夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

狗 木島桜谷筆

2011-03-04 06:01:02 | 掛け軸
昨日は大阪まで出張でしたが、工場建設を担当された役員の熱い思いが伝わる説明が印象的でした。さて、こちらも頑張らねば・・・。

新幹線内では図書館から借りた「ときめき老後術・・ひとり暮らしの骨董ざんまい」上坂冬子を読みました。わりと面白いです。

狗 木島桜谷筆
絹本着色絹装軸共箱入 
画サイズ:横268*縦1110

木島桜谷の作品については、以前に表具練習用として「青緑山水図」を落札したところ木島桜谷の作品であったことがありました。良い作品でしたが共箱でなかったことと表具が貧相のため、資金調達用に売却してしまいまいました。



その後、しばらく木島桜谷の作品には縁がなく、ようやく入手したのが本作品です。

それほど評価は高くありませんが、作品にばらつきが無く、良い書き込みをしている画家の一人と思われます。

「狗」の図柄にも縁がありませんでしたが、本作品は、いい犬の図柄、いい出来で気に入っています。犬の目の表現がやさしく母親犬の描写が良いです。




落款・印章からも真作と断定できます。木島桜谷は近年、人気が出てきている画家の一人です。

木島桜谷:明治10年生まれ、昭和13年没、(1877年~1938年)享年62歳。京都うまれ。名は文治朗、字は文質。号は別に竜池草堂主人等がある。今尾景年に学び、初期文展には「若葉の山」「しぐれ」「駅路の春」「寒月」と次々と名作を出品し、京都画壇の人気を一気に背負った感があった。ただし、晩年は詩書に親しんで世交より遠ざかった。旧帝展審査員、帝国美術院指定。「しぐれず屏風」(文部省蔵)は代表作。円山・花鳥・人物・特に動物の描写に妙を得ている。


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
乳飲み子の (のぼう)
2011-03-04 22:05:26
安心しきった表情と母親として周りを警戒しつつも優しい目線が良く表現されていますね
更に犬の骨格を感じさせるタッチですよね!。
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徐々に (のぼう)
2011-03-05 06:18:55
729PV 201IP
IPが200を越えましたねぇ!
この春で一気に300IPまで広がって欲しいものです。
愛読者のみなさん!向こう三軒両隣りに当ブログの御紹介を!!
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 (夜噺骨董談義)
2011-03-05 19:39:47
この作品はお気に入りです。母狗の不安さをも感じ取れます。

IPは200程度はどの程度かは知りませんが、6,572位 / 1,546,646中らしいです。専門的な噺ですのでIPはそれほど期待していませんが、日常的に読まれている方がいるのはなんとなくうれしいものです。
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