夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

分類に迷う作品 呉州赤絵(写?) 龍二兎花鳥図輪花尺大皿 古犬山焼?(天保年間)

2019-07-23 00:01:00 | 陶磁器
先週の金曜日は大阪まで先週に続き日帰りの出張です。先週から新大阪で新幹線に乗る前に気になったのが、行列がで買っているチーズケーキ・・。少し時間に余裕があったのでお土産に買って帰りました。息子は幼稚園で初めてのお泊りなので、帰宅した土曜日の夜に食べました。温めて食べると美味しいようです。



さて本日の作品の紹介ですがリメイクの作品となります。

明末の漳州窯のおける大皿の作品は、呉須染付・呉須赤絵(青絵)・餅花手と大きく3つに分かれます。これらの作品群は作品個々には傷の有無がありますが、本ブログでほぼ全容の作品らが随時投稿され、ほぞその違いが解りつつあります。



たまに展示室に展示して、ときおり資料を調べたりしています。



明末呉須赤絵の作品を蒐集し始めた頃にはまだ知識は今ほどなく、いろんな誤った作品を入手したこともありました。明らかにおかしな作品?はすべて処分したのですが、まだ迷うところのある作品は手元に遺しています。本日はそのような作品からそのひとつを紹介します。

分類に迷う作品 呉州赤絵(写?) 龍二兎花鳥図輪花尺大皿 古犬山焼?(天保年間)
口径303*高台径*高さ52
誂箱



絵付けは勢いもあり洒脱で明末赤絵の傑作にも劣らないものです。



鶴? 見込み描かれた絵は見事です。



ひょうきんな表情いいですね。



太鼓石?



芙蓉? 向日葵? 牡丹?



口縁は龍?



兎でしょうね。絵付けは満足のいく作品です。



惜しむらくは大きく割れた補修跡があります。貫入が多くあり、焼が甘いようです。輪花型の作品が漳州窯に果たしてあるのだろうか?



明末呉須赤絵か? 日本の犬山で焼かれた写しか? 隣花型の作品は中国には数多くありますが、 漳州窯の皿には珍しい?



漳州窯の作品に分類するのは幾つかの疑問があるようです。判断が難しい時は評価の低いほうを採用すべき・・・??



最終判断は後世に任せましょう。

赤絵の作品では迷うものはいつかありますね。



下記の写真、これは犬山焼の茶碗。



基本的に例外を除いて日本製はきれい・・。日本の赤絵の作品は味わいがないのでよほどのことがないかぎり当方の蒐集対象とはなりえませんが、ときおり迷うものが作例としてあるのは事実です。



綺麗美な赤絵は味気の無い美人に同じく三日で飽きる、奥田潁川を除き、赤絵は漳州窯に始まり漳州窯で終わる??? 



当方はいつになっても迷路に迷い込んでばかりです。なにやら作品がチーズケーキに見えてきたので、温めてみたら新たな発見があるかもしれません


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