アニエスベーのようなブルーインパルス 「 デルタロール 」
デルタロール
さて、ここからは六機全機揃って行う課目をご覧頂きましょう。
この間、六機は、引き続き傘型隊形を保ったままであり、
パイロットには高度な編隊飛行技術と、高い集中力が要求されます。
デルタロールとは、三角形の隊形を保ったまま、大きな横転を行うものです。
一枚の板のようにきれいな隊形を保ったまま横転を行う様子を動画でお楽しみ下さい。
交互にいろいろな機数の組み合わせで課目が組み立てられてきた1区分は、
ここから六機全機の課目に突入します。終盤への山場となります。
デルタロールは、六機のデルタ隊形という基本隊形で会場左奥から
右手前に向けてバレルロールを行います。
会場客席真上ではアクロ課目そのものは行わないという規定から、
#1編隊長は難しいヘディングを決めて編隊を対角線上に通過させなければなりません。
また僚機もそれぞれ異なる機動でデルタ隊形の三角形の面を維持しなければなりません。
バレルロールの外側の機体は機体を浮き上がらせるように動き、
内側の機体は機体を沈めるように動いていきます。
#1が樽の外側をなぞるようにバレルロールする間、
僚機はさらに複雑な動きをして隊形を保っているのです。