■ ゴールドマンサックスが韓国のアセットマネージメント部門を閉鎖 ■
「米ゴールドマン、韓国の資産運用事業から撤退へ-関係者」(Bloomberg 2012/11/13 22:27 )
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MDFFDZ6JIJXV01.html
<全文引用>
11月13日(ブルームバーグ):米ゴールドマン・サックス ・グループは、韓国の資産運用事業から撤退する計画だ。事情に詳しい関係者3人が明らかにした。
非公開情報だとして関係者2人が匿名で語ったところによると、同社は対象となるゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント韓国の顧客資産を保護する措置を講じるもよう。撤退時期については特定しなかった。
ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントの広報担当、ニクラス・エコーム氏(ロンドン在勤)は電子メールで、「韓国でのアセットマネジメント事業は当社の期待に見合っていない」と説明した。
計画については、韓国のニュースサイトであるマネートゥデーが先に報じた。ドイツ銀行やフィデリティ・インベストメンツ、INGグループも韓国の資産運用事業の一部売却を検討しているという。
<引用終わり>
■ 世界経済の変調の先駆けとして、韓国経済が悪化する? ■
アジア通貨危機や、リーマンショックの際に、
韓国経済は、一気に経済が悪化しました。
最終的には外貨準備が底を突いて、IMFや日本に支援を要請する結果となりましたが、
どうも、世界経済の悪化に対して韓国経済は脆弱な様です。
韓国経済は極端に外需に依存している為、
世界的な景気の悪化で、北米や欧州の消費が鈍ると、
一気に輸出が減り、結果的に稼げる外貨が減少します。
韓国はウォン安政策を取っているので、輸入コストは高く付きます。
輸出が減る事で、一気に外貨不足に陥る経済構造なのです。
GDPも外需に偏重している為、外需産業の売り上げが低下すると、
当然、国内景気が一気に冷え込みます。
言わば、韓国経済は世界経済のリトマス試験紙とも言えます。
■ ゴールドマンサックスやドイツ銀行が韓国から撤退し始めている ■
ゴールドマンサックスは韓国は日本よりも成長率が高いとして、
積極的に韓国に進出していましたが
アセットマネージメント部門を閉鎖する様です。
これは、韓国経済が再び悪化する事を見越した撤退でしょう。
(既に、韓国国内経済の惨状は色々な所で取りざたされていますが・・)
ドイツ銀行も韓国から一部撤退する様です。
ドイツ銀行は先の欧州危機の際、韓国から資本を引き上げようとして、
韓国の裁判所に、資本引き上げを停止された苦い経験があります。
これら欧米の金融企業の韓国からの撤退は
韓国経済の悪化とともの、世界経済の悪化の前兆とも言えます。
既に、欧州の景気悪化は本格化しており、
アメリカも、QE3は市場が楽観する様な結果を出してはいません。
むしろ「財政の崖」が解決するまでは、アメリカ経済は下落基調で推移するはずです。
■ 韓国に優しい民主党がどう動くのか? ■
民主党は旧社会党や民社党の流れを汲むので、
民団や朝鮮総連との関係が深い政党です。
選挙に際しては、民団や総連はお互いにライバル心むき出しで、
民主党に選挙協力してきました。
ポスターを貼ったり、人手を出したり、
パチンコ業界などがお金を出したりしています。
野田首相が総連の千葉支部で、選挙協力へのお礼の挨拶をしている
Youtube 動画などもアップされています。
当然、総連や民団は見返りを期待している訳で、
その流れでの、「外国人参政権」や「人権委員会法案(人権擁護法案)」である訳です。
この様に在日社会とズブズブの民主党ですが、
竹島問題がクローズアップされてからは、
大っぴらには、韓国支援を言い出し難い状況が続いています。
はたして、韓国経済が危機的状況に陥った場合、
民主党がどういう韓国支援策を打ち出すのか、興味ある所です。
■ 韓国を中国が救った場合、東アジアの政治地図が変化する ■
日本政府の通貨スワップ協定の枠組み拡大停止を受けて、
韓国は中国との間の通貨スワップの規模を拡大しています。
韓国が中国に外貨を融通するケースは考え難いので、
これは一方的に中国が韓国を救う為の協定です。
もし、韓国が経済危機に陥った場合、
韓国は中国に大きな借りを作る訳で、
韓国に対する中国の影響力は増大します。
既に日韓、日中関係は領土問題で冷え込んでいますが、
経済危機をキッカケに、中韓関係がより強固に結び付けば、
アジアの政治地図に大きな変化が生じます。
■ 朝鮮半島を死守出来ない米国 ■
在韓米軍は2016年に地上部隊を撤退させる発表をしています。
アメリカは財政危機ですから、今後軍備の縮小が本格化してきます。
在韓米軍が縮小されれば、韓国と北朝鮮、中国との軍事バランスは劇的に変化します。
何よりも、在韓米軍が「人質」となっているおかげで、
北朝鮮や中国は、韓国との戦闘を控えてきた経緯があります。
(これは、在日米軍も同様で、沖縄駐留米軍などは日本の「人質」です。)
もし、在韓米軍が韓国から撤退すれば、
韓国は一気に中国の影響圏に飲み込まれます。
その前段階として、経済での中韓の結び付きが、
経済危機をキッカケとして、深まってゆくのかも知れません。
■ 世界地図が変わろうとしている ■
かつて、世界地図は戦争をキッカケとして、変化してきました。
現在の世界地図は、大きな経済危機をキカケとして変化するのかも知れません。
旧共産圏の崩壊も、共産圏内の経済危機でした。
その結果として、私達が学んできたヨーロッパの地理は時代遅れになりました。
今回、もし世界的な経済危機が起きたならば、
挑戦半島を分断する国境線が消えるのかも知れません。
私達は、歴史的国家統合を、数年以内に目の当たりにするのかも知れません。
存続する国の国名がどうなるのか、これも興味深く見守りたいと思います。
本日は、朝鮮半島を巡る、人力的「妄想」でした。