今週は音楽祭開幕に先駆けて、いつものように政治家が発言した。バイエルン州の文化相ブルームで、2025年で任期満了となるカタリーナ・ヴァ―クナーの去就に関わる発言である。基本姿勢は政治家らしくヴァ―クナーのいないバイロイトのプランBは希望を含めて考えていないないということなのだが、バイエルン放送協会の記事では、既に大きな株主であるバイロイト友の会の支持が得られなくなっていて、当初からの危惧までに言及されている。更に文化相はその友の会の株の一部を州が買い取るということで、同じく連邦政府のシェアーよりも大きくして一義的な決定権を持つことが求められているとする報道となっている。
これらを総合すると、どこかでカタリーナに引導を渡して、バイエルン州が後任を選定するという構図が定まることを示している。
するとここから推測されるのは、2025年以降の新体制で、恐らく現在ザルツブルクの復活祭音楽祭の支配人をしていて、2026年からペトレンコ指揮ベルリナーフィルハーモニカーの復活祭の計画を進めているバッハラー氏にその白羽の矢が立つものと思われる。
上でも書かれる友の会の保守的な層をも納得させながら、政治的にもミュンヘンでも成功を齎したバッハラー以外には適役がないとして広い支持を集められるに違いない。
勿論個人的には反カタリーナで対抗場として手を挙げた故モルティエ監督の系列で現在シュトッツガルトの支配人ショーナーを推すが、もう一つ音楽劇場として成功して欲しい。その意味からも今回の「アシジの聖フランシスコ」の成功は前回の表彰された「ボリス」に続き大きかった。勿論そこには指揮者エンゲルとの協調作業があった。
先ずはペトレンコがバイロイト復帰してからでも、バイロイトでの本格的な音楽劇場化即ち楽匠が理想とした音楽劇場が漸く実現する道へとショーナーとエンゲルに引き継いで欲しい。
その為にも今回の「パルジファルを」批判的に扱ってその道を継承したメシアンの作品が大きな意味を持つのであった。多額の税金を投資しての音楽劇場の在り方は、様々な意味でシュトッツガルトの劇場が示していることになる。
当該報道番組では、バイロイト音楽祭の問題として、他所の音楽祭などと変わらぬ高額入場券と、また他の劇場で聴ける歌手陣の割には、バイロイト滞在には魅力がなくてと観光的な欠点が並べられて、何よりもICEが止まらないこととしているが、それならばもはや楽匠の音楽劇場のイメージからは外れるのではなかろうか。
参照:
Bayreuther Festspiele: Kunstminister Blume fordert Veränderungen, BR24 vom 21.7.2023
下馬評に至難な金科玉条 [ 文化一般 ] / 2007-09-30
賞総なめの音楽劇場指揮 2023-01-17 | 音
これらを総合すると、どこかでカタリーナに引導を渡して、バイエルン州が後任を選定するという構図が定まることを示している。
するとここから推測されるのは、2025年以降の新体制で、恐らく現在ザルツブルクの復活祭音楽祭の支配人をしていて、2026年からペトレンコ指揮ベルリナーフィルハーモニカーの復活祭の計画を進めているバッハラー氏にその白羽の矢が立つものと思われる。
上でも書かれる友の会の保守的な層をも納得させながら、政治的にもミュンヘンでも成功を齎したバッハラー以外には適役がないとして広い支持を集められるに違いない。
勿論個人的には反カタリーナで対抗場として手を挙げた故モルティエ監督の系列で現在シュトッツガルトの支配人ショーナーを推すが、もう一つ音楽劇場として成功して欲しい。その意味からも今回の「アシジの聖フランシスコ」の成功は前回の表彰された「ボリス」に続き大きかった。勿論そこには指揮者エンゲルとの協調作業があった。
先ずはペトレンコがバイロイト復帰してからでも、バイロイトでの本格的な音楽劇場化即ち楽匠が理想とした音楽劇場が漸く実現する道へとショーナーとエンゲルに引き継いで欲しい。
その為にも今回の「パルジファルを」批判的に扱ってその道を継承したメシアンの作品が大きな意味を持つのであった。多額の税金を投資しての音楽劇場の在り方は、様々な意味でシュトッツガルトの劇場が示していることになる。
当該報道番組では、バイロイト音楽祭の問題として、他所の音楽祭などと変わらぬ高額入場券と、また他の劇場で聴ける歌手陣の割には、バイロイト滞在には魅力がなくてと観光的な欠点が並べられて、何よりもICEが止まらないこととしているが、それならばもはや楽匠の音楽劇場のイメージからは外れるのではなかろうか。
参照:
Bayreuther Festspiele: Kunstminister Blume fordert Veränderungen, BR24 vom 21.7.2023
下馬評に至難な金科玉条 [ 文化一般 ] / 2007-09-30
賞総なめの音楽劇場指揮 2023-01-17 | 音