Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

ファミリーで難民支援

2021-09-18 | 文化一般
夜間が冷え込むようになってきた。天気が良い時に冬支度である。一向に籠り部屋にあるプログラム類が片付いていない。場所も無くなって来たこともあるのだが、中々この二年間の整理のつかないことも心の中であるのかもしれない。月初めのルツェルン音楽祭での19か月ぶりのベルリナーフィルハーモニカーで溜飲が下がった筈だったのだが。

そのようなことで夕方には、日本の企業が提供しているベルリナーフィルハーモニカーの無料のハイレゾ配信サイトを覗いているうちにミュンヘンの劇場のオープンエアーの生中継を見落としてしまった。プライムシートと称するサイトは、ベルリンのデジタルコンサートホールの機材等を提供する代わりに一部の中継権利を得ている。それゆえに日本限定であるので、こちらとしては何とかVPNなどを挿んで聴いてやろうと思っていたのだが如何せん中継速度が足りずに叶わなかった。

その制作側のDCHが技術的な提供を受けてアーカイヴがハイレゾ化して、アンドロイドなどのアプリケーションを使うことで、96kHz受信が可能となっていた。その影響もあってか、オンデマンド等が直接受信可能となっている。そのことでこのサイトでも多くのコンテンツが海外からも呼び出されるようになっているのに気が付いた。要するにDCHの方では画像付きで、しかしここでは音声だけを無料で提供しているということになる。

海外からは使えないということで、何度も試みながら殆ど上手く行かないでも、必要なアプリケーションを今迄消去していなかったのはこういう変化を待っていたからである。

序でにメータ指揮の日本公演に持って行く前のブルックナーの八番ノヴァーク版の全曲があったので、鳴らしてみた。先日のペトレンコ指揮のシューベルトの演奏などを聴くと如何にも緩いなという感じが否めないのだが、それは致し方が無い。逆に最後にメータ指揮を聴いた「オテロ」での事故や最終日の演奏を思い出して、11月のバーデンバーデンの「マゼッパ」公演はどのようになるかと心が高鳴る。

日曜日にはペトレンコ指揮で初のファミリーコンサートが開かれる。土曜日に上のプライムシートなどでも生ハイレゾ中継されるプログラムの後半「火の鳥」だけがそこではペトレンコの進行やバレーなどを伴って演奏されるようだが、全ての入場券に子供用の10ユーロから50ユーロまでの寄付金が付けられている。アフガニスタンなどの難民支援の為のUNHCRを通した寄付金である。既にフィルハーモニーの敷地にはそこの情報所のテントが設営されている。
Gemeinsam Schutz spenden – Die Berliner Philharmoniker werden Partner der UNO-Flüchtlingshilfe


シュツットガルトの放送楽団なども話題性を集めてスタンドプレーをするというのなら、こともあろうにブラック労働を取り仕切って来た指揮者との契約が三年も延長されて、せめてもこうした社会貢献になることをやって欲しいものである。純粋にショー的なことに一切聴取料が使われるべきではない。



参照:
なにも顧みることなく 2019-12-02 | 文学・思想
僅かばかりの石鹸だけ 2020-05-05 | 雑感
コメント
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