夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

白磁茶碗

2011-01-24 06:08:17 | 陶磁器
白磁茶碗
口径161*高さ68*高台径78

ネットオークションで見つけた汚いお茶碗・・。おそらく発掘品でしょう。
「宋代 白磁茶碗」と説明・・また信用せず(説明はあまり信用しないほうがよいです)
つたない金繕いに接着剤があちこちに付着して変色しています。 




それでも姿が面白いかと思い購入しました。中国製のお茶碗はほとんどが新品(あらもの)です。高い技術で贋作をどんどん作っていますので要注意です。古伊万里も作っていますよ。玄人でも見分けが難しいらしいので、よく注意してください。

本作品も氏素性のわからぬ作品です。なにしろ1000円ですから・・。

とりあえず、届いた作品を漂白して、ブラシで磨いて、さらに落ちない汚れはカッターで削って・・何と少しはきれいになったお茶碗・・・釉薬のかかり具合、へらの削り・・なかなかいいじゃん!





そこで、お茶を一服・・・手触りもオーケー、特に磁器のようでありながら粗い土で熱伝導率がちょうどよいのです。普通、磁器のお茶碗は熱いお湯を注ぐと手でもてないくらいの温度になることがあります。これが磁器の致命的な欠点ですが、このお茶碗は粗い土で、空気が混じりこんであり、さらに高台周りが厚くなっていて、熱いお湯でも熱くならないのです。まるで日本からこうして欲しいと頼んで抹茶茶碗を頼んだようです。



あとは金繕いをどうにか見栄えのよいものにして、箱をなんとか体裁を整える必要があろうかと・・、箱はお金がかかるのでしばらくこれでいいかな。



何に使ったわからない杉板の箱に桟を接着剤で付け、梱包用?の代用紐??? いくらなんでもひどいか。

よく古道具を高価なものに仕立てる骨董屋がいますが、これもものを見極める審美眼がないと騙されますね。私はそのようことはするつもりはありませんが、普段着くらいはいいものには着せてあげたい・・

お濃茶も飲んでみました。




三越などの百貨店で何十万もする陶磁器を買うよりも、わたしはこれからは陶磁器もインターネットで購入する時代だと思っています。そのためにはまずはインターネットから贋作を排除しなくてはなりません。いま少し浄化する期間が必要でしょうね。




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