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レッスンの事、日々の出来事などいろいろと…。

役者の顔を思い浮かべながら再読…♪

2022-09-02 10:10:27 | Weblog
1年前の9月に既刊分のシリーズ1~4を、今年1月に新刊の5を読んだ『向島・箱屋の新吉』を、このところ1作目から再読しています
といいますのも今月下旬に6作目が出るので、思い出しを兼ねて一通りおさらいをしておこうというわけです。
向島の芸者桔梗屋お葉に仕えている箱屋の新吉、かつては大名家に仕える武士で後に浪人となり今は町人となった油木新次郎、十八歳のときに殿の御前での試合で一等になったという剣の腕は鈍ってはいず、頭の回転も速く視野も広い、そんな男が心に深い痛みを抱えているんです。
お葉姐さんも、江戸一番とうたわれる柳橋の名妓美代次の敵愾心を掻き立て嫉視されるほどの名花で、新吉をダシにいろんな嫌がらせをされますが屈することはなく、おそらく芸者と箱屋の分を弁えているからそんな気配は見せないけど、新さんに惚れてるんだろうな
新吉が油木新次郎だと見抜いて、初めのうちは計算高く利用しようとしていた南町奉行所同心梶井扇太郎も、シリーズが進むにつれて新吉を頼りにというか充てにするようになってますね。
で、新吉のことは役者の菊五郎に似ているという描写が度々出てきますので、当代尾上菊之助丈をイメージしつつ読んでます
となるとお葉姐さんは誰かな…、そぉりゃぁやっぱり当代中村七之助丈よねぇ
シリーズ最新刊が楽しみだな


コメント
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