しています。
さて本日紹介する作品です。高さは30センチを超えていますが、平櫛田中や平野富山の作品は30センチを超える作品に出来が良いものが多いようです。小さめの作品は複数作る頒布品のためか、例外もありますが彩色や出来が劣るようです。
(俵上)福聚大黒天尊像 平櫛田中作 昭和27年作 その7(大)
昭和27年(1952年)80歳 共箱
作品サイズ:高さ310*幅*奥行
このような作品は共箱が原則となりますが、共箱が無くなっている作品もときおり見かけます。
彩色はこの頃(昭和25年頃)から平野富吉(敬吉)によるもののようです。
「福聚大黒天尊像」の製作は100歳を過ぎる頃まで製作が続けられましたので、かなりの製作数があったと思われます。ただし俵に乗った作品は昭和20年代までかもしれません。
「福聚大黒天尊像」ではブロンズ像や顔などの彩色のない作品もあります。基本は俵ではなく円台に乗った作品です。
評価の決め手は彩色の良し悪しでしょう。
彫銘は通常は袋の部分にあります。
この当時の印は下記のとおりです。
贋作はこのあたりでぼろがでるようですが、書体や彫銘はきっちり真作と一致します。
本作品は底には彫銘はないようです。
我が家にはなんやかんやと大黒様が多くなりましたが、その御利益は如何・・??? ともかく彫、彩色共によくできていますし、何と言っても大きさが申し分ありません。チャレンジが真に近づいてた・・
円台に乗ったこの手の「福聚大黒天尊像」は当方には6作品あります。下記の作品は本日の作品を同じく昭和27年に作られた作品です。
福聚大黒天尊像 その3 平櫛田中作 80歳
昭和27年 共箱
高さ150*幅155*奥行150
本日の作品ような俵に乗った形状の「福聚大黒天尊像」はこちらもかなりの数が製作されているようですが、通常の「福聚大黒天尊像」よりかなり数は少ないと思われます。この俵に乗って立っている大黒天の作品は平櫛田中の作品に極彩を描いた平野富山(敬吉)の作品の方が多いかもしれません。
当方所蔵作品から平野富山の作品を振り返ってみました。
桃太郎の鬼退治 平野富山作 その1
ガラスケース入 誂ひとみ蓋保存箱
ケース:幅590*奥行550*高さ550 本体:幅340*奥行280*高さ255
この作品は本作品以外に観たことがありません。
弁財天 平野富山作 その2
ガラスケース入 誂ひとみ蓋保存箱
ケース:幅400*奥行365*高さ450 本体:幅175*奥行155*高さ230
この作品はよく見かけ、複数の作品があるようです。ただし息女の平野千里の作品のほうが多いようですが、やはり平野富山作の方が数段出来は上ですね。
翁舞 平野富山作 その3
平野千里識・共箱二重箱・布保護ケース付
本体:幅370*奥行185*高さ450
この作品「翁舞」は複数ありますが、この大きさの作品はかなり数が少ないと思われます。
当方にはありませんが、「(俵上)福聚大黒天尊像」を平野富山が作った作品は自分で彫って彩色している作品です。この平野富山が作った、「(俵上)福聚大黒天尊像」は数が多く、逆に平櫛田中が作った俵に乗った形状の「(俵上)福聚大黒天尊像」の作品のほうが数が少なく稀有と言っていいでしょう。
昭和30年に完成した「鏡獅子」を完成させるための資金集めのために「福聚大黒天尊像」を多数作って売ったようですし、中にはそのために「鏡獅子」の小型の試作品も売られたようです。おそらくとても高価で売られたために倣った贋作も横行しているようです。
試作 鏡獅子(かがみじし) 伝平櫛田中作
誂箱
高さ320*台座:幅382*奥行219
この「試作 鏡獅子(かがみじし)」は贋作の可能性が高いと判断しています。
さて本日紹介する作品です。高さは30センチを超えていますが、平櫛田中や平野富山の作品は30センチを超える作品に出来が良いものが多いようです。小さめの作品は複数作る頒布品のためか、例外もありますが彩色や出来が劣るようです。
(俵上)福聚大黒天尊像 平櫛田中作 昭和27年作 その7(大)
昭和27年(1952年)80歳 共箱
作品サイズ:高さ310*幅*奥行
このような作品は共箱が原則となりますが、共箱が無くなっている作品もときおり見かけます。
彩色はこの頃(昭和25年頃)から平野富吉(敬吉)によるもののようです。
「福聚大黒天尊像」の製作は100歳を過ぎる頃まで製作が続けられましたので、かなりの製作数があったと思われます。ただし俵に乗った作品は昭和20年代までかもしれません。
「福聚大黒天尊像」ではブロンズ像や顔などの彩色のない作品もあります。基本は俵ではなく円台に乗った作品です。
評価の決め手は彩色の良し悪しでしょう。
彫銘は通常は袋の部分にあります。
この当時の印は下記のとおりです。
贋作はこのあたりでぼろがでるようですが、書体や彫銘はきっちり真作と一致します。
本作品は底には彫銘はないようです。
我が家にはなんやかんやと大黒様が多くなりましたが、その御利益は如何・・??? ともかく彫、彩色共によくできていますし、何と言っても大きさが申し分ありません。チャレンジが真に近づいてた・・