紅露の写真日誌…北の大地・夢空間

小樽・札幌の風景、イベントが中心

道東から鶴の便り

2009-11-20 08:00:02 | 日記
          「道東から鶴の便り…撮影者Reiさん」

北方四島、釧路と続いた後は、次は丹頂鶴を取り上げようかなと思案している時に、かつてのFreeml仲間で、道東にお住まいのReiさんから、素敵な画像がメールで届きました。標題の画像がそうです。11月10日に撮影したとあります。民家の畑に舞い降り、落穂や虫を拾っているらしいということです。

丹頂鶴が民家の近くまで来るようになったということは、道東も本格的な冬が近づいているということです。標題の画像は親子四羽の鶴が、収穫後の農地で餌を探しているのでしょう。右の二羽は子どもで、中央が父親、左が母親、ほのぼのとした感じが伺えます。

私自身釧路支店に在任中(H6年3月-9年3月)には、冬季の土日、祭日ごとに丹頂鶴の撮影に奔走しておりました。撮影カット数で言えば、多分数万カットになります。残念ながら、本格的に写真を習う前で、殆どが無駄撃ちでした。

また、カメラ自体もオリンパOM-4+SIGMAミラー600mmという、マニュアルフォーカス(MF)機だったことも原因だったかな、と勝手に解釈しています。MFでは、鶴のすばやい動きについていけませ。年とともに視力が落ち、ピントあわせが難しくなって、この時ほどオートフォーカス機が欲しいと思ったことがありませんでした。

言い訳は、これくらいとして、次に三カットあげておきます。いずれも阿寒丹頂センターで撮影したものです。真ん中のカットは、二羽の鶴の首が交差し、ハート型になったかなと思っています。

 (一人舞い)

 (デュエット)

 
(H20年タンチョウフォトコンテスト 鶴の恩返し賞「絆」)

道東地方は冬は寒さが厳しく、-20度を超える日も珍しくありません。寒いというよりは、頬などが痛くなります。こんな寒い日は鶴だって寒いのです。通常鶴は飛ぶ時には両足を後方に伸ばします。しかし余りにも寒いと足を折りたたんだまま飛びます。そんな珍しいカットが下です。

 (折畳み飛行)

次の画像もとても冷える日に撮影したものです。日中になると温度が上がって、鶴の息が白くなることはありません。早朝か、夕方に、温度が下がりますが、もうその時は、給餌場に丹頂の姿がありません。給餌場でこのようなカットが取れるのはとてもラッキーなことなのです。

 (-25度の朝)

最後は、ちょっと滑稽な感じの画像を二つ上げておきます。上段の画像は、鶴居村の鶴見台で、夏に撮ったものです。普通鶴は、夏の間は湿原で自給自足しているので、給餌場に来ることはありませんが、カップルになれなかった鶴が、夏でも給餌場に来るといわれています。

独り身の憂さでも晴らすように、相撲の四股を踏んでいるように見えませんか?下段の画像は、鶴に生餌(ウグイなど)を与えたところ、近所のネコがウグイを横取りしたものです。

 (四股踏んじゃった)


(第5回ベネッセ趣味の写真コンテスト 入選「ちょっと失敬」)