Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

COOPでのお買い物

2021-09-08 | 料理
承前)二日目は余裕をもってルツェルンに向かった。国境ではスイス側で二人連れの一人が手を左に振ったので止まりかけたら、其の侭行けと指された。大抵はこういう時は内側に引き込まれるのだが、明らかに平素よりも検問が薄い。そして渋滞も避けてオルテン経由で向かった。逆コースになるので渋滞が無かった。スイスの場合は、チュッリッヒ・バーゼル・ベルン・ジュネーヴの大都市をどのようにアウトバーンが結んでいて、どのような流れが何時ごろ起るかさえ把握すれば、その他のトンネルや行楽を除けばそれ程厄介ではない。

18時に車庫入れの心算で途中で休んだりして向かったが、最終のルツェルン街中で遠回りしたので、18時14分に入れた。会場は18時50分なので買い物の時間は充分である。先ずはバッハマンを見たが列を避けるために一部構内で売っていて列は無かったが、昨年よりものが無かった。もはやただのコンディトライで購入するものもなかった。

そこでコープに行くと、チーズの安売りがあったので購入。更にビュンドナーフライシュとスイス名物の干し肉である。結構高価なものなのだが、地元で喰ってもどこで喰っても悪くはない。7フランケン弱で、夜食、朝食、家に持ち帰ってと一人で三回は食せた。シュヴァルツヴァルターなどに比較すると薄く切ってあって、味付けも繊細で、如何にもグラウビュンデンの高山の薄く透明な空気を感じる。コープの安売り製品で、恐らくエンガルディンの谷で作っているとは思わないのだが、ここまで楽しんでもらえば生産者冥利に尽きるだろう。

それを抱えていて、ワインコーナーに行くとこれまたティチーノのメルローが眼に入る。三本程良さそうなのがあったが、エティケットの実直さで購入した。2018年ものが11フランケンだったので損はない。調べてみるとチアッソ近郊のバレルナの醸造所で、安売りになって9フランケンだった。これでティチーノのメルロー深みがあれば大儲けである。ボルドーで7ユーロほどでまともなメルローは入手不可能だ。あるのはロールスロイスと呼ばれるポメロールだけである。

コープのレジはセルフサーヴィスだが親切でかわいいお姉さんが手伝ってくれて、本当に人件費削減になっているのだろうかと思った。何処のレジであそこまで親切にはしてくれない。慣れていないのは外国人だけかもしれないが。

出車後の復路も無事進み、国境も全く誰も居らずだった。結局宿でも要求されず陰性証明は誰にも見せることがなかった。

アパートメントでは、取り敢えず自宅から持ってきて冷してあったヴァイツェンでGermany標のグラスに注ぎ喉を潤す。ビュンドナーフライシュでやり始めて、朝とって来た薪窯焼きのパンで皿を拭う。本当は前菜かも知れないツヴィ―ベルクーヘンを電子レンジにかける。流石に早く中までほっかほっかになる。リースリングを開けるために後ろに追いやったのだが、それも空になり、冷蔵庫に入っていた歓迎ハイネケンも持ち帰ることにした。

雨戸を光が通るぐらいに下ろして、前夜は寝不足気味だったので、ぐっすりと眠り込む。朝食もパンもチーズもあるので全く困らない。チェックイン10時の出かける支度までゆっくりと過ごせる。

しかし夜明けも遅くなるとウロウロしていると始動が8時過ぎになって、最後のコーヒーも沸かして、皿やらをざっと流して片付けていると、出発は10時になった。当晩には一週間ただ券のデジタルコンサートホールの期限が切れるので、それまでに自宅に戻って、新たにアーカイヴになったベルリンでの初日の中継をハイレゾで聴いておきたい。よって、早めに戻りたかった。

途中で、赤ワインで有名なワイン醸造所フーバーの街で下りて燃料を入れるが154と大分高かった。更に次にはバーデンバーデンで下りると貨物などの車列があったので再びアウトバーンに戻りカールツルーヘを目指した。案の定工事渋滞で20分以上巻き込まれた。それを知っていたからフランスへと流れていたのだが、更に検問などをされると予定が立たないと思った。結局帰宅は14時頃だった。(終わり)



参照:
蕎麦きし麺と蕎麦ポレンタ 2007-09-01 | 料理
涙の出るようなケーキ 2005-10-02 | 生活
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