夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

清涼美人舟遊図 作者不詳

2014-02-17 04:54:23 | 掛け軸
金曜日の大阪出張は早めに切り上げて15時の新幹線には乗車したものの、雪で電車が遅れ、新横浜から車に乗り換えて、家内に実家に向かったのですが、吹雪に中の走行となりました。

雪道に不慣れな運転手さんを雪道に慣れた小生が指導し、無事到着。翌朝にはすっかり秋田のような雪景色です  秋田ではこの程度の雪は日常茶飯事のこと。



夜遅くなりましたが、金曜日の夜は義父・母と幸紀と家内の5人でバレンタインのチョコレートを食べました。

週末に除雪と子守の合間に読んだのは「下町のロケット」。200人ほどの中小企業と大企業のお話です。当社の社員には是非読んでもらいたい小説です。

読む本がなくなったので、帰りに大宮の本屋に立ち寄ってみたら、「みをつくし料理帖」の新刊が店頭に並んでいましたので、早速購入。

はてさて自宅に帰宅すると、炊事、洗濯、風呂掃除、ボタン付け、掃除、・・・しこたま忙しい ブログの原稿を作成する時間が少なくなってきた今日この頃です。

本日は美人画です。

骨董を集めていると、ついつい悪戯したくなることがあります。箱は本物で中の作品が贋作の作品や、落款とは違う絵、古唐津風の現代唐津など面白くて購入することがあります。別に贋作作りのために購入するのではありません。出来心というものですが、いつのまにか処分してどこかに消えてしまことが往々にしてあります。

清涼美人舟遊図 作者不詳
絹本着色軸装 軸先木製 合箱
全体サイズ:縦1650*横430 画サイズ:縦830*横328



三畠上龍や吉原真龍などの幕末の京都美人画の特徴は、笹紅色という「下唇は笹紅の緑色に、上唇を輪郭は紅色で内側は白っぽく描き、笹紅を描かなかったとしても、上唇の真ん中に紅の線を入れたり、濃淡を入れて描く」という描法ですただし例外もあるようで、必ずしもすべての作品がそうだということでもないようです。

本ブログ掲載の参考作品

美人図 祇園井特筆絹装軸絹本着色
画サイズ:305*960

蛍狩 吉原真龍筆 その2紙本着色軸装 軸先陶製
全体サイズ:縦1835*横590 画サイズ:縦1095*横461






「上龍」と落款がありますが、あとで「三畠上龍」の落款に書き換えた可能性があります。




されど舟の上で袖を水面に入れ涼んで遊ぶ美人はなんとも楽しそうで、描法もしっかりしており、渡辺南岳に近い描法です。

本ブログ掲載の参考作品

遊婦人之図 伝渡辺南岳筆絹本着色軸装 軸先骨 識合箱入
全体サイズ:縦1630*横432 画サイズ:縦763*横327



絵自体は三畠上龍より上手かもしれません  渡辺南岳に近い描き方のように感じます。




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