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同郷の画家福田豊四郎は春の草花をよく描いています。何気ない作品ですが、気に入っています。入手時のお値段についての1万円も気に入っています。
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臨時投稿 萌春 その2 福田豊四郎筆 その176
紙本着色軸装 軸先象牙 共箱
全体サイズ:横*縦 画サイズ:横*縦
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資金力の少ないガラクタばかりの蒐集ですので、1万円の入手は嬉しいものですが、意外にも共箱にて二重箱の誂えとなっています。
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このような作品は挿絵などでよく描いていますが、詳細は不明です。
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雪国では春を待ちかねる思いが強く、このような作品にはこれからの季節を満喫しようという喜びと期待が表現されています。
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共箱と作品中の落款と印章は下記の写真のとおりですが、この印章は戦前から戦後かけてよく押印されるものですが、組み合わせは意外にも他の作品には見当たりません。
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/57/cca1e33cc8cd005e92bcf87dd0015b9c.jpg)
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少し外側にシミがありますが、これは保管の悪さからきています。幸いにも表側や作品中にはなく、鑑賞には支障がありません。
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他にも同じような題材の作品を当方では所蔵しています。
萌春 福田豊四郎筆
紙本着色額装 タトウ+誂黄袋 南天子画廊展示作品
P4号 額サイズ:横510*縦420 画サイズ:横320*縦230
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1970年(昭和45年)9月に肝硬変で福田豊四郎が亡くなっていますが、その9月に南天子画廊にて福田豊四郎展が開催されており、「わらび」という作品が出品されています。この作品と同時にネットオークションにスケッチが出品されていましたが、「葱ぼうず」という同題の作品もまた出品されていたようです。
「土筆」も好んで描いた題材ですね。
土筆 福田豊四郎筆
紙本着色 色紙額装
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本作品は地元の骨董店より購入。早春の土筆を描いた作品で、平成12年に東京駅の美術館にて福田豊四郎解雇展が開催されており、丁度その時期に購入した作品です。
額は宮城県白石市の紙で作ったもので、この額は仙台市の大観音で行われた骨董市で購入しています。白石和紙をこよりにして漆塗りによって形成した「ドーラン」をヒントとして額を作成し、エーコー額と呼ばれているようですが、現在は作られていません。
春よ、まだ見ぬ春よ、早くおいで・・・。