このメガネサナエ、実はツバメが雛に受け渡そうとして失敗したもの。致命的なダメージはなさそうだが、生き延びるほどの元気もない状態。虫の息手前という感じだ。そして受け渡しに失敗したツバメはツバメでもっと重大事故が発生。
第一陣は無事4匹が巣立ってこれは第二陣。7月中旬頃に孵化して育てていたのだが、まず雛の数が2羽と少なく、その内の1羽は四五日前に落下し、どうにか手の届く空いてる巣に戻したのだが、翌日巣が荒らされている痕跡と共に消息を絶つ。そして残りの一匹は、これまた本格巣立ちの前に巣を飛び出し下のへりに止まっていたところ、急に外に飛び出した。本格的に飛べるまでの力がないにも関わらず。そういう状態の時は今までだと直ぐに巣に戻るのだが(数メートルの飛翔能力はある)、この雛は低空で飛び続け数十メートル行ったところで地面に着地。あわてて追いかけて、どうにか捕獲して巣の近くに置いたら、置いたとたんまた外に飛び出していてしまった。上空では親がピーピー警戒音を発している。結局そこで見失った。多分駄目だろう。結局この巣は全滅ということになる。ちょっと異常行動が多かったのは、猛暑のせいなのか。残念な結果に終わったが、全滅というのは勿論初めての事である。メガネサナエ(絶滅危惧種)も無駄に捕獲されてしまったわけだ。