アンサンブル・ド・ミューズ ニュースレター

レッスンの事、日々の出来事などいろいろと…。

秋の田のぉ~…♪

2011-12-04 08:41:57 | Weblog
昨日のアンサンブル・バレエ クラス
レッスン前に軽く腹ごしらえをしていたらリナ
「百人一首を覚えようと思って…」
と話し始めた。
何故百人一首に興味を持つようになったのかというきっかけなども話してくれてね、おお、それは面白いねぇ、素敵だねぇ。
「百人一首の順番通りに覚えるより、“あいうえお”順に覚える方が覚えやすいと思うんだ
「“あ”からかぁ…。ん~っと…。秋の田の刈穂の…」
「庵の苫をあらみ吾が衣手は露に濡れつつ…」
「だね。ほかにも覚えたの?」
「夕べ5つ覚えた。1日に5つずつ覚えれば20日で100首覚えられるかなぁ、なんて…
「あぁ、それはいいねぇ」
彼女が覚えたというほかの和歌も聞かせてもらった。
明けぬれば暮るるものとは知りながらなほ恨めしきあさぼらけかな
ほぉぉ~ん
秋風にたなびく雲の絶へ間より漏れ出る月の影のさやけさ
ほぉぉぉぉ~ん
「あ、ねぇねぇ、“あ”だったらさ、こういうのあったよね。“あいみてののちのこころに…”…あれっ… こころに…あぇ゛… あいみてののちのこころに……、なんだっけ…?」
「それはまだ覚えてないんだ…
なんだっけぇ~、んん~~、あ゛~~~
あ…
逢ひ見ての後の心に較ぶれば昔は物を思はざりけり
…だ、そうだ、あぁ~すっきりした。
「きっかけはわかったけど、興味をもったのはどんなところ?」
「ん、意味が面白い。どんなふうに考えてたのかとか何を言いたかったのかとか、そんなふうな、一首のなかの気持ちとか…
あ、それはいいことだ。
「それと今は使わない昔の言葉の意味とかも分かると面白いし…
うん、素敵だね。
さぁ、レッスン レッスン
脚慣らしの軽いストレッチをしてからグラン・プリエ、スローテンポのバットマン・タンジュ
「“あ”だとこういうのあったよ、“天津風雲の通ひ路吹き閉じよ乙女の姿しばし留めむ”」
「ふぅ~ん…
バットマン・デガージェ、ロン・ドゥ・ジャンブ………とバー・レッスンは進み、リンバリング
「持つ方…?のっける方…?」
「のっける方
バーに脚をのっけてストレッチして最後のスプリッツ。
「おしっ、ついたぁ…っ」
「はい、そこで一首。読み終わるまで立たない
「あちっ…。あ、あけぬればぁくるるものとはしりながらぁ、なおぉ…、なおぉ…、なおうらめしきあさぼらけかなっっっ」
よぉし
「あぁ~っ、“ちはやぶる”にしとけばよかったぁ…一番好きな一首なのにぃ…
はい、では左側も。
最後のスプリッツ、彼女は左側のほうが柔らかくて抵抗がないからね。
「それ、左は二首」
「ちはやぶる、かみよもきかず、たつたがわ…からくれないに、みずくくるとは…。あきのたの、かりほのいおの、とまをあらみ、わがころもではつゆにぬれつつ」
よぉし
これからは、スプリッツしたら右側は一首、左側は二首暗誦しないと立ってはいけない、というルールにしました
リナのお蔭で、実に実に久しぶりに百人一首を楽しみたいなと思いました。
夜、ふと思い立って覚えている限りのものを書き出してみた。
なんと…真に残念ながら14首しか思い出せませんでした
やっぱり“バカの一つ覚え”的な丸暗記ってその場限りのものなのねぇ…、受験戦争時代の後遺症だな…
今のリナみたいに意味を楽しみながら、言葉を知ることの面白味を喜びながら覚えていくのが正しい覚え方だわね。
昨夜
「10首覚えましたぁ
とメールをくれた
せっかく彼女がくれた好機だから、改めてちゃんと百人一首に取り組んでみようと思います。毎日5首ずつ覚えることにしている彼女に追いつきたいしね。
てなわけで、これから百人一首の本を買いに書店に行ってきます
コメント
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