土曜日の晩にロンドンから中継があった。ベルリナーフィルハーモニカーのオープニングツアー公演のプロムス公演だった。録音をしながら食事の背景で流していた。ロイヤルアルバートホールの音響がよく捉えられている中継だった。例年よりもいい感じがしたが、なぜか分からない。つまりあそこの音響の雑さがよく聞こえた。座っている感じと同じだった。ドーム型の特徴でどこか音が固まるような印象がある。ケルンの半ドームもザルツブルクの祝祭大劇場の扇型も似ている。残響があって質が悪いだけだ。
今回の初日のプログラムのマーラー交響曲七番は音響が重要になる。今回も独伝統型の楽器配置つまり、第一ヴァイオリンと第二が対抗するように左右前面に配置されて、その後ろに下方からチェロが後ろにコントラバスを控えてその右側にヴィオラ群となる。
ベルリンの新フィルハーモニーは、ワインヤードとされる全方向解放型なので、どうしても低音が反射せずにその上に和音が乗ってこない。それゆえにもカラヤンサウンドとされるずらしたバスが強調されて中声部の明瞭さを欠くことになった。現シェフのペトレンコの場合は、如何に当てていくかが重要となるのでスピード感もあるのだが、所詮乗らない会場ではそれなりの処置をしてやらなければいけないのだろう。その意味からもシューボックス型のルツェルンの会場に入場料を倍払う価値があったということなのである。角があるほど跳ね返り、音が乗ることぐらいは誰でも想像がつく。
その分アルバートホールは可也の容積がありそうなので、たっぷりと鳴らし切っていたようだ。その分迫力もあったろう。但し細かなアンサムブル披露するほどの会場ではない。そもそもお客さんが通常以外の層へと広がっていて、その差に無頓着である。だからザルツブルクで出ていたような批判も出ないだろう。
しかしバカ受けして、楽員も最終日のシェフであるペトレンコに喝采するという珍しい風景も伝わって来ていて、11月の米国お披露目ツアーへの大きな弾みとなりそうだ。やはりアングロサクソンの似通った趣味への訴えかけとそうしたポピュラリティーが楽団にとっては最も望まれるところで、その条件を満たせば今後の芸術的な活動に心置きなく集中できる基盤となるからだ。
そうした前提ありの復活祭やその他の活動であって、特に米国でも大きな評価を受けることは欠かせない。次はフランクフルトの壮行演奏会で聴くことになるが新たにその時にどのような演奏になるのか楽しみである。その前にルツェルンでの感想なども纏めておきたい。
古いファイルを整理していて、ペトレンコ指揮オペラがごっそりと落ちているのに気が付いた。どこかに入っているのだろうと思ったが、見つからず改めて調べて流していたら、最初の大成功制作「影の無い女」は全く弾けていないのが分かった。ティーレマン指揮のヴィーナーフィルハーモニカー程度だった。ケントナガノから受け取っての当初はあれしかできなかったのだった。最初に接したのはそれの再演公演からで、まだまだだったのだが、来年復活祭で新制作するのも頷けるミュンヘンでの足跡だった。
一時は上の事でどうでもいいわと思わせる程、現在のベルリンでのペトレンコ指揮は真価を示して来ていて、ルツェルンでの公演が今迄で最高のペトレンコ指揮、否ベルリナーフィルハーモニカーの演奏と言わせるぐらいの価値があったことも付け加えて、詳細への橋渡しとしたい。
参照:
お友達の輪の序奏部 2022-08-29 | 雑感
13骸の上で商売をする 2021-04-18 | 音
今回の初日のプログラムのマーラー交響曲七番は音響が重要になる。今回も独伝統型の楽器配置つまり、第一ヴァイオリンと第二が対抗するように左右前面に配置されて、その後ろに下方からチェロが後ろにコントラバスを控えてその右側にヴィオラ群となる。
ベルリンの新フィルハーモニーは、ワインヤードとされる全方向解放型なので、どうしても低音が反射せずにその上に和音が乗ってこない。それゆえにもカラヤンサウンドとされるずらしたバスが強調されて中声部の明瞭さを欠くことになった。現シェフのペトレンコの場合は、如何に当てていくかが重要となるのでスピード感もあるのだが、所詮乗らない会場ではそれなりの処置をしてやらなければいけないのだろう。その意味からもシューボックス型のルツェルンの会場に入場料を倍払う価値があったということなのである。角があるほど跳ね返り、音が乗ることぐらいは誰でも想像がつく。
その分アルバートホールは可也の容積がありそうなので、たっぷりと鳴らし切っていたようだ。その分迫力もあったろう。但し細かなアンサムブル披露するほどの会場ではない。そもそもお客さんが通常以外の層へと広がっていて、その差に無頓着である。だからザルツブルクで出ていたような批判も出ないだろう。
しかしバカ受けして、楽員も最終日のシェフであるペトレンコに喝采するという珍しい風景も伝わって来ていて、11月の米国お披露目ツアーへの大きな弾みとなりそうだ。やはりアングロサクソンの似通った趣味への訴えかけとそうしたポピュラリティーが楽団にとっては最も望まれるところで、その条件を満たせば今後の芸術的な活動に心置きなく集中できる基盤となるからだ。
そうした前提ありの復活祭やその他の活動であって、特に米国でも大きな評価を受けることは欠かせない。次はフランクフルトの壮行演奏会で聴くことになるが新たにその時にどのような演奏になるのか楽しみである。その前にルツェルンでの感想なども纏めておきたい。
古いファイルを整理していて、ペトレンコ指揮オペラがごっそりと落ちているのに気が付いた。どこかに入っているのだろうと思ったが、見つからず改めて調べて流していたら、最初の大成功制作「影の無い女」は全く弾けていないのが分かった。ティーレマン指揮のヴィーナーフィルハーモニカー程度だった。ケントナガノから受け取っての当初はあれしかできなかったのだった。最初に接したのはそれの再演公演からで、まだまだだったのだが、来年復活祭で新制作するのも頷けるミュンヘンでの足跡だった。
一時は上の事でどうでもいいわと思わせる程、現在のベルリンでのペトレンコ指揮は真価を示して来ていて、ルツェルンでの公演が今迄で最高のペトレンコ指揮、否ベルリナーフィルハーモニカーの演奏と言わせるぐらいの価値があったことも付け加えて、詳細への橋渡しとしたい。
参照:
お友達の輪の序奏部 2022-08-29 | 雑感
13骸の上で商売をする 2021-04-18 | 音