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Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

中々売れない高額席

2020-05-17 | 文化一般
新しいマスクである。サージカルマスクである。特に私のような感染者で永遠の陽性者には向いているだろう。本来は使い捨てだが、用途別にしか使わないので、殆ど使わないので汚れなければ全く問題が無い。医療現場でも何回も使うようになったとかいうが、使い捨てなら幾らあっても足りないだろう。只の不織布でなんていうことはない。これぐらいの不織布ならバイリーンの製品で幾らでも市場に転がっていた筈だ。

月曜日のリーダーアーベントのプログラムが分かった。休憩なしで、シューベルトから始まる。マイルホーファーの前にゲーテの詞の三曲があるのか。プロメテウスD674、人間の限界D716、ガニメートD544である。メムノンD541、流れのほとりでD539、ドナウ河の上でD553、勝利D805、船人D536、罪を清められたオレストD699、冥府への旅D526、双子座に捧げる船乗りの歌D360、夜の曲D672、ゴンドラの漕ぎ手D808、そしてマーラー「不思議な角笛」から「塔の中の囚人の歌」、「少年鼓手」、「原光」。

主役の歌手ギュンター・グロイスボェックは、ヴィーンの街から遅くても月曜日には再開できると話していたが、その前にもしかするとという小さな催し物の報告もネットで流れた。ネット配信に飲み屋で人が数人といった感じで、同じピアニストが適当なキーボードを叩いているような写真だが、練習になったのだろう。

さて、ヴィースバーデンの方の発券状況がまだ悪く、完売にはなっていない。調べてみるとより熱狂的なファンのいるフローリアンフォークトの弦楽なども使った「水車小屋の娘」の方は更に売れている。日にちがあるのでまだ出るだろう。しかしなんといっても最初から予定されていた「トリスタン」のピアノ版は歌手も三人出るからか完売に近い。まだロージュなどの家族席は残っているが、完売になるだろう。

こうしてみるとこの州立劇場の客層の程度がよく分かる。要するに二流に普段から触れているので一流との相違も分からず、分かってしまえばこのようなローカルな劇場には通わない。その席の出方もグライスボェックなどのように天井桟敷から売れることは通が多いことを示していて、フォークトなどのように齧り付きから売れるのは矢張りファン層が多いことを示していて、シァガーなどの格下の歌手の公演にはまた異なる出方が鮮明だ。フォークトなどの場合は視覚的に条件が悪いと売れないが、こちらは適当な価格は矢張り売れやすい。

言葉を変えれば、17ユーロが売れるということは、先ずは試して行ってみようという人が少なくないので、39ユーロも出す価値があるかどうかは分からないという人も多いだろう。既にヴィースバーデンではザラストロやポーグナーを歌っているのだがあまり目立たなかったのかもしれない。

ベルリナーフィルハーモニカーの新イメージの「ヒートシリーズ」は、赤外線カメラでのフラウエンホーファー研究所の仕事となっている。各楽器を演奏中の温度変化などを可視化したものだが、楽器によっては気温20度時に30度までも温度が上がっているというもので、トラムペットのマウスピースが最も甚だしく、意外にヴァイオリンの竿が25度にもなることがあるようだ。平均的な10度上昇にも金管と木管では差があり、当然のことながらその材質から木管はゆっくりとしか温度が上がらない。
The 2020/21 season of the Berliner Philharmoniker


これらの感覚は聴き慣れている聴衆には、所謂出だしが中々音が鳴らずに徐々にとか、若しくはピッチ上の変化として、感覚的に経験していることなので驚きにはあたらないかもしれない。



参照:
ドイツ最初の公立劇場再開 2020-05-15 | 文化一般
最高品質のメードインシナ 2020-04-30 | 生活
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見えなくなった水蒸気塔

2020-05-16 | アウトドーア・環境
アムステルダムから映像が流されている。中止になったマーラーフェストのオンライン版らしいがこれといった出し物は見つからない。ブーレーズが晩年に指揮した七番交響曲も既にDLしていたものだったが、中継なので音質がいいかと思って録画したが全く駄目だった。それでも先日から三種類も続けて流しているので、どうしても差が気になる。ピエール・ブーレーズは指揮者としてもキリル・ペトレンコが出てくるまでは楽譜の隅々までを音に出来る唯一の存在だった。しかし晩年に盛んに取り上げたマーラー解釈はあまり価値は無かった。今回も再確認した。シノポリ、バレンボイム、ブーレーズ指揮では既に言及していたようにシノポリが一番良かった。

フィリップスブルク原発の水蒸気塔が爆破されたのは知らなかった。知っていたらヴィデオで撮影していた。木曜日の早朝六時だったようで、起きていたのだが、残念だ。しかし、とうとうという気持ちだ。どうしても水蒸気塔だけは我が家からは目障りな存在だった。フクシマ禍のお蔭で一号機が直ぐに停止してからも比較的新しい第二号機はドイツ内で最後近くまで運用された。
Sprengung der Kuehltuerme des AKW Philippsburg aus der Luft


早速その方を覗いてみると二つとも無くなっていた、そしてその後ろに隠れていた反応炉が見えるようになった。加圧水型の反応炉だった。稼働していたら水蒸気塔よりも目障りだが、これから時間を掛けて解体されるのでチリさえ飛ばなければそれほど気にはならない。直線距離にして37㎞程あるのでその点では苦にならない。週末にはゼクトでも開けてお祝いしたい。

オーストリアが新たな指針を提示した。催し物に対するステップバイステップの平常化への工程である。何よりも以前は二十平米に一人がいつの間にか1m間隔だけになっている。これは大違いで、ドイツの1.5mに対しても大きな相違である。しかしそれでも人数制限を100人から250人、500人又は制限付きで1,000人までを八月中に認めてしまったので、他国への影響は大きい。

丁度ベルリナーフィルハーモニカーが来週に予定していた単独ティケットの販売を延期した。要するにプランBによる発売に変わるという事である。勿論定期券は売りに出しているので、大きくは変わらないだろうが、最初のオープニングからベルリンのフェスティヴァルへと大きくプログラムが変わるだろう。さてどうなるか?スイスはどのように動くか、ここ暫く注目されるところである。

舞台上での制約は間隔1mとなるかどうかは分からない。思い出すと良いが、握手が駄目で肘タッチなどをしていた頃はまだまだ感染が広がっていた。あれでは駄目で、1.5mは既に検証されているので大丈夫として、九月からオーストリア並に一般的に1mとなるかどうかに掛かっている。1mの安全性が証明されると、管弦楽団は大分大きくなる。客席は定員の三分の一まで収容の問題が無くなる。



参照:
干ばつの毎日の驚愕 2018-08-01 | 音
ライン中州の冷却水の恐怖 2015-01-22 | アウトドーア・環境
うちの原発と蕾の加齢 2012-03-17 | 雑感
原発の水蒸気塔の見える町 2011-04-09 | アウトドーア・環境
ドイツ最初の公立劇場再開 2020-05-15 | 文化一般




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ドイツ最初の公立劇場再開

2020-05-15 | 文化一般
リーダーアーベントのティケットを購入した。まさかこれほど早く再びオペラ劇場に出かけるとは思っていなかった。ドイツ連邦共和国でのとても早い再開である。もしかすると最初の公演かもしれない。ラインラントプファルツは結果的に優秀なコロナ対策の成果から観光だけでなく催し物の再開に積極的に取り組んだ。また数字上は感染者数の少ないヘッセン州もそれ以上に早くその成果を示す。

ヴィースバーデンの劇場は様々な劇場が入っているので規模は従業員600人と大きいが、音楽劇場の大劇場は1041人と小振りである。ヘッセン州のフランクフルトの1500人などと比較しても大分小さな劇場である。よってあまり大きな出し物が得意ではないのだが、五月のフェスティヴァルにはそれなりの歌手陣を予定していたようだ。今回は予定されていた出し物をピアノ伴奏でやったりするのだがそれでも幾つかの歌曲の夕べなどはいい企画になっている。

元々のプログラムを見ると芝居の方は中々面白そうなのだが、ハルテロスの歌う「ばらの騎士」とパーペが入る「トリスタン」などは音楽では目玉で、又フィルムなども入ってマンハイムのフェストよりも充実している。しかし所詮オペラ上演はローカルのその程度でフランクフルトなどの質には到底及ばない。サイモン・ラトルの奥さんのコヅェーナやボストリッジ等も名を出しているが、単発の訳の分からない劇場のコンサートでしかなかった。

その中で今回のオーストリアの歌手ギュンター・グロイスボェックの歌曲の夕べは「我が心は為すことを欲しており、自由への息づき」とタイトル付けられている。シラーの「盗賊」のセリフである。シューベルトとマーラーの夕べで前者はゲーテ、マイヤーホーファーの詞による、後者は「不思議な子供の角笛」からとなっている。

ミュンヘンでは、昨年の「フィデリオ」と一昨年の「ばらの騎士」で聴いているが、後者は有名なオットー・シェンク演出ではそれ程浮き上がらなかったが去る二月のベルリンでのオックス男爵はとても素晴らしく、久しぶりにこの役を歌える人が出て来たとの印象を焼き付けた。

またこの期間中の自宅からの中継などでもピアノを弾きながらの歌も披露していて、歌曲も歌える腕のある認識はあるが、さてどれほどの歌唱を聴かせてくれるだろうか。ということで、このスペシャルのプログラムは最初のプログラムよりも良い。それも200人の為に歌うのでシュヴェツィンゲンなどのそれよりも贅沢かもしれない。さてどれほどの人が200席を争うかにも興味があった。なぜならば、そこがこうしたコンサートを今催す場合の躊躇にもなっているからで、玄人の注目も集まる。

だから前夜から準備をして初めてのログインなどを済ませておいた。今まで何度も前を通り乍も縁が無かった劇場である。そして十時前には並んだが、ミュンヘンの平常の発売日のように番号が出ない。最初からあなたの番です、お待ちくださいだ、それも一度やり直しても変わらない。只のデパート開店前の嬉しがりのようだ。実際に先にリザーヴされていたような席は二十席ほどか?それもプレス用の席すら見つからない程だ。そして数時間経ってもまだ売り切れていない。

兎に角、短期間に座席表もモディファイされていて、この劇場のそちら方面での実力を感じさせる。そしてロージュなどが四人組とか二人組で本来の使い方で売られていて、価格も抑えられている。四人家族は定期会員にも少なくないのであろう。券の出方を見ると通と玄人が多いと思う。要するに定年者などは健康の為に控えて、そして物見游山ではミュンヘンとは異なりヴィースバーデン辺りではオペラでないのでそれほど関心が高くないのだろう。

興奮冷めやらぬ、週末にはマーラーのお勉強とシューベルトのありそうな曲のピックアップをしておかないといけない。月曜日はお天気だ。新しいマスクに合わせるタイも考えておいた。燃料も半分ぐらいは入れておきたい。久しぶりにゆったりとドライヴが出来るだろうか。



参照:
劇場に人を詰め込む方法 2020-05-13 | 文化一般
次々の活動を再開 2020-05-14 | 文化一般
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次々の活動を再開

2020-05-14 | 文化一般
スーパーの帰りに旅行の自由化が報じられていた。今までは不要不急の国境越えしか許されていなかったが、既に自由通行のルクセムブルに続いて週末からフランス、スイス、オーストリアそしてデンマークへと開く。EU内の通行の自由は6月15日までにということになるのだろう。ポーランドなどは検査の数字が充分ではないので時間が掛かるだろう。

六月の旅行の予約等を再び確認した。ホテル等をキャンセルしなければいけないのだが、まだ時間がある。しかし殆どは必要なくなった。ヴュルツブルクもまず必要が無くなる。先ずは返金のお知らせが来た。ドルトムントだけが残る可能性があるので直通途上でのホテルなどを検討する。

場で感染が広がったことから、その外国人労働者への条件の悪さが問題となった。そしてのガイドラインが厳しくなることになった。決して悪い事ではない。

旅行の自由化への話題と同時に劇場の再開などが話題となったが、予約した券の払い戻しに対して以前から出ていた現金では無くて金券でという法案が通りそうだという話しが車中のラディオで流れた。2020年3月8日以前に購入した券に適応される。それによって興行主の破産を避けるのが目的だ。金券は2021年12月31日まで有効としてそれまでに使えなければ現金を請求できるというものである。勿論それまでに興行主が破産すると戻ってこないので強制的な融資となって、消費者保護の立場からは問題となる。

個人的には、公的な公演主の場合は其の侭要求すればよいのだが、それでも場合によっては金券にしたい。プライヴェートな公演主の場合は寄付か金券を考える。それでもラインガウのフェスティヴァルのように寄付しろとばかりに面倒な手続きを求められると余計に金を請求したくなる。更に「公演が禁止された」と出まかせを言われると腹立たしく、「なぜ努力をしなかったのだ、言い訳もしないのか」と何が何でも金を取り返したくなる。破産しろと言いたいぐらいである。

まあ、色々と考えることがあるが、先ずは甘いものでも頬張って落ち着こう。一人気が焦っても致し方が無い。なにかと言えば、ヘッセンとラインラントプファルツの劇場が活動を始める一方、一体ミュンヘンはなにをしているかとなる。勿論ミュンヘンと我々の所では感染状況が異なる。しかし何かが出来るのではないかという事と、それならばまだ動けそうな劇場もあるということだ。

ドイツ高級ワイン協会VDPが試飲を再び開始すると連絡が入った。試飲会となるとまだ敷居が高いが、こちらも徐々に戻ってくる。こちらも少し考えもので、さてどうしようかと考える。



参照:
劇場に人を詰め込む方法 2020-05-13 | 文化一般
胸が一杯のメーデー 2020-05-02 | 暦
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劇場に人を詰め込む方法

2020-05-13 | 文化一般
雪は降らなかったが寒かった。放射冷却でも陽が昇ると裸で走れる。やはり気持ちがいい。暑いよりも運動しやすい。

ヴィースバーデンのヘッセン州立劇場が来週からコロナ対策フェスティヴァルを行う。どれほど時間を掛けたのかは知らないが形を整えている。支配人はバイロイトでも演出をしていてお話しにならない演出家でもあるラウフェンベルクであるが、お見事だ。よくここまでそれもヴィーンのアンサムブルまで揃えたものだと思う。旅行の自由化もまだ分からない時に声を掛けている。

先ず出し物はスタンダードなオペラ「ばらの騎士」、「アラベラ」、「カルメン」、「オランダ人」に「トリスタン」などを並べている。勿論おけいこのようなピアノ版であるが、リーダーアーベントと共に顔を集めていて、元々のプログラムの面々をスライドさせている。

さて、可能となったのは勿論コロナ対策のコンセプトが当局によって認められたということだが、衛生を管理するのも大変である。トイレも一人づつしか使えないようにするらしい。芝居の方の小劇場は60人限定で、オペラの大劇場は200人入場となる。予約は列ごとで当日そこで席を割り当てる様だ。夫婦などは並ばせて、その他は四席に一人となる。一列ごと空けるので八分の一の入場者数となる。1041人の大劇場に200人をどのように入れるのか?恐らく夫婦づれの場合半分弱の半分で四分の一弱つまり260人弱収容可能。八分の一で130人入場なので丁度半々以上は夫婦連れとしている。場合によっては三角関係や家族などもあるのでその場合はさらに詰められる。

もうこうして考えるだけで興奮してきた。希少なティケットが入手できるのだろうか?少なくとも一旦キャンセルしたので殆ど全席が開放されると期待しているがどうだろう。更に健康に自信の無い人は来ないだろう。兎に角試してみたい。そしてこの様子を見ると横で「公演を禁止された」とぬけぬけと抜かしたラインガウ音楽祭の親仁が許せなくなった。なるほどプライヴェートであると上のような人数の公演では赤字になるだけだ。同じことをバーデンバーデンの支配人も語っている。しかしプランBとして秋以降も少人数で誰がどのように演奏して、来て呉れるかという言及まではあった。

あとはマスクを建物内でするということだが演奏中をどうするのか?ディスペンサーも入り口とトイレに用意してあるようだ。その他はスーパーと同じで一方通行にして、パーソナルを充分に配置すればよい。

キリル・ペトレンコが推薦したフィルムを観た。無料で観れる。フルトヴァングラーなどが出るベルリナーフィルハーモニカーはナチのオーケストラかというフィルムで、戦前の団員のまたその遺族をインタヴューを中心にまとめてある。演奏風景映像は比較的馴染みのものを再三使っていたが、AEG工場でのそれは違うアングルからの映像があって宣伝フィルムとは違うように使っていた。指揮者ではフルトヴェングラーが逃げた後での誤射で急死したボルシャウと若きチェリビダッケの映像またはリヒャルトシュトラウス指揮のオリムピックでの映像が出て来て、ペトレンコだけではなく今回の東京の事も脳裏に浮かぶ。何よりも興味がある音楽家はシモン・ゴールトベルクだが二度と共演しなかったことが興味深い。インタヴューを見れば、後の東独のシュターツオパーなどよりも戦後遥かに厳しい基準で非ナチ化したことが分かる。ペトレンコにとってもここは見せたかった歴史かも知れない。同時にカラヤン指揮制作のフランスものなへと繋がるのはそうしたショーウィンドーとしての西ベルリンの歴史でもあろう。



参照:
僅かばかりの石鹸だけ 2020-05-05 | 雑感
モニターの前の評論家 2020-05-04 | 文化一般


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突然変異のレセプター

2020-05-12 | SNS・BLOG研究
コロナウィルスの遺伝子分析から色々と想像が出来る。所謂中国発と欧州発のウイルスが異なり変異が起きていて、特に抗体のレセプターに関するところが変異しているのではないかという論文が話題になっている。自分自身も何回も掛かっている感じがするので、まさしくその抗体が出来上らないという感じの説明となる。しかし門外漢の者はそれ以上は何も言えない。誰も決定的なことは現時点では言えない。

しかし、ドイツで最初の感染例を調べて、そのウイルスが変異した所謂欧州型であると言う話しは様々なことに合致していて、充分に状況証拠がありそうだ。そしてあまり知られていないその感染源となったとされる中国法人の女性従業員らしき人が上海からミュンヘンに飛んで来ていて、旅行以前に彼女の出身地武漢から両親を迎えていたという報道と、彼女がミュンヘンを後にした1月22日後の24日に上海郊外で欧州型の検体が採取されているというのは偶然に思われない。

先ずBavPat1とマーキングされた検体は1月28日に採取されているので、ドイツでの最初の陽性者で、件の女性とミュンヘン郊外の本社でミーティングなどで彼女の滞在中の1月19日から22日までの間に接触していた。そして彼女がミュンヘンを後にした27日(月)前の週末に熱っぽくて、週明けの出勤後に検査して陽性が確認され、隔離された。その後2月11日までに千人ほどの従業員の8人が陽性で、家族などを含めて大掛かりに検査と追跡調査がなされた。

これが、従前に準備していたコッホ研究所が早期に調査等したと自負しながらも具体的にはヴィーラー所長が一切語っていないものだ。その様子から何かに口を瞑んでいるという印象があったのだが、その理由は恐らくこの背後事情にあったと思う。

当該の会社Webastoは車のカブリオーレの屋根を作る会社で世界戦略をとっていて、上海だけでなく武漢にも新工場を建てて、昨年9月7日にメルケル首相直々テープカットをしている。そのこと自体には問題はないのだが、会社が従業員を守ったというその情報の出し方に問題が無かったのだろうかとヴィ―ラー所長の表情などを見て思う。

要するにここから変異したウイルスが北イタリアへと運ばれ多大な被害と感染の原因となり、その後の中共帰国者ニ名を除くバーデンヴュルテムベルクでの第二例や、死者を多く出した第三例のノルトラインヴェストファーレンへと逆輸入されたことになっている可能性があり、当然のことながらコッホ研究所は仮説と証明が殆ど出来ているに違いないということだ。なるほどイタリアなどよりも早く把握していたという自負になる。途中で、ボルドーで流行っていたフランスから帰宅後に感染確認、ドイツで最初に亡くなった67歳のバイブリンゲン近郊の男性、その奥さんの北アフリカから帰国して感染後死亡した女性はこの変異型ではなくて中共直輸入型に感染した可能性が強い。しかしその後の同地方での感染状況や死亡状況はあまり変わらない様に思う。つまりミュンヘンでの通勤圏と居住地域との差もほとんど出ていない。十万人に300人超えの陽性率である。

武漢は1月23日に閉鎖している。それ以降EU内でも中共との航空便を減らし、停止するような動きになった。恐らく件の女性はそうした動きの時に急遽帰国した可能性もあり得る。そして熱などの症状を呈したことから上海の空港で引っかかって24日検体Zhejiang/HZ103 となった可能性もある。所謂欧州型に変異したウイルスがそこで見つかっている。もし空港で隔離されていれば中共では欧州型のウイルスの感染は先ずとめられたことになるのだろうか。

そしてミュンヘンの会社のクラスターからの拡散は止められなかった可能性が強い。当地の大まかな環境は一昨年、昨年、そして今年も6月に泊まりに行く予定をしていたので分かるのだが、ミュンヘンの市街地からアルゴイ地方にかけてと可成り大きな範囲で通勤や物資の動きがあるところだ。家族の学校とかを含めて容易に感染を喰い止めることは出来なかったに違いない。

バーデンバーデン祝祭劇場のスタムパ支配人がSWR2のインタヴューを受けている。まだ州からの支援はブロックされているようだ。中止になっていない聖霊降臨祭や夏のフェストも中止になって四百万オイロから八百万オイロの損失となるらしい。復活祭も含めて、それ以外の方法での開催は事実上難しかったとする。これは納得のいく言葉だが、新シーズン九月以降の問題もプランBは出て来ない。収益性の問題でもあるだろうが、損失額は大したことはないので先ずは何かを動かすべきだろう。協力すれば損は補填できると思う。ザルツブルクもプロムスもルツェルンも思わせぶりな態度を保持している。全てはこの五月に決定されるということになっている。



参照:
衛生へのタスクフォース 2020-05-11 | 文化一般
南仏か、高地ドイツか 2018-10-05 | アウトドーア・環境
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衛生へのタスクフォース

2020-05-11 | 文化一般
早朝現金を下ろしに行ったら親仁がこちらを見ていた。銀行で何時も暖かい。しかしコロナ騒動になってからは有り得ないと思ったが、そこで寝ていた。既に覚醒をしていてばっちりと見つめる出で立ちがホームレスではなかった。グレーの髪をオールバックにしていた。自動的に挨拶をしてしまったが、あとで考えるとやはり事情ありだったのだろう。兎に角、顔つきも日本でならば居れば柳生博の役は完全に取って仕舞える雰囲気だ。それで目鼻立ちの小振り感などからハンガリーかあの辺りに人だと気が付いた。現在出稼ぎ外国人が居れば職務質問は免れない状況で、身なりからすれば到底ホームレス感が無かったから、当然ドイツ人だともっていたが確かに人種的には違っていた。向こうもおかしな身なりで変な人間が早朝からエンジンをかけて入ってくるので驚いたかもしれない。そもそもあの親仁のようにお櫛に金をかけていない。

ラインラントプファルツの再生生産数が4月末の時点でバーデンヴュルテムベルクよりも高く、0.9へと急上昇しているのを見て驚いた。詳しく調べると、地元が十万人中での感染者数で州内でも相対的に落ちてきている。一時は連邦共和国二十傑だったのが、今では州でも平均下なのでもう戻ることはないだろう。過去七日に急上昇しているのは今迄は静かな地域で人口当たり120人とかの連邦平均200人以下の地域である。要するに地域的に広がってきているということに過ぎない。一方で強烈に感染が広がり死亡者率の高いところの成績が悪い。

つまり、数を抑えて追跡調査の出来るようになった地域は恐らく撲滅に近い方へと進んでいる。やはり最終的には最初に戻ってそれしかないのだろう。飲食店や旅行解禁になると今度は他所から来た人との係り合いになって、制御が難しくなる。現在の雰囲気であると飲食店やホテル等からの圧力もあり開放へと向かったが、実際には店を開けて元を取れるような状況には中々ならない。今度は自由競争の中で店仕舞いするところが出来てくると思う。天気が良い時のテラスでの飲食などは結構賑わうかもしれないが、飲酒などを含めて緩んでこれば駄目になり、交通規制なども組み合わされることになるので、茨の道である。

甘口のリースリングを開けた。甘口ワインを購入することはないのだが、アイスヴァインの巨匠の親父がいて、ドイツ有数の甘口を造っているところでいいものがあったので試しに購入したものだ。開けて直ぐに亜硫酸の匂いを感じた。匂いだけで頭が痛くなる。やはり駄目である。試飲会ではそれが隠れていたのは吹き上がる新鮮さがあったからだろう。その酸味は残っているので、決して食事によっては悪くはないのだが、単品では面白味が無い。試飲の時は良かったのに、落ち着いて瓶熟成の頃になるともう駄目なのだ。やはり甘口は駄目である、購入するならば何年も寝かすようなものを買わなければ合わない。同じ価格ならばやはり辛口が単品でも楽しめる。勿論食事には問題が無い。

それでも余り杯が進まないので三食ぐらいに別けて飲めたろうか。それでもどちらかというと食前食後用のワインである。やはり購入するならばもっと本格的な甘口でなければいけなかった。若しくは購入して直ぐに空けてしまうぐらいでなければいけなかった。

バーデンバーデンの祝祭劇場が5月8日に状況を報告している。先ず夏までの計画もキャンセルにしていないのは、公営の劇場ではないので当然の立場としていて、当然の事補償問題にも関係するだろうと思う。しかしより重要なのは秋に向けて衛生プランをタスクフォースチームを誕生させて行っているといううことだ。出し物に関係なく行っているということで、ある意味秋以降にも通じる規制基準は出揃ったということなのだろう。その一週間前に公開書状を出しているので、通常ならば連邦との間での情報交換は進んでいるということだろう。それが無ければバーデンヴュルテムベルクのまたバーデンバーデン市の保健局も動けない。ここ二週間ほどで具体案が出るのではなかろうか。



参照:
眠れなくなる射幸心 2019-06-06 | 試飲百景
僅かばかりの石鹸だけ 2020-05-05 | 雑感
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厳しくなった交通規制

2020-05-10 | 雑感
先週から交通規制が厳しくなった。大まかには自転車と歩行者がより優先になったのだが、それ以上に関心があるのは罰金反則制度が厳しくなったことだ。このコロナ禍においては余計に厳しく感じるが、準備されていたのはそれ以前だ。何よりも係るのはスピード違反時における免停である。例えば市街地で21㎞超過で今までは減点1だったのが即一月免停になる。要するに市街地30㎞制限で50㎞を越えたらもう駄目だ。ナヴィで注意を促すのも一つだが、何よりも市街地では特別な表記が無い限り50㎞以上出さないように走るしかないと思う。30㎞制限を見落とすことがあるからだ。

自動車専用道路で26㎞超過では以前は一年以内の罰金があれば免停だったが、これからは即免停だ。心理的には十字架を背負っているのと変わらないのだが、一度の見落としが命取りになる。やはり今後は最新のナヴィ情報の積んでの警報無しにはアウトバーンを長距離走れない。具体的な対応としては80㎞までは今まで通り市街地誤差3㎞に即してナヴィの警報も0㎞誤差、80㎞以上は誤差3%なので今迄の設置5㎞で警報に対して、3㎞に落とした。タブレットの最新情報に頼るしか方法はなさそうである。

その他一度始末書を書かされた車間距離は今後とも大丈夫だと思う。免停は時速100㎞以上の時に詰め過ぎるとある。要するに自動車専用道路での走行時の問題だ。赤信号無視は一秒前に赤信号になっているかどうかで、先ずそこで突っ込むことはないので、免停はそれ以降に横断歩道に乗り込んでしまった時ぐらいだろうか。

駐車と一時停止は、免停は無いが、減点がある。自動車専用道路での駐車、これもしないだろうというもので、故障の時の適切な処理だけだろう。狭くなるところでの救急車両通行妨害、消防車の通行妨害、問題となると15分以上の二重駐車。あとは何といっても酒気帯び運転で0.5%越えると免停。0.3%で事故を起こせば剥奪。

既に新しい減点法になってからは厳しかったのでこのようになるのは薄々感じていた。そしてナヴィ搭載が前提となっている。古いナヴィならばタブレットを積まなければ直ぐに免停は間違いない。近所だけは予測が出来るとしてなくても構わないが、少し遠くへ出かけるときは手放せない。丁度音楽を聞くような距離で、その場合に警告音が邪魔になるので光でも警告してくれると音を止められる。一番安全なのは超過しないで走り続けることだろう。矢張りこうなると次の車は自動前車追跡機能が欲しい。アクセル、ブレーキ操作から解放される半自動になるだけで楽だ。

ベルリンからの生中継と2017年のヴィーンでのマーラー交響曲七番をバレンボイム指揮で流した。前者は距離を取っての演奏で、アイネクライネナハトムジークとジークフリート牧歌の二曲を時差付き生放送で流した。やはり座付楽団には難しそうだった。立奏は良いとしても独奏の寄せ集めになるので援護が無くて、音が落ちると直ぐにばれてしまう。恐らくドイツで最も上手な座付楽団だと思うのだが、板の上では厳しい。指揮は、休んでいたからか張り切っていたが、昔の儘の音楽で若い頃からあまり変わらないと思った。更に座付の最高峰ヴィーナーフィルハーモニカーを指揮した七番を聴くと、今年マーラーフェストで胴をとるほどの価値はなかった。実演で五番はパリとシカゴの管弦楽団で二回聴いているが印象は変わらず、飽く迄も音響的な面白さに留まっていた。マーラー指揮者とは程遠い。あれだけシェーンベルクの作品指揮などは上手いと思うのだが、主題の描き方が充分ではない。



参照:
急に左から右へと 2020-05-09 | 暦
やったー逆転無罪! 2020-02-05 | 生活
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急に左から右へと

2020-05-09 | 
タンスに虫よけを入れた。何回か買い物で忘れていたので遅れた。毛糸に虫食いが入ると特にセーターなどは着れなくなる。流石にコートとか上着とかはやられたことが無いが、いつも脅えている。早速日付を書き込んで吊るすと、昨年のものも5月6日になっていて二日間だけ遅れただけだった。いつもギリギリの感じだが有効期限も半年になっているので、その11月ならば冬物に袖を通して、虫食いの心配も要らなくなる。これが毎年の衣替えである。

先日から腰が直ぐに痛くなる。これはまたおかしな病気かなと思っていたら、急に左から右へと痛みが移った。このようなことも初めてで何が何だか分からない。兎に角コロナのお蔭でおかしなことが続出する。どうしてこんなに数時間のうちに、つまり座る前と立ち上がる時では腰の痛みが反対側に移っていたのだ。ぎっくり腰とかその手のものならば姿勢で直ぐにぎっくりと起きてとても立てないのが何日か続く。しかしこれは動けるのだが、その酷くなる手前で留まる不調なのだ。コロナ感染以降こうした症状ばかりが続いている。これも日和見感染の一つなのだろうか?

フランクフルトの新シーズンの予定が出た。八月末の初日から九月二十日までの間、注目のオクサーナ・リニヴが再演でベルリーニの「清教徒」を振る予定になっている。一日出かけていたかと思うと残念だ。試しに少人数で何かをやる可能性はないとも言えないが、客演指揮者がなれないところで試行錯誤をするのは難しいだろうから飛んでしまうか。もし何かやるなら覗きに行ってもいいと思う。なんといっても近くでお喋りしているのは聴いているが、生では指揮したのは聴いていない。若手指揮者ヴィオッティよりも上手に演奏されるかどうかが判断基準だ。

金曜日はバイエルンの交響楽団のアーカイヴ放送がよかった。1991年に指揮者シノポリが客演した時のマーラーの交響曲七番である。先ず何がよかったかと言えば放送交響楽団のもたもたした楽器間の出入りで、十年後の急死前に聴いたシュターツカペレドレスデンを指揮した第六番の演奏を思い出した。アンサムブルとしては矢張り交響楽団だけによいのだが、共通したところも沢山あった。特にヘルクレスザールで無理して演奏しているものだから余計に窮屈そうなところもあってそれがまたいい味わいだ。その前後にマゼールの指揮でガスタイクでブラームスなどを聴いているのだが、遥かにこちらの演奏がよい。シェフがマゼールでなければ更なる客演があったのではなかろうか。その続きで生中継を聴いたバレンボイム指揮と同じようにネオロマンティシズムと呼ばれるような世代かも知れないが、とことん楽想の意味づけをしてきていて、その点では今日的なマーラー解釈の先駆的な面があるかと思った。もし生きていたらここのところのマーラーフェストの中心的な存在になっていたかもしれない。そのメロドマティックな描き方は貴重な演奏である。バーンスタインのマーラーを体験した世代であるとどうしても腑分けしたような違和感もあったのだが、その亜流の指揮者群の演奏よりも遥かに音楽史的にも収まりがよい。何回も癖になって聴いてしまいそうだ。クーベリック指揮以降初めてのこの曲の演奏だったのではなかろうか。とても趣がある。正確さとか音響とかは全く異なるのだがセマンティックという意味においてはキリル・ペトレンコ指揮のマーラーなどに引き継がれている所も少なくない。余白で放送された1977年のムジカノーヴァでのこれまた早世したマデルナを偲ぶブーレーズの曲の指揮がそれ以上に愉しみ。



参照:
ヤマ場に溜まったもの 2020-05-08 | 生活
ミュンヘンはこうありたい 2020-05-07 | 文化一般
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ヤマ場に溜まったもの

2020-05-08 | 生活
古新聞のヤマを捨てた。コロナ第一波ヤマ場中に溜まったものだ。体調も悪く目を通すこともならず、復活祭中止など緊張感もまだ続いていた頃の新聞である。ざっと必要なところらしきを捲って、引き抜いて残りを捨てた。これで漸く次へと向かえる。初夏を迎える気持ちである。

デジタルコンサートホールのヨーロッパコンサートに挟まれたインタヴューを初めて観た。先日地元の放送局rbbで流れたものとは異なっていた。マーラーに関しては私と同じような言い方をしていたが、その通り欠けるものはあるかもしれないが、その音響に慣れるとより深くこの曲の本質が分かる名演になっていた。

キリル・ペトレンコのマーラー解釈はあくまでも作曲家自身が居たその音楽環境を見据えての再現がなされていて、丁度オペラ演出で言えばその初演時の社会が舞台の設定となるのに近いかもしれない。実際にインタヴューでもエリヴィン・シュタインの室内楽編曲に関してもその環境に近いところにいたものとしている。そもそものその室内楽演奏のシェーンベルク協会自体が最初のマーラー協会だったという言及はとても大切である。またこの四番と最も新ヴィーン学派に影響を与えた六番を続けて演奏する筈だったのもまさしくそこに視点がある。

アムステルダムのマーラーフェスティヴァルは再び開催を試みるようだが、さてどうなるか。色々な意味でここ一二年の変化は大きく。当初予定されていたような企画ではもう既に時代遅れになっている感がする。来年はライプチッヒでも開かれる予定にもなっているがさてどうなるだろうか?

シャワーの足拭きを敷く時に気が付いた。掛けてあるその後ろにカビが生えていた。カビ取りをしてから大分期間が立つが、また陽が明るくなったからだろうが、この冬の間に黒くなったのだろう。早速自慢のカビ取りを序でにシャワーの下にも吹きかけた。シリコンの黒カビは取れないがそれ以外のものは吹くだけで落ちたがこれはなかなか取れない。理由は分からないが、もう少し翌朝まで時間を掛けて浸食させてみよう。黴の種類が違うこともあるが不思議である。

同じように体調が悪くなると以前と同じような感じで歯茎が病めてその奥へと意識が広がる。ブリッジを入れたところだが、ブリッジと削った歯の間にコロナがいるようで気持ちが悪い。そのような状況になると神経にも来てふら付き感が出る。まだコロナに居座られているかと思うと不快で、コロナは中々抜けないのが正しい。ヘルペスはDNA型のようだがどこか似ているのだろうか。



参照:
浴室のカビ取りのあじ 2015-08-17 | 生活
黒い森の女への期待 2017-09-06 | 女

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ミュンヘンはこうありたい

2020-05-07 | 文化一般
目覚ましをして仮睡眠をとった。零時過ぎからの放送を録画したかったからだ。オンデマンドにもなることは分かっていたが、先ずは確保しておきたかった。モーツァルトフェストの関連で初放送日時を偶々キャッチしたからだ。オンデマンドと比較してどれほどの価値があるかどうかは分からないが、来月行く予定だったザールでの音響とか公演の可能性も見たかった。

なによりも指揮者のラファエル・クーベリックは生では聴けなかったのが最も残念な指揮者で、その後のコリン・デーヴィス指揮の時には今と異なって遅れてからでは到底入場券が手に入らなかった。

そして今回MP4でなくて生放送で聴いてみるとやはりクーベリック指揮はよい。楽団自体は今もあまり程度は変わらないと思う。寧ろソロなどは今の方がいいのだろうが、当時は珍しかった独伝統的配置とその音楽性の鄙びた感じがとても良い。カラヤンが新フィルハーモニーの様式を音響的にも確立していた一方、座付楽団ではなくてこうした立派な交響楽団が存在したのである。当時はこの楽団が現在とは比較にならないほど存在価値があったのを再確認した。その前のオイゲン・ヨッフム指揮の時代はあまり知らないが、この時期にあのヘラクレスザールで聴いてみたかった。

コロナ騒動で更に時間が掛かりそうだが、こうしたベルリンのプロシア風とは異なる特徴をもう一度表面に出そうとすれば、どれほど素晴らしい現代ものをユロスキーなどが指揮しても、鄙びた感じは中々出て来ないと思う。そこでやはり期待したいのはオクサーナ・リヴィヴだろうか。幸いなことに新しいザールはシューボックスタイプになるようで音響を追求できる。少なくともベルリンが新ホールを作るまでは音楽芸術的にとても有利になるかもしれない。

先週ダ―ルマイヤーのコーヒーを安売りで購入した。素手のいつものプロドーモが売り切れていて、その人気の程が窺えた。それ以外は購入進心算も無かったのだが、ノンカフェインでないナテューアミルトというのがあって、飲んでみようと思った。アラビカ100%で弱ければアメリカンにしようかとも思った。しかし実際に開けてみると香りがより軽やかで悪くないと思った。実際に飲んでみるとミルクで割ってもそれほど薄くはならない。それどころか本店のカフェーでのそれに近い。それは丁度この二つの間ぐらいだ。分厚さはないのだが、中々品がよい趣のあるコーヒーで、ミュンヘンのものがはこうありたい。



参照:
二晩続けの寝不足で昼寝 2013-02-10 | 生活
理髪師協会のコロナ対策 2020-05-06 | 生活





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理髪師協会のコロナ対策

2020-05-06 | 生活
床屋に出かけた。前日から準備をしていて、先ずは開店前に様子を窺ったら、照明が点いていて、急いで中に入った。爺さんが髪を洗っていて、もう一人お客さんがいた。通常より一時間前に店を開けた様だ。遣りて婆が一時間後の予約を入れてくれた。

肉屋に寄って、戻って念のために洗髪した。そして結局もう一度洗髪することになった。法律で散髪前の洗髪を義務付けたようだ。マスク選びに苦慮した。ご愛用のKN95は不織布に髪が付きそうなので他の方法を考えた。スカーフは後ろで括るので駄目だ。アベノマスクは耳に引っ掛けるだけだがそれだけでは横が切り難い。結局FFP3の二段の紐を一挙に首に掛けて鼻の所で押さえることにした。すると首から上は全くフリーになる。

手元にあるものがヴェンティールがついていて対人への保護には駄目らしい。しかし正面を向いて接しないので前からの呼吸などはあまり関係が無い。どうもアベノマスクをしている人には濡れるので使い捨てを渡しているようだが、こちらは問題が無い。思ったよりも上手く行ったのでこれを床屋マスクにする。あと何回ぐらい使うのだろうか?

それでもかそれゆえにかもみあげの長さが違ってしまったが直ぐに髪が伸びると分からなくなる。今回は二人体制で上手なおばさんが切ってくれたので、もみあげ以外はとても上手く行った。とても気分がよい。上手な人はドライであろうとウェットカットであろうと上手だ。20ユーロきっかりで充分に払おうと思ったが、洗髪代が二ユーロ程嵩んでいたので、その分チップも減った。遣り手婆さんまでが今までの文句いいよりも、社会的基幹職業としての自負からかシャキシャキと仕事をしていた。初心を思い出したのだろうか。

椅子の前には理髪師協会が作ったであろうコロナ対策手順が置いてあった。当然の飲み物など出さないとか、雑誌類も置かないとか以外に洗髪の事や間隔の事や予約の事、そして消毒の事が書いてあったが実際には置いていなかった。ディスペンサーを買わないといけないからだろう。まだどこでも見たことが無い。いつも以上に電話が掛かって来て、直接に訪れるお年寄りなどもいたが、来週に回されていた。だから私は前夜から準備をしていたのだ。予約などと言っていたら二週間ほど遅れてしまうと思っていたからだ。朝早めに覗いておいてよかった。これで天一坊の紛い物にならなくて済んだ。

何かSFか何かのように、街が急に動き出したような感じさえする。兎に角漸く正常化した感が強い。長い冬が明けた感じだが、今年は珍しい程肌寒い。光は強いが、陰った朝の森は冬並みの寒さだ。マスクに関しては二種類と、スカーフを使い分けたが、これからの予定ではサージカルタイプと色を揃えたい。眼鏡使用者にはやはり曇るのが評判が悪い。そして報道などを見ると、どうしても店内でマスクとなると売れないのは衣料品らしい。出かけるところも無ければ売れないのだろう。余程いいマスクを衣服につけてプレゼントするぐらいでないといけないか。

月曜の夜にはゲルハーハーのリーダーアーベントの中継があった。ドヴォルジャークは改めないと判断できないが、シューベルトはやはりよかった。フーバーとのピアノと改めて観たい。

先週はケルンからアーカイヴとしてクーベリック指揮のスタバ―トマーテルが流れた。これも詳しくはスークなどの曲と比較しながら聴きたいが、番組冒頭でヘレン・ドーナートのクーベリックへの賛のインタヴューがよかった。カラヤン、ベームや様々な人と比べてクーベリックだけは歌手を尊重して声を荒げることが一度も無かったという。奥さんが歌手で歌手心理がよく分かっていたからだというのも事実かも知れないが、結構芸術至上で小喧しい小父さんという印象があるが、そのような証言を聞くとまた印象が変わる。亡くなってからああいう風に言われるのは矢張り人徳だ。



参照:
タブレット無しの日々 2020-02-07 | 生活
コロナ対策違反罰金表 2020-03-30 | 暦
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僅かばかりの石鹸だけ

2020-05-05 | 雑感
マンハイムの街の中を走った。可成り混んでいた。大きな本屋なども開いていて、平常との相違は殆ど分からなかった。街行く人でマスクをしている若しくは首にかけている人も四割弱だろうか ― 因みにワイン街道は路上電車は無いので殆どマスク姿は見かけない。一体なんだろうと思うが、距離は充分に保たれているように思えた。

街に入るアウトバーンも完全に平常並みだった。通勤時ではなかったから買い物客が多かったのだろう。私は夏タイヤに取り換えに行っただけだが、マスクをして入ると思っていたように出窓を作っていて、必要はなかった。

再生生産数も0.7とされていて、ラインラントプファルツも倍化が106日になったので、もう少し伸びる。さてこれで来週末でマスクの効果が見えてくる。恐らくそれほどではないと思う。その先一週間で開放後の数字が出てくるので、五月末にはマスクの使い方と旅行の自由化などが話題になるに違いない。

ドイツのコンサートホール協会が連名で先月27日にグルッタース文化相に公開文書を出した。文章はケルンのフィルハーモニーの支配人が書いていて、準備を整えているのでその内容をベルリン在のフィルハーモニーのツェッチマン支配人、コンツェルトハウスのノルトマン支配人と話してくれとなっている。会長はバーデンバーデンのスタムパ支配人、エルブ、エッセン、ドルトムント、ドレスデンのフィルハーモニー、ガスタイク、デュッセルドルフ、ブレーメン、リューベック、アルテオパー、ゲヴァントハウスの支配人、更に賛助会員としてコンセルトヘボー、ルクセムブルク、チューリッヒとヴィーンのコンツェルトハウスの支配人が名前を連ねている。個別の事情は若干異なるだろうが、それでもコンサートを少人数から始めていくことは変わらない。大ホールで室内楽を五分の一位で始められるようになればよいだろう。千人なんて到底入らない。六月ごろから始めて行くのがよい。

車中のラディオでアンネゾフィームターの話しをしていた。如何に仕事をしないといけないかという事をSNSで説明していたようだ。先日税金で損失を返せと声を上げていたのが、今度はスポーツ選手と同じで他には何もできないのだと語っている。要するに朝起きて食事をして練習してという生活を子供の時から続けて来て、その人生で社会と係って来たので、舞台で成功して自負と共にという生活を送っていたのだという。聞かないでも分かっていたことだが、彼女が最高級の技術で世界最高のギャラを取って、どういう営みをしていた演奏家という事がよく分かる。だから彼女にとっては個人事業で金が掛かって、その関係者達が自分のギャラで喰っているという意識しかない。要するに、税金で喰わせて貰うことも興行師の集めた金で喰うことも彼女の人生なのだ。エンタメだから大衆迎合でチンドン屋のようにジョンウイリアムスの曲を弾いて高額を稼いでいる人間が、なぜ今頃公金をあてにする。話しの辻褄があわないことがどうもこの天才少女には未だに全く分からないらしい。専門馬鹿だ。要するに音楽家でもなく、益してや芸術家とも言えない恥さらしだ。幾ら高尚な音楽を演奏していても、サッカー選手と同じ精神活動なのだ。結構、しかしそのように程度の低い演奏家の音楽などには興味はない。

ベルリナーフィルハーモニカーのオイローパコンツェルトでUNICEF大使だとあって、それだけなら2007年以来なので何ともなかったが、キリル・ペトレンコが直々寄付を求めて、ナミビアからコメントが入ったので流石にこれはと思っていたら、南ドイツ新聞の言及があって、これは送金するまで落ち着かなくなった。先ずは今年だけでもと少し払っておいた。払おうとするとフィルハーモニカーのサイトからカードで払えることが分かった。世界中から簡単に支払える。しかし毎年とか単年とか出て来てユニセフと係るのが怖くなった。それでなくてもナミビアから見られていると思うと怖い。そこで口座振り込みを直接しておいた。なんでもよい。Konzertと書いたらそれはそれで通じるのだろう。

その情報を見ると石鹸を購入して水で手を洗って貰うらしい。払った金額で石鹸ぐらいは幾つかは買えるだろう。石鹸でも貰えると有難いと思う人は決して少なくないのはよく分かる。水の無いところに水を引くのは大変だが、石鹸を現地に届けるのにはそれほどの費用は掛からない。私はミニのブレッツェルをパン屋で貰うだけでもいいのだ。



参照:
モニターの前の評論家 2020-05-04 | 文化一般
怖れや喪失や萎縮、孤独感 2020-05-03 | SNS・BLOG研究
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モニターの前の評論家

2020-05-04 | 文化一般
オイロッパコンツェルト以降胸が一杯だ。南ドイツ新聞でその批評記事を見つけた。これ程立派な文章をこの新聞で読んだことはない。評論家の名前は思い起こせないのであまり書いていない人だろうか。TV観戦しただけのようだがベルリンの人なのだろうか。少なくともミュンヘン周辺でオペラについて書いている人ではない。

引用始め

悲嘆と希望

悲嘆の中で、サミュエル・バーバーの有名なアダージョがその音楽の頂点の断章へと、心を揺さぶり続ける。この短かな曲の間、指揮者キリル・ペトレンコの表情は、苦悩の表情に彩られていた。その曲が途絶えるときペトレンコの眼差しはフィルハーモニーの上方へと向けられる。それは、沈黙の神がこの非常のときに自らの助けの手を差し伸べようとしないかのような、バロック絵画の悔悟の表情である。

この三十年間ベルリナーフィルハーモニカーは、ベルリンの外でオイロ―パコンツェルトを五月一日に催して、ARDが生中継し続けた。1882年5月1日に創立された管弦楽団に、壁の崩壊後初めて、その境界線を越えてオイローパへとの道が開けた。今年は、連邦大統領フランク・ヴァルター・シュタインマイヤーのイスラエル訪問に伴って、テルアヴィヴに登場する心算だった。感染病は、フィルハーモニカーとシュタインマイヤーをベルリンに留め、舞台上では二メートルの間隔を取ったたった十五人の音楽家達と無観客を余儀なくさせた。

15人の演奏者、それ自体がベルリナーフィルハーモニカーの最高の演奏者だとしても、ベルリナーフィルハーモニカーではなく、室内管弦楽団でしかない。それでもベルリンのシェフがキリル・ペトレンコであり、そこにいたからこそ、マーラーのそれも不思議な力で祝福される第四交響曲(その室内合奏版)の音楽が演奏されたからこそ、このマティネーがベルリナーフィルハーモニカーの演奏会の一つとなった。これは今迄のペトレンコの人生で最も重要な演奏会となった。なぜならば、感染病への増大するフラストレーションへの一つの希望のフィナーレとなり、ここ暫くのクラシック音楽会がどのようになるであろうかの一つの道を示したからだ。

マーラーの前にはモダーンをペトレンコは置いた。巨大でがらんとしてとても響くフィルハーモニー(演奏者の息遣いや大統領の楽団名の言い損ないや空調がよく聞こえる)で、ジョルジュ・リゲティの「ラミフカション」、アルヴォ・ペルトの中世的単純さと共同体宣誓の成功作「フラットレス」そしてバーバーの「アダージョ」と枝分かれして行く。

この現在の(生命の)危機における環境では、屹度二月前以上に芸術がより遥かに強く響いたと感じた人は少なくないに違いない。そのように、ペトレンコにおいては、この似通った暗く引き摺った素振り三つに、そこにレクイエムの趣があった。しかしそのレクイエムは死の耐え難さだけではなく、悲嘆を受け止めた希望をも意味する。これが全て、ペトレンコとフィルハーモニカーのメッセージである。

モニターの前の評論家は、TVにつきもののこのコンサートの馬鹿らしさを忘れて仕舞う ― 音楽に沿わない前後の繋ぎや休憩時の埋めもの、ナレーション、見えない聴衆に向かっての奏者のお辞儀、空の列。そうした瞬間の数々に、音響的に慣れていないというものであっても、評論家を唸らせるのがこの演奏会だった。ペトレンコと彼の奏者たちはやってくれた、感染症が広がりあらゆる困難さの状況を忘れさせてくれた。

マーラーの四番は、この抗する状況で最も得ることが多かった。この曲は九曲の中で最もインティームで、最も苦痛の少ない、明るい曲である。弦楽合奏と三本の木管、二台のピアノとハルモニウムと打楽器だけで演奏されてこの曲の本質とその繊細は、綿入れされて美化された管弦楽版よりも遥かによく聴こえた。それでも民謡やホイリゲの音やシュラムメルの音楽に近づいた。ソロヴァイオリンは、現在の音楽会場では躊躇われるような楽譜にあるグリッサンドを正確に面白味をもって演奏した。この曲が突然彼のヴィーン情緒に満ちて、その愉楽性はマーラーの深く懐疑するところであり、それが彼の音楽の断片や深淵の縁や表面に渦巻くものである。

最後にはソプラノのクリスティアーネ・カルクが彼の世のパラダイス的な音楽の力へのマーラーのヴィションを形作った:暗く存在感もあり、静かに余韻があって、必要に繊細に。全ての音楽家は今回のギャラを寄付した。オイロッパの外縁において、粗末にされた状況で足止めされている難民の子供たちへの寄付である。今オイローパの住人や政治家によって以前よりも忘れられている子供たちにである。このように、このドイツを代表する高名な管弦楽団に期待されるものをやってのけた。彼らはクラシック音楽がどのようにこの危機を生き伸びるか、また同時に政治的にも外国人排斥や非人道的な事に対する姿勢を明らかにした。これらが全て、芸術的に卓越した水準でなされたのだった。ペトレンコに感謝。

引用終わり



参照:
Trauer und Hoffnung, Reinhard J. Brembeck, SZ vom 1.5.2020
怖れや喪失や萎縮、孤独感 2020-05-03 | SNS・BLOG研究
胸が一杯のメーデー 2020-05-02 | 暦
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怖れや喪失や萎縮、孤独感

2020-05-03 | SNS・BLOG研究
早めに出かけたが、パン屋の外で二人ほど待った。それでも二分も掛からなかっただろうか。書き忘れていたが先日は爺さんがマスク無しで入って行った。事情があるのか、知ってても敢えてつけないのかは誰も咎めなかっただろうから分からない。爺さんはうつるとおぼなそうなので放っておくしかないだろう。そもそもあのような爺さんが症状無しで感染しているのなら世界中誰も何もしないで済む。それで終わりだ。

ベルリナーフィルハーモニカーのユニセフ寄付の語り掛けをペトレンコがしていたものだから、それに留意を払って送金口座を提示した。もうこの時点で一銭も払わずには逃れられないなと思っていたが、ナミビアのユニセフおばさんらしきから礼のコメントを貰ったのでもう堪忍した。マーラープロを聴く予定でキャンセルとなって戻った金でも払い込まなければいけないかと思った。SNSは結構怖いものだ。

そもそもああした大組織に寄付などしたくはないのであり、今回初めてベルリナーフィルハーモニカーがやっていたことを知った。しかし今後も何だかんだとペトレンコが寄付を呼びかけたらどうしようかとも不安に思った。

「芸術や文化を共に体験することは断念できる不要なものではありません。このことを今改めて、それどころかより今こそ強く、その失ったものの価値を見出すことになっています。芸術や文化は、書く其の侭の意味において、生活必需品なのです。」とヨーロッパコンサートの冒頭の言葉としてシュタインマイヤー大統領は語った。

「その気持ちや感情は、私たち皆が感じていもので ― 怖れや喪失や硬直や孤独感などです。」とペトレンコが恐らく寄付呼びかけの収録の席でとても珍しくカメラの前でインタヴューに答えている。



参照:
二年越しの重点課題 2020-04-06 | 文化一般
見出す乗り越える路 2020-04-08 | 音

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