ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

伊藤若冲

2006年07月02日 | 芸術


昨日、「美の巨人たち」という番組は、「京都ルネッ
サンス」という切り口で、円山応挙、伊藤若沖、曾我
蕭白、長澤蘆雪、与謝蕪村、池大雅を取り上げていた。
「京都ルネッサンス」なる言葉も初めてだが、同時期
にこれだけの「芸術家」が京都にいたことも初めて知
った。
曾我蕭白、長澤蘆雪などは名前を聞いたことがある程
度の認識だが、それにしても1750年から1800
年までの京都は一体どうなってんだ。

実際、この中で実物を見たのは応挙と若冲しかない。
そしてたっぷり見たのは若冲だけ。
多分、次週若冲の個人コレクションを取り上げると思
うが、ジョン.プライスというアメリカ人がその人で、
若冲の主なものは殆ど彼のところにいってしまった。
浮世絵と同じ運命を辿ってしまったのだ。
日本人がその良さを分からず、外人が注目するという。
しかしこのことは結果的には良かったのかもしれない。
価値の分からない日本人がぞんざいに扱って散逸させ
てしまうより、少なくとも良い状態で保存されたのだ
から。
感謝しても良いくらいだ。
で、このプライスコレクションの若冲展が、五六年前
京都で開かれ、それを見たので若冲に関しては馴染み
があるというわけだ。
そして個人的には、過去十年の展覧会ベストワンがこ
の「若冲展」だった(そんなに他のを見てないが)。

代表的な、軍鶏などの絢爛たる絵はそれはそれですご
いが、個人的に感動したのは、野菜の涅槃図とか昆虫
のいる池の風景とかの水墨画、そしてポップアートを
思わせる象のドット絵画などだった。
兎に角型にはまらないその感覚の新しさは、すごいの
一言。
印象派の100年以上前に、すでに印象派を超えた画
家が日本に存在していた事実は、驚嘆に値する。



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