先週の旅行でイワナを食した。スイスのズルヒャー湖でも有名なサイブリンクだ。日本のイワナとは違う気がする。でも氷河湖産には違いない。チューリッヒで食するものと今回のキムゼーものは明らかに味が違った。新鮮味とかは関係ないと思うが、水の質が違うようにも感じる。キムゼーの方がどちらかと言えば硬度高いと思う。廻りの土壌から推測するだけだが、ほぼ正しいだろう。
スイスで出し方はハーブクリームソースが多く、なにかもっちゃり感があって、下手をすると臭みもある。しかし今回のは品書きに皮から焼いてと書いてあって、おかしな拘りと思っていたらそこがクスプリーに焼け上がっていた。更にサフランソースでピリ感があって、レモン迄添えてあるとなると新鮮であれば不味い筈がない。
折角湖の近くで昼食なので、ネット検索すると「いつも満足」と書いてあるレストランがあった。宿泊もできるようだが、なによりもパラソルの下でのビアーガルテンが最高だった。未だ暑さの訪れないお昼前に座ったので、予約無しにいい席に座れた。
お品には丸侭のイワナもあったのだが、面倒なものよりもヴァイツェンビーア一本飲みを愉しむ為のあてでよかったのだ。こういう食事ならばやはり外食がいい。なかなか温め直しぐらいではこのレヴェルには至らない。前夜に腹を空かして食事をしたのだが、これほど感激はなかった。
風光も絶景で、昨晩に頂上に立ったその岩山が真っ直ぐ見えて、その横にはキムゼーの輝く湖面が光っていた。ウォータースポーツファンには有名なキムゼーマークのTシャツが眼に浮かぶのではなかろうか。ビールはそれほど遠くはないトラウンシュタインのレーヴェンブロイ産であった。
ザルツブルク通いも数え切れないほどしているが、この地域に滞在するのは初めてだった。いいところだとは思っていたのだが、盛時にはウォタースポーツ客が多過ぎて到底立ち寄る気がしなかった。今回の様にバイエルンの夏休み直前の静けさが良かったのだろう。ミュンヘンに通うにもザルツブルク往復するにしても少し遠く、また本格的なアルプスの高峰にアプローチするにしても遠いのだが、一日ぐらいザルツブルク往復には全く問題がない。三泊出来ていれば良かったのだが、国境手前の定宿も改装されて良くなっていた。またテラスの良い席に朝食席を取っておいてくれたのでまた行きたくなる。
日曜日のバイロイトからの「指輪」前夜祭「ラインの黄金」時差生中継は想定通りの出来だった。シュトットガルトとの違いは、歌手は有名人が多くてやや大柄で、楽団も屋根がついていることから可能性が増えていたが、手兵ほどではなくても、その音楽の特徴は紛れなく出ていて、とても評判も良かった。大柄な音楽ではないが、家庭劇の様にしたシュヴァルツの演出に寄り添うもので、舞台が目に浮かぶようだった。テキストのその音感に色付けをしていく手腕も見事で、言葉の聴き取り易さは何も活舌やイントネーションの良さだけではないと示していた。現在のドイツ連邦共和国が求める全てはここにあって、「指輪」の成功で、ベルリンの州立歌劇場の次期音楽監督にほぼ決定だと思われる。音楽自体は詰まらなくても、キリル・ペトレンコが出来なかった音楽をやれているだけで十分じゃないですかね。あとは天使の降臨を待つだけか。
参照:
音楽劇場指揮者の実力 2022-08-01 | 文化一般
立ち眩みでメガネ屋へと 2022-07-17 | 生活
スイスで出し方はハーブクリームソースが多く、なにかもっちゃり感があって、下手をすると臭みもある。しかし今回のは品書きに皮から焼いてと書いてあって、おかしな拘りと思っていたらそこがクスプリーに焼け上がっていた。更にサフランソースでピリ感があって、レモン迄添えてあるとなると新鮮であれば不味い筈がない。
折角湖の近くで昼食なので、ネット検索すると「いつも満足」と書いてあるレストランがあった。宿泊もできるようだが、なによりもパラソルの下でのビアーガルテンが最高だった。未だ暑さの訪れないお昼前に座ったので、予約無しにいい席に座れた。
お品には丸侭のイワナもあったのだが、面倒なものよりもヴァイツェンビーア一本飲みを愉しむ為のあてでよかったのだ。こういう食事ならばやはり外食がいい。なかなか温め直しぐらいではこのレヴェルには至らない。前夜に腹を空かして食事をしたのだが、これほど感激はなかった。
風光も絶景で、昨晩に頂上に立ったその岩山が真っ直ぐ見えて、その横にはキムゼーの輝く湖面が光っていた。ウォータースポーツファンには有名なキムゼーマークのTシャツが眼に浮かぶのではなかろうか。ビールはそれほど遠くはないトラウンシュタインのレーヴェンブロイ産であった。
ザルツブルク通いも数え切れないほどしているが、この地域に滞在するのは初めてだった。いいところだとは思っていたのだが、盛時にはウォタースポーツ客が多過ぎて到底立ち寄る気がしなかった。今回の様にバイエルンの夏休み直前の静けさが良かったのだろう。ミュンヘンに通うにもザルツブルク往復するにしても少し遠く、また本格的なアルプスの高峰にアプローチするにしても遠いのだが、一日ぐらいザルツブルク往復には全く問題がない。三泊出来ていれば良かったのだが、国境手前の定宿も改装されて良くなっていた。またテラスの良い席に朝食席を取っておいてくれたのでまた行きたくなる。
日曜日のバイロイトからの「指輪」前夜祭「ラインの黄金」時差生中継は想定通りの出来だった。シュトットガルトとの違いは、歌手は有名人が多くてやや大柄で、楽団も屋根がついていることから可能性が増えていたが、手兵ほどではなくても、その音楽の特徴は紛れなく出ていて、とても評判も良かった。大柄な音楽ではないが、家庭劇の様にしたシュヴァルツの演出に寄り添うもので、舞台が目に浮かぶようだった。テキストのその音感に色付けをしていく手腕も見事で、言葉の聴き取り易さは何も活舌やイントネーションの良さだけではないと示していた。現在のドイツ連邦共和国が求める全てはここにあって、「指輪」の成功で、ベルリンの州立歌劇場の次期音楽監督にほぼ決定だと思われる。音楽自体は詰まらなくても、キリル・ペトレンコが出来なかった音楽をやれているだけで十分じゃないですかね。あとは天使の降臨を待つだけか。
参照:
音楽劇場指揮者の実力 2022-08-01 | 文化一般
立ち眩みでメガネ屋へと 2022-07-17 | 生活