昨日は摂氏35度近くと暑く湖で水に浸かって来たが、本日は更に暑く35度を優に越えている。湖の情景は改めて記すとして、暑いので水に拘る。欧州は硬水の地域が多いのは知られている。水道の水が典型で、汲み置き水に直ぐに膜が張る。洗剤が溶けないことは、旅行中にでも経験出来るかもしれない。お茶などは直ぐに飲めなくなり、やかんに鍾乳洞のように大きな石が溜まり、水場は白くなって困ることもある。カルク関連の家庭ケミカルが大きな市場を形成している。
ワイン街道も雑色砂岩層なのでこの傾向は強かったが、水道を町の裏山の泉から取水するようになって、殆んど軟水となった。少々の事ではお茶に膜が張ることがなくなり、質が高くなった。
元々持って帰るのが重いので、ミネラルウォーターなどは出来る限り買わないようにしていた。軟水になってからは、生水の方が遥かに美味く、買い替えに行く必要が無いので二年近く空き瓶の箱がそのままになっている。硬水自体以上に炭酸の取りすぎがあまり体に良くないが、炭酸の入っていない水を買うのも馬鹿らしい。
そもそも水道の水が飲み水で無くなり、飲み水を購入しなければいけないような状況は、中世以前の生活水準に戻ったようなもので社会基盤の崩壊と言えるのかもしれない。市民は無駄な水を節約する一方、飲み水を守る事は行政の基本の基本である。
各地で水道からの水をご馳走になるが、チュ-リッヒ市水道のズルツャーゼーの環境ホルモン入りの水も冷たくて悪くはない。一般的な水道料金で、素晴らしいものから危ないものまで様々に楽しめるのが水道の水である。水道の水をがぶがぶと心置きなく飲めるだけでも、欧州の生活水準はそれでもまだ低くないのかもしれない。
写真は、トーマス・マンが1933年から1938年まで豪華なヴィラを取得居住した、クスナハトの町の高台から眺めた5月のズルツャーゼーの水面。この水がオペラ座の前を流れ、町へ流れ込む。チューリッヒ市水道の水源と言う。
ワイン街道も雑色砂岩層なのでこの傾向は強かったが、水道を町の裏山の泉から取水するようになって、殆んど軟水となった。少々の事ではお茶に膜が張ることがなくなり、質が高くなった。
元々持って帰るのが重いので、ミネラルウォーターなどは出来る限り買わないようにしていた。軟水になってからは、生水の方が遥かに美味く、買い替えに行く必要が無いので二年近く空き瓶の箱がそのままになっている。硬水自体以上に炭酸の取りすぎがあまり体に良くないが、炭酸の入っていない水を買うのも馬鹿らしい。
そもそも水道の水が飲み水で無くなり、飲み水を購入しなければいけないような状況は、中世以前の生活水準に戻ったようなもので社会基盤の崩壊と言えるのかもしれない。市民は無駄な水を節約する一方、飲み水を守る事は行政の基本の基本である。
各地で水道からの水をご馳走になるが、チュ-リッヒ市水道のズルツャーゼーの環境ホルモン入りの水も冷たくて悪くはない。一般的な水道料金で、素晴らしいものから危ないものまで様々に楽しめるのが水道の水である。水道の水をがぶがぶと心置きなく飲めるだけでも、欧州の生活水準はそれでもまだ低くないのかもしれない。
写真は、トーマス・マンが1933年から1938年まで豪華なヴィラを取得居住した、クスナハトの町の高台から眺めた5月のズルツャーゼーの水面。この水がオペラ座の前を流れ、町へ流れ込む。チューリッヒ市水道の水源と言う。