二十七年前の苗からとった葡萄で作られた。古い苗は収穫量が落ちる反面、少々の気象や環境の変化に堪えるだけでなく、病気にも強い。その年齢はそれを証明する。地所はルパーツブルクのガイスブールで、ドイツのグラン・クリュである。本来ならば辛口で一本€21と高価すぎるのであるが、地元奉仕価格で分けてもらった。一ヘクタールの収穫を39ヘクトリッターに制限してある。2003年は、異常高温の夏であったが、摘み取りは早かった。
流石に地面が違う、ミネラル風味が目立つわけでもなくスッキリしながら濃くがある。さらにここのワインのスマートさがありながら、一部の人に疎まれる吹き上げる香気と突き上がる酸がない。この手の地面のボディー感に最高の繊細が加わったといえようか。モーゼルにはない苔むしたような玉露の深み、ラインガウにはない果実風味。薄荷のような爽やかさが尾を引いて自然な水のように喉元過ぎる。勿論その途中でベリーや林檎の味からほとんど蜂蜜の風味まで楽しめる。つまり鼻で楽しむよりも口内で楽しめる。少なくとも5年経っても落ちるものはない。逆に言えば、これが醸造蔵で厳密に確認されていたことになる。
流石に地面が違う、ミネラル風味が目立つわけでもなくスッキリしながら濃くがある。さらにここのワインのスマートさがありながら、一部の人に疎まれる吹き上げる香気と突き上がる酸がない。この手の地面のボディー感に最高の繊細が加わったといえようか。モーゼルにはない苔むしたような玉露の深み、ラインガウにはない果実風味。薄荷のような爽やかさが尾を引いて自然な水のように喉元過ぎる。勿論その途中でベリーや林檎の味からほとんど蜂蜜の風味まで楽しめる。つまり鼻で楽しむよりも口内で楽しめる。少なくとも5年経っても落ちるものはない。逆に言えば、これが醸造蔵で厳密に確認されていたことになる。