夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

面白き茶碗

2012-10-01 05:13:38 | 陶磁器
俗にいうと「塩筍(しおげ)」という形に分類される形をしたお茶碗です。



口径102mm~104mm*高さ108*胴径厄110*高台径57

外国の方が製作したと売却先では説明していましたが、詳細は不明です。

実に味のあるお茶碗です。本屋さんで「茶の湯の名碗茶碗」という本を購入したしましたが、これがまたつまらない。要は今までの名高き茶碗の基本的なことを説明しているのですが、本当にそれが鑑賞ポイントなのか??と疑問を持たざる得ません。

茶席で一番楽しみなのが茶碗ですが、いままで面白い茶碗が出てきた試しがありません。どうしてこうもつまらない茶碗ばかりが出揃うものかと・・・。家元に媚びたお道具ばかりの感が強い。

本作品を鑑賞してみましょう。まずは正面・・、目隠している人の顔に見えます・・銘「かくれんぼ」・・なんてね。



火表、火裏で釉薬の色が違っています。外に景色を持つこと・・。意外性があるものが珍重されます。



脇から見たときには口縁が五山といわれるように変化に富んでいるいる作行きがいいですね。しかも火表と火裏の釉薬の違いが変化を助長しています。



見込みには釉薬のたまりがあって、飲み干す時に面白さを与えるということが必要です。



高台も持ちやすいことが必要です。作為があちこちにあってもいけません。わざとらしいことも嫌われます。




釉薬の肌も面白く、思いのほか軽いお茶碗です。欠点は点てにくいこと、熱いお湯は少し冷ます必要があること・・かな。



このようなお茶碗を使いきれるのは男でしょうね。さて立派な箱を仕立てましょう。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。