夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

花籠図 小室恰々斉筆

2011-10-17 06:09:11 | 掛け軸
連休は相変わらず読書と睡眠・・・、今回は「聖域」という登山を題材にした小説です。
感想は又後日・・。最近は「岳」という漫画が映画になりましたが、私が大学生の頃、ちょっとした登山ブームでした。私も冬、夏とアルプスに休みといえば出かけた者の一人です。

登山の費用を捻出するためにいろんなアルバイトをしましたが、一番効率的なアルバイトは今で言う宅急便です。宅急便などその頃はありませんでしたので、お歳暮、お中元の時期は学生がアルバイトで配ってあるいたものです。歩合制で一個が100円でしたので、100個配ると1万円が1日で稼げたものです。その他に夜もバイトしました。そのお金を登山道具や交通費に当て、休みのたびに山に登っていました。

今の学生や若い人の土日は何なのでしょうかね?? ちょっと気になります。


本日の作品はずいぶん前に購入した作品でデータはワープロの頃ですので、再整理が必要な作品のひとつです。

この画家を知っている人はかなり日本画に詳しい人です。「秋田県書画人伝」(加賀谷書店出版)に開催されています。



秋田では寺廣業の師として知られていますが、作品も市場ではめったに見かけないし、あったとしても知らない画家の作品として粗末にされてしまっている可能性が高いです。



秋田県は日本画としてはかなり活発な?県といえます。秋田蘭画でも有名ですし、藤田嗣治がよく立ち寄ったり、戦争中は多くの画家が疎開したりしていました。



平福百穂、福田豊四郎など著名な画家を生みました。



今は全くそういう日本画を楽しもうという余裕がないように思えます。秋田の骨董店のご主人もいい作品は集まるけど買う余力は秋田にはないそうです。ほとんどが首都圏に持って行って売るそうです。



地方の衰退は今回の震災でも如実に出ています。基盤となる産業、人口構成が脆弱になっているのです。ほとんどがシャッター街の都市に何ができるかということです。「国家の基本は農に在り」と言われながら、農業は衰退し、人口が首都圏に流れ、地方は高齢者ばかりになっています。我々も早めにふるさとに戻って何かをしなくてはいけないのかもしれません。

農業を根本的考え直すと言いながら、関税の問題を農業への影響抜きで貫こうとする前原氏の考えにも賛同できません。前原氏は民主党党首の頃や八ツ場ダムの進め方を見ても危うい進め方で、論理だけが先行し人の心を考えていない。論理や理論では正しくてもそれだけでは前には進めない。

農業だけでなく日本の経済状況はいまや理屈だけでは進めなく、多少後戻りや世界からひんしゅくをかってでも保護政策をとらざるえない面も多いと思われます。政府がその点について何もしないなら我々が地元に戻ってやるしかないかもしれません。

小室怡々斎 こむろ-いいさい :1837-1900 幕末-明治時代の画家。
天保(てんぽう)8年1月27日生まれ。出羽(でわ)久保田藩(秋田県)藩士。狩野(かのう)派の画をまなぶ。歴史画を得意とし,秋田で活躍。寺崎広業らをそだてた。明治33年12月17/27日死去。64歳。本姓は二葉。名は秀俊。字(あざな)は子傑。通称は源吉。別号に耕雲館主人。



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