赤絵碗

赤絵の陶磁器は

「呉須赤絵龍に兎花鳥図尺大皿　明末清初期」

「呉州赤絵写五角鉢　奥田頴川作」

「呉州赤絵龍紋様手持鉢」

についで四作目になります。


赤絵碗
箱入　口径120＊高さ68＊高台径46

本作品の制作年代は不明です。

前所蔵者は京都の粟田口焼としていますが、可能性は高いと考えられる。

時代は江戸後期と推定していますが、見込み内に「魁」と描かれている赤絵の作は多いです。



どのような発祥かは不明ですが、この作のように筆に勢いがあり、味のある作行きはそう多くはありません。大概は稚拙な作が多いです。



緑の釉薬が盛り上がっていますが、この点が産地の見極めになるかと思われます。見込みが擦れて汚れている感じがするのが難点であるが、磁器茶碗としては厚くできており最適です。磁器の茶碗は熱い茶湯に対して外側が熱くなり持てなくなることがあるから少し厚めが良いようです。