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経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

今、何故フォークランドなのか・・・南米に刺さるトゲ

2012-04-04 05:16:00 | 時事/金融危機
 



■ マルビナス諸島・・・・イギリス名「フォークランド諸島」 ■

私達40代の世代までは「フォークランド」と聞けば
アルゼンチンの東に浮ぶ群島が思い浮かびます。

1982年、イギリスが実効支配するフォークランド諸島に
アルゼンチンが軍事侵攻して始まったのが「フォークランド紛争」です。

第二次世界大戦以降、西側諸国同士の戦争はありませんでしたから、
この戦争はショッキングでした。

この戦闘でイギリス軍の駆逐艦を、
アルゼンチン軍が発射したフランス製のエグゾセミサイルが撃沈するなど、
戦闘は「振り」では無く、それなりに「ガチ」だったと記憶しています。

結果はイギリスの実効支配は現在まで続いています。

■ フォークランド紛争から30年。再び高まる危機 ■

フォークランド紛争から30年。
今、再びフォークランドが注目を集めています。

「フォークランド諸島がまた火種に」
(WALL STREET JOURNAL 2012.03.30)

http://jp.wsj.com/World/Europe/node_417263

紛争から30年を経て、アルゼンチン政府が周辺国に英国艦艇の機構拒否を求めるなど、
新たな緊張が高まっています。

1) フォークランドに眠る石油資源の争奪戦
2) イギリスの支配力の低下
3) 政権維持の為の単なるアピール

原因は上の3つが考えられます。

アメリカが中東から撤退する事で、
第二次大戦後の世界秩序が変革する気配がありますが、
フォークランドもこの大きな動きの一環として、
英旧植民地の本当の独立が始まる可能性も否定出来ません。

■ 気になるロンドン五輪 ■

ここからは、妄想タイム。

このまま緊張が高まって、ロンドンオリンピックのボイコットを
アルゼンチンが南米各国や、旧イギリス植民地の新興国や途上国に呼びかけた場合、
かつての、アトランタオリンピックやモスクワオリンピックの様な
オリンピックの政治利用が再び表面化する可能性もあります。

「先進国 VS 新興国」に姿を変えた対立軸が
今後明確化してゆく可能性もあります。

既にBRICs諸国は、新興国や途上国を誘って、
世界銀行やIMFに並ぶ、第三の通貨管理体制を提唱し始めています。
この新しい新興国の通貨体制から、ドルは外されています。

時を同じくしてメリル・ストリープ主演の「サッチャー」が公開されています。
こちらはフォークランド紛争を乗り切った「鉄の女」を賞賛する内容。

日本人には縁遠い、地球の裏側の緊張ですが、
すこし、様子を気にかける必要がありそうです。



再下降 金の亡者の 夢のあと ・・・ 決算相場の後を注目

2012-04-04 04:37:00 | 時事/金融危機
 


ロイター 2012.04.04 より

■ 決算相場終了 ■

3月期決算を終え、日経平均はやはり下落気味。
円高になるのは、海外勢が利益を膨らめる為。

本日、円ドルが不自然な動きをしていますが、
ロンドンあたりで、日銀が介入でもしているのでしょう。

当然株価も、日銀、年金とも大量に買っているのでしょうが、
これは「泥棒に追い銭」。

■ 注目はこの相場を維持できるか ■

注目は一時の海外勢の売りを凌いだ後、
日経平均が10000円超えを回復できるかです。

最近、ショッピングモールなどに行くと、
消費者の財布の紐が少し緩んだかなと感じますが、
アメリカも含め、消費者も長引く不況に飽きてきます。

消費する余裕がある人達は、そろそろ我慢の限界で
消費を始めたのかも知れません。

一方で、消費する事すら出来ない人達が増えている事も確かで、
負け組の中でもさらに2極化が進んでいる様です。

日経平均が10000円台を維持する様であれば
日本経済にも「かりそめの春」が訪れるかも知れません。

■ FRBは緩和政策を終了出来るのか? ■

日本の株価は為替レートとダウにリンクしています。
ですから、景気を占う意味では、アメリカ景気が気になります。

FRBは短期国債を売って長期国債を買い支えるツイスト・オペを6月に終了予定です。
ツイスト・オペの目的は長期金利を下げて、
住宅市場のテコイレを図る事でしょう。

同時に波及効果で短期金利も低めに誘導し、
消費を促進して、景気回復の足がかりにしようとしていました。

緩和政策との相乗効果で、アメリカの景気は上向いている様に見えます。

一方、FRBは追加緩和の慎重な姿勢を見せていて、
FRBが追加緩和を見送れば、米経済の回復は腰折れになると私は見ています。

大統領選を控えて、好景気を演出する為には
現在の株価も維持しながら、追加緩和を先送りにするという
難しい舵取りをFRBは要求されますが、
「欧州危機」の演出の仕方によっては、リスクオフムードを作る事も可能でしょう。

6月を過ぎれば、世界は次第にオリンピック・ムードで浮かれてきます。

・・・ただ、そういう筋書きが読めるだけに、
裏をかかれそうで怖くもあります。

先ずは「4月」のギリシャ選挙の結果見という所でしょう。