夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

保戸野窯近況

2011-09-06 06:00:15 | 陶磁器
秋田県秋田市の平野庫太郎氏による保戸野窯の近況報告です。

大学の教授としての職務上、自宅での窯を閉鎖しておりました保戸野窯は窯に火が入り、復活に向けて少しずつですが向かってるようです。平野氏も元気で、「少しずつ」とおっしゃっておられました。20年以上前に作陶を教えていただいた工房も片付いてきていました。

そのころ譲っていただいた三島手の象嵌茶碗で帰省に際して一服・・.

本作品はどうも失敗作とのこと・・象嵌がほんの少し乱れているとのこと、いつもながら完璧さを求める平野氏らしいこだわり。



平野氏の作品には品というものが溢れています。この上品さがたまらないですね。実に使いやすいです。

田舎で買った「もろこし」・・・、市内では「はたはた」、十和田では「ヒメマス」で売っていました



今回は「木葉天目茶碗」「お茶碗」についで3回目の平野庫太郎氏の作品紹介になります。失敗作を頂いたりしたものの紹介もあるので、その旨は明記しておきます。

下の2作品も失敗作・・・、どこが??



どうも木葉の紋様の出方がいま少し不鮮明・・、木葉の付け根部分とのこと。



次のお茶碗も失敗作ですが、珍しいものです。一度目の焼きであまりうまくいかないので2度目を焼いたとのこと。そうしたら木葉の紋様が抜けた?らしい。実に面白いですが、これも失敗作。



確かにお茶席の暗いところでは紋様が分かりにくい



とにもかくにも、一度先生の作品を使ってみたら、良さがよくわかります。





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