バーデンバーデンから帰宅した。シュトッツガルトには戻らなかった。理由は幾つかある。先ず何よりもシュトッツガルトからバーデンバーデンへは1時間20分ぐらいで車庫から車庫へと移動できたのだが、車を出せたのは19時35分を過ぎていた。つまりどんなに早くてもギリギリで途中で渋滞に巻き込まれたら遅れてしまう所だった。そこまでして返りたくなかった。
なるほどアンコールを無視して戻っていれば返れただろうが、自分の座席が奈落を覗けるところではなくて舞台前方も見切りがあったので価値はないと判断した。一部は舞台背後の管弦楽はよく見えた。
幸い往路はネットで進められるように結局カールツルーヘ経由で11時30分前に出て、渋滞に二度巻き込まれたが、13時40分過ぎには劇場に入れた。逆ルートでの渋滞場所も分かった。
いつものように一部が終わったのは15時過ぎでシュトッツガルトの駐車場を出たのは15時15分過ぎだった。17時開演なので渋滞があっても「ウエストサイドストーリー」の後でどこかに入れるとは予想していた。
会場で案内をしている劇場の人と顔見知りになったので、また来週は全部参加可能だけど、今晩は戻って来れるかどうかと話しておいた。幸いストップアンドゴーにもならずにバーデンバーデンに安全に着けたのは良かった ― スピード違反していない筈。調べてみるとワイン街道との距離よりも少し長く時間もかかる。これは意外だった。
METの演奏は予想通りで、バーンスタインも下らない新作もシェークスピア繋がりの「ロメオとジュリエット」も一貫して音だけは出るが下手な演奏だった。指揮も悪いのだが適当に合わせることにしか興味がないのはヴィーナーフィルハーモニカーもよく似ていて、前夜とは違うチャンというコンサートマスターが下手だった。管はあまり制御が効かずに、ダイナミックスも数段階しかなかった。部分部分にいい音を出すとかうっとりさせるとかいう表情だけを作るのはまさしくポップス楽団のそれで、全くネゼセガンはバーンスタインも理解していない。嘗て「パルジファル」指揮で分かったように最後迄真面にリズムが取れない指揮者であり、頂点には上れない。要するにMET公演の聴かせどころは欧州の名歌手がお決まりの場面を上手に歌ってというだけのエンタメ公演。もはやオペラの歴史の終焉を先行して進んでいる劇場なのである。日本の歌舞伎なんかと同じでその芸を比較するのがお楽しみのお年寄りも暇つぶし劇場。
参照:
ダブルブッキングを確認 2023-03-21 | 文化一般
日本趣味とか極東ミックス 2021-04-14 | 文化一般
なるほどアンコールを無視して戻っていれば返れただろうが、自分の座席が奈落を覗けるところではなくて舞台前方も見切りがあったので価値はないと判断した。一部は舞台背後の管弦楽はよく見えた。
幸い往路はネットで進められるように結局カールツルーヘ経由で11時30分前に出て、渋滞に二度巻き込まれたが、13時40分過ぎには劇場に入れた。逆ルートでの渋滞場所も分かった。
いつものように一部が終わったのは15時過ぎでシュトッツガルトの駐車場を出たのは15時15分過ぎだった。17時開演なので渋滞があっても「ウエストサイドストーリー」の後でどこかに入れるとは予想していた。
会場で案内をしている劇場の人と顔見知りになったので、また来週は全部参加可能だけど、今晩は戻って来れるかどうかと話しておいた。幸いストップアンドゴーにもならずにバーデンバーデンに安全に着けたのは良かった ― スピード違反していない筈。調べてみるとワイン街道との距離よりも少し長く時間もかかる。これは意外だった。
METの演奏は予想通りで、バーンスタインも下らない新作もシェークスピア繋がりの「ロメオとジュリエット」も一貫して音だけは出るが下手な演奏だった。指揮も悪いのだが適当に合わせることにしか興味がないのはヴィーナーフィルハーモニカーもよく似ていて、前夜とは違うチャンというコンサートマスターが下手だった。管はあまり制御が効かずに、ダイナミックスも数段階しかなかった。部分部分にいい音を出すとかうっとりさせるとかいう表情だけを作るのはまさしくポップス楽団のそれで、全くネゼセガンはバーンスタインも理解していない。嘗て「パルジファル」指揮で分かったように最後迄真面にリズムが取れない指揮者であり、頂点には上れない。要するにMET公演の聴かせどころは欧州の名歌手がお決まりの場面を上手に歌ってというだけのエンタメ公演。もはやオペラの歴史の終焉を先行して進んでいる劇場なのである。日本の歌舞伎なんかと同じでその芸を比較するのがお楽しみのお年寄りも暇つぶし劇場。
参照:
ダブルブッキングを確認 2023-03-21 | 文化一般
日本趣味とか極東ミックス 2021-04-14 | 文化一般