歯科衛生師の記事が見付からなかった。既に何回も書いていると思ったのだが、見付からない。歯科治療の事である。既に二年ほどになるが、歯科に通い出した。四半世紀ぶり程の歯科治療で、一年ほど瞬間強力接着剤で誤魔化していたが、それもならず方々で歯科医の評判を収集して、複数の中から選択した。
結局、選んだ歯科医院に満足しており、今後も時々訪問するものと思う。それにしても四半世紀ぶりの歯石落としは、改めて記録して措くだけの価値はあろう。レーザー剥離装置を設置していない診療所なので、従来の機械的方法で全ては処置された。一時間半ほどの作業であっただろうか。その間、力を掛けられると歯がぐらぐらと揺れるような感じで、歯槽膿漏気味となっていた事を自らも理解できた。何度、横になった治療台から腰を浮かした事だろう。衛生士さんは、「よく頑張ったね」と褒めてくれるのだが、その荒業は激しかった。
そしてその歯石の量は、採石標本の様に吐き出す洗いが埋まり尽くすほどで、ギネスブックに申請したかったぐらいである。まるで全ての歯を圧し折り取ったように、ぼろぼろと吐き出す感じが異様であった。「口の中が広くなったでしょ。」と言われたが、なるほどよくもあれだけの石を口の中に入れていたものである。その後、三回ほどの治療後、何度か段々と間を空けるようにして通った。確かに、歯石を取る事で歯肉が健康になり、全身の健康に好影響を与えてきたのは事実である。
こうなると、その「荒療治に傷害罪が適用されるべき」とまで思った、この衛生師さんに対する信頼感は絶大で、日常の歯の手入れの指導から男性医療の書籍の貸し出しまでして頂いた。しかしその後の点検通院では、その衛生士さんを指名しても、役目が違うと言う事で他の衛生士さんにお世話になっている。その彼女からは、親知らずの歯のカリエスの穴を指摘され、医者の流行る意思を抑えて前者の衛生士さんと協調して引き伸ばしている抜歯を再び話題にされて仕舞う。その彼女がまた大きな目を見開いて、こちらの表情を伺いながら「おいて置いて酷くなると、抜歯するにもぼろぼろになって、痛い、痛いよ。」と感情を込めて言うのだ。そしてこの「痛い」の表現は、私の全ての痛いの印象になっている。
私は脅しには負けない。歯石もワインに溜まる石も同じである。前者は歯槽膿漏とカリエスを、後者は良いワインを示すだけである。ワインを飲むと唾液が口内に溢れ歯石も溜まり易い。フィリップスのソニックケアー・エリートとスウエーデンのTePeと歯間掃除紐Glideを推薦指導されて使っている。歯間ブラシは、スイスのCurapoxも試している。こうして成果は挙がったが、今後の推移を考えて行かなければいけない。
治療を始めた頃の精力が最低ラインにあった事は、振り返ると確かな様である。そのレベルを最低ラインとすると、現在はどのレベルにあるだろうかと考える。反対に快復度を計る為に現在までの最高レベルの時期と状態を設定したいのだがこれもなかなか難しい。
歯科治療は日常茶飯の好まれる話題らしく、BLOGでもヒット数は多い。歯科治療は口腔外科の問題もあり、またその歴史的背景も話題となる。多くの歯科医が医学博士号を習得する傾向があるのもこうした事情からだろう。また歯科治療は外科と同様に医療行為でもあり予防処置もあり美容行為でもあるので、保険支給なども問題となる。歯科衛生師への賞賛も比較的多い。特に男性の看護婦好みに対して歯科衛生師好みもあるようだ。確かに前者の全人格的な白衣の天使に対して、後者のどこか口元からの距離をおいた接し方は独特のタイプがある。そのコスチュームの選択は、歯科診療所としては営業上大きく留意すべき点なのであろう。
それにしても、どうも胸元と患者の頭部(腕に当たるなら問題ないか?)を支点として作業するのはおかしい。どこかに原因があるに違いない。腕の長短とは考え難い。歯科衛生師の技術指導方法か治療台を含む治療機器に因るに違いない。私はあまり経験が無いので僻んでいるのではなく、衛生師の健康を考えて人間工学的に純粋に疑問を呈しているのだ。
2004 10/26 編集
口腔の健康
お馴染みの歯科衛生士が呼びに来るのを待合室で待つ。窓の隙間から回り込んで入ってくる冷えた小雨交じりの大気が眠気を覚ます。三ヶ月ぶりである。透かしガラスの入った小部屋の一つに入り、寝椅子に横になる。まだ洗濯したての胸元が蛍光灯に反射して、朝の診療が始まる。
この間の手入れの状態と方法を検討・確認する。彼女に言わせると、成功裡に推移しているようだ。今後の目標は、一年ワンクールで半年に一度歯科を訪れ、現在の好状況を維持する事になった。平均寿命が延び、「80歳にして自己の歯」を維持する必要が出てきたという。高年齢での事は、殆ど考えたこともないがその重要性は想像出来る。毛根が研究されている毛髪の場合でも、老化現象を食い止めることは出来ない。手入れによって、歯槽膿漏と虫歯の危険性は無くなるという。また免疫力の「倹約」という考え方も背後にはあるようだ。方針も素晴らしく、理論的に証明されていることも多いのだろうが、掌握するには全体像が大きすぎて心細い。
噛むことが正しく出来ると、意識が確りして血の巡りが良くなり積極性が生まれることは、誰でも経験している。また、白い歯や血色の良い口周りが健康な印象を与える。また歯の治療が、経済的な豊かさやステータスを示す社会もある。必要以上の治療は健康とは無関係だろうが、せめて硬いものも心置きなくかぶりつけるだけの獰猛な歯は欲しいものである。もちろん健康な口蓋でワインを転がすことも忘れてはならない。
参照:私に適ったガラテアちゃん [ 女 ] / 2004-12-12
結局、選んだ歯科医院に満足しており、今後も時々訪問するものと思う。それにしても四半世紀ぶりの歯石落としは、改めて記録して措くだけの価値はあろう。レーザー剥離装置を設置していない診療所なので、従来の機械的方法で全ては処置された。一時間半ほどの作業であっただろうか。その間、力を掛けられると歯がぐらぐらと揺れるような感じで、歯槽膿漏気味となっていた事を自らも理解できた。何度、横になった治療台から腰を浮かした事だろう。衛生士さんは、「よく頑張ったね」と褒めてくれるのだが、その荒業は激しかった。
そしてその歯石の量は、採石標本の様に吐き出す洗いが埋まり尽くすほどで、ギネスブックに申請したかったぐらいである。まるで全ての歯を圧し折り取ったように、ぼろぼろと吐き出す感じが異様であった。「口の中が広くなったでしょ。」と言われたが、なるほどよくもあれだけの石を口の中に入れていたものである。その後、三回ほどの治療後、何度か段々と間を空けるようにして通った。確かに、歯石を取る事で歯肉が健康になり、全身の健康に好影響を与えてきたのは事実である。
こうなると、その「荒療治に傷害罪が適用されるべき」とまで思った、この衛生師さんに対する信頼感は絶大で、日常の歯の手入れの指導から男性医療の書籍の貸し出しまでして頂いた。しかしその後の点検通院では、その衛生士さんを指名しても、役目が違うと言う事で他の衛生士さんにお世話になっている。その彼女からは、親知らずの歯のカリエスの穴を指摘され、医者の流行る意思を抑えて前者の衛生士さんと協調して引き伸ばしている抜歯を再び話題にされて仕舞う。その彼女がまた大きな目を見開いて、こちらの表情を伺いながら「おいて置いて酷くなると、抜歯するにもぼろぼろになって、痛い、痛いよ。」と感情を込めて言うのだ。そしてこの「痛い」の表現は、私の全ての痛いの印象になっている。
私は脅しには負けない。歯石もワインに溜まる石も同じである。前者は歯槽膿漏とカリエスを、後者は良いワインを示すだけである。ワインを飲むと唾液が口内に溢れ歯石も溜まり易い。フィリップスのソニックケアー・エリートとスウエーデンのTePeと歯間掃除紐Glideを推薦指導されて使っている。歯間ブラシは、スイスのCurapoxも試している。こうして成果は挙がったが、今後の推移を考えて行かなければいけない。
治療を始めた頃の精力が最低ラインにあった事は、振り返ると確かな様である。そのレベルを最低ラインとすると、現在はどのレベルにあるだろうかと考える。反対に快復度を計る為に現在までの最高レベルの時期と状態を設定したいのだがこれもなかなか難しい。
歯科治療は日常茶飯の好まれる話題らしく、BLOGでもヒット数は多い。歯科治療は口腔外科の問題もあり、またその歴史的背景も話題となる。多くの歯科医が医学博士号を習得する傾向があるのもこうした事情からだろう。また歯科治療は外科と同様に医療行為でもあり予防処置もあり美容行為でもあるので、保険支給なども問題となる。歯科衛生師への賞賛も比較的多い。特に男性の看護婦好みに対して歯科衛生師好みもあるようだ。確かに前者の全人格的な白衣の天使に対して、後者のどこか口元からの距離をおいた接し方は独特のタイプがある。そのコスチュームの選択は、歯科診療所としては営業上大きく留意すべき点なのであろう。
それにしても、どうも胸元と患者の頭部(腕に当たるなら問題ないか?)を支点として作業するのはおかしい。どこかに原因があるに違いない。腕の長短とは考え難い。歯科衛生師の技術指導方法か治療台を含む治療機器に因るに違いない。私はあまり経験が無いので僻んでいるのではなく、衛生師の健康を考えて人間工学的に純粋に疑問を呈しているのだ。
2004 10/26 編集
口腔の健康
お馴染みの歯科衛生士が呼びに来るのを待合室で待つ。窓の隙間から回り込んで入ってくる冷えた小雨交じりの大気が眠気を覚ます。三ヶ月ぶりである。透かしガラスの入った小部屋の一つに入り、寝椅子に横になる。まだ洗濯したての胸元が蛍光灯に反射して、朝の診療が始まる。
この間の手入れの状態と方法を検討・確認する。彼女に言わせると、成功裡に推移しているようだ。今後の目標は、一年ワンクールで半年に一度歯科を訪れ、現在の好状況を維持する事になった。平均寿命が延び、「80歳にして自己の歯」を維持する必要が出てきたという。高年齢での事は、殆ど考えたこともないがその重要性は想像出来る。毛根が研究されている毛髪の場合でも、老化現象を食い止めることは出来ない。手入れによって、歯槽膿漏と虫歯の危険性は無くなるという。また免疫力の「倹約」という考え方も背後にはあるようだ。方針も素晴らしく、理論的に証明されていることも多いのだろうが、掌握するには全体像が大きすぎて心細い。
噛むことが正しく出来ると、意識が確りして血の巡りが良くなり積極性が生まれることは、誰でも経験している。また、白い歯や血色の良い口周りが健康な印象を与える。また歯の治療が、経済的な豊かさやステータスを示す社会もある。必要以上の治療は健康とは無関係だろうが、せめて硬いものも心置きなくかぶりつけるだけの獰猛な歯は欲しいものである。もちろん健康な口蓋でワインを転がすことも忘れてはならない。
参照:私に適ったガラテアちゃん [ 女 ] / 2004-12-12