久しぶりに「忘れ去られた画家」シリーズです。高橋廣湖という画家を知っている人はかなりの日本画の通です。ほとんどの方は知らないと思います。南画系統で画力のしっかりしている画家でそれほど著名でない画家のわりには入手しやすいものです。たとえば内海吉堂、田中頼璋などもその一人かと思います。当然、作品によってですので、いいものをよく選んで購入されると飾っていて楽しめます。
鯉之瀧登 高橋廣湖筆
絹本水墨淡彩軸装箱入
全体サイズ:横*縦 画サイズ:横420*縦1050
高橋廣湖は早世であり、市場に出ることは少ないですが、作品の筆力は確かです。
鯉は立身出世の象徴であり、鯉の瀧登りは鯉が黄河にある龍門の急流を遡って龍になるという伝説から、人の立身出世することにたとえられます。登竜門という言葉もその意味です。
本作品は鯉の瀧登りという画題の作品のなかでも優品に入ります。
表具の状態はよくなく、シミ抜きなどして改装すると格段によくなる絵です。シミ抜き、再表具は4万円強でできます。それなりの腕のいい表具師さんに依頼しなくてはいけませんが、通常のところでは高い表具師さんで10万円とられることもありますので、きちんと知っている人に依頼するのがよいでしょう。
高橋廣湖:明治8年生まれ、明治45年没(1875年~1912年)、享年36歳。熊本県山鹿町に生まれる。本姓蒲田氏。初め、雲谷派を学び、のち南画を学んだが、上京して松本楓湖の門に入り、廣湖と号し、益々技を磨いた。奇縁があって名妓今紫の養子となり、高橋姓を襲いた。歴史画に長じ、巽画会の重鎮として、尾竹竹坡と並び称された。「馬上の誉図屏風」(小島家蔵)は代表作。
鯉之瀧登 高橋廣湖筆
絹本水墨淡彩軸装箱入
全体サイズ:横*縦 画サイズ:横420*縦1050
高橋廣湖は早世であり、市場に出ることは少ないですが、作品の筆力は確かです。
鯉は立身出世の象徴であり、鯉の瀧登りは鯉が黄河にある龍門の急流を遡って龍になるという伝説から、人の立身出世することにたとえられます。登竜門という言葉もその意味です。
本作品は鯉の瀧登りという画題の作品のなかでも優品に入ります。
表具の状態はよくなく、シミ抜きなどして改装すると格段によくなる絵です。シミ抜き、再表具は4万円強でできます。それなりの腕のいい表具師さんに依頼しなくてはいけませんが、通常のところでは高い表具師さんで10万円とられることもありますので、きちんと知っている人に依頼するのがよいでしょう。
高橋廣湖:明治8年生まれ、明治45年没(1875年~1912年)、享年36歳。熊本県山鹿町に生まれる。本姓蒲田氏。初め、雲谷派を学び、のち南画を学んだが、上京して松本楓湖の門に入り、廣湖と号し、益々技を磨いた。奇縁があって名妓今紫の養子となり、高橋姓を襲いた。歴史画に長じ、巽画会の重鎮として、尾竹竹坡と並び称された。「馬上の誉図屏風」(小島家蔵)は代表作。