Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

テロワールのあじ

2023-02-20 | ワイン
次なる初日は「戦争と平和」である。下調べを始める。先ずは楽譜を落とした。粗筋も読んでみる。その前にオペラ作品の制作過程を読む。ドイツの対ソヴィエト戦でナポレオンの原作と重なるらしい。興味深いのはソヴィエト社会の作曲家プロコフィエフの最後迄修正の余儀なくされたとある。現在の版などは分からないが、今回のミュンヘンでは何が体験できるのだろう。可也がっつりとしたものになりそうだ。演出はチェルニカコフであるので舞台にも期待をしたい。

初日はラディオとTVで生中継されるようだ。そこ迄仕上げて来れるものかどうかは知らないが、準備万端整えるのだろう。個人的には、先ずはミュンヘンに入る所でチェックインをして、タイマー録音のアプリを準備しないと最後は切れてしまうかもしれないが生中継の録音も準備するつもりである。TVはオンデマンドで観るしかないだろう。

指揮の音楽監督ユロウスキーの仕上げはある程度は予想可能だ。PCを整理する序に昨年かのベルリンでの演奏会からショスタコーヴィッチ15番の録音を流した。その作曲家の横に座った母親の腹の中で初演を体験したというが、演奏もそのインタヴューでのコメンタールも良かった。

プロコフィエフは、ユダヤ系であり上のオペラの台本も奥さんのメンデルスゾーンと協調している。ユロウスキーの祖父も高名な作曲家の様であるが、プロコフィエフとの繋がりは語っているのを知らない。ザンクトペテルスブルクとモスクワとの差もあるだろうがウクライナ出身のプロコフィエフについても今回語られるのではないだろうか。

週末には季節も終わりに近づいた貝を食した。いつものようにリースリングを振りかけた蒸しソースでバンドヌードルである。ここ暫くは火力が弱くて上手く水気が飛ばなかったが今回はコンロを直したお陰で比較的うまくいった。貝殻もそれ程それ程ウツボの様なものが付いておらず比較的掃除も楽だったが、いいソースが出た。取り殻はもう一度煮込んでスープを取る。そのスープとソースで炊き込み火薬飯にする予定である。

リースリングはナーエの土壌からの「デルヒェン」2015年ものである。その年度らしく味もコクもあり更に土壌の独特の強さもあるのだが、グローセスゲヴェックスとしては糖も比較的多めに残っていて、貝にも合う味筋になっていた。洋ナシ系でもあるのだが、少し量感のある酸が丸くなっていて、若干のっぺりいた感じもある。大多数の人が満足するのであろうが、そのテロワーから味の構築性は薄いのでもう少しシャープな面が欲しい。一先ず満足だった。やはり火山性の土壌からの同年のリースリングの方が良かったかどうか。もう少し早めに飲むべきだったか、もう少し寝かすべきだったか、更に感激の味を求めると考えてしまう。

ソース自体も安物のワインを振り返けていて、オリーブオイルを使っているので、それ以上のワインを合わせる迄もない。料理に合ったワインを合わせるのは中々難しいのである。



参照:
アルコールも欲しくなる 2019-09-13 | 試飲百景
目を通す書類や記事類 2023-02-12 | 生活

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