夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

伝大明嘉靖年製 魚藻文様蓋付五彩壷

2010-09-26 14:45:37 | 陶磁器
伝大明嘉靖年製 魚藻文様蓋付五彩壷
高さ250*底径112*高台径98


底に大明嘉靖年製と記されており、明朝の嘉靖年製の官窯の作品を模倣したものではないかと推測されますが・・。

自宅が遠隔地のため写真でこちらにあるものがこれだけです。

一度写真のバックアップデータが全滅・・。外付けHDが突然故障・・・ヤマダ電機に苦情を言ったら、だからバックアップをとるのですという訳の分からない返答


景徳鎮では15世紀に色絵磁器の全盛期となり、官・民窯約八十座が煙を上げていたと言われています。

文様は濃密となり、民窯では金彩を持つ金蘭手が焼かれ、官窯がこのように色絵磁器が主体となっていくようになったのは、民窯による色絵磁器の盛行がその原因となったのではなかろうかと考えられています。

大明嘉靖年製の銘のある磁器は、真贋には慎重の判断を要します。後絵付けによる贋作や近代の景徳鎮による倣作が横行しているからです。

中国人は贋作を平気で作ります。罪の意識はありません。日本人とは道徳観念が全く違うと思っていいほど贋作への罪の意識はありません。騙されるほうが悪いという考えです。

また、日本人による名工よる模作もあります。加藤土師萌作の嘉靖写しの壷は真の大明嘉靖年製の作とひけをとりません。


本作品は日本による精巧な模倣であり、しかもかなりの研究と優れた陶工による作品であろうと推察されますが・・・よく分かりません


本作品の底の「大明嘉靖年製」の署名は見事で、酷似どころかそのもです




写真を掲載できないのが残念です→ワードに貼り付けた写真を再生することが出来ました


絵付けも本物より数段上









最初の写真を拡大するともっと出来が良く分かります






下記の写真は本物です・・インターネットから検索したものです。参考までに・・・。





中国と日本・・・似ているようで非なる二国。この度の問題で少しまた表面化しましたね。

それにしても政府(民主党)の対応はちぐはぐなもの。これまでの経過から政治家に頼っていてはこれからの日本はおかしくなりますね。日本がおかしくなってもいいように今から自己救済手段を考えなくてはいけない時代ですね





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2 コメント

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優れた技 (米吉)
2010-09-26 19:32:31
このブログを通して、いろいろな作品をはじめとする様々なコメントを拝見していますと真贋ってことにこだわる事に意味、価値が無いとは言いませんが興味が薄れてきました。
己が見て触って感じたものを素直に受け入れられれば、それは贋作とは言え己にとっては本物とは異なるもう一つの作品となるのではないでしょうか
この五彩壷などが正にそう感じさせます。
素晴らしい文様はどのような面で置こうが少しでも位置が変わっても、また違った表情を魅せてくれるのでしょうね。
美しくて素晴らしいと感じる物は永遠ですね。
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真贋 (夜噺骨董談義 )
2010-09-26 23:15:08
米吉さん、いつもコメントをありがとうございます。

感性で気に入ったものが一番大切ですが、真贋もやっぱり大切だと思います

やたらと神経質になる必要はたしかにありませんがね

世のコレクターの90%以上は贋作コレクターばかりと思っていい状態ですので、よっぽど感性の才能がないと・・・というのも現実です

真贋が分かって贋作も受け入れる・・・そういうスタンスをとれるようになることが理想でしょうね



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